「Masterpiece! Epic!!!」トロン:アレス Miyu_Marsさんの映画レビュー(感想・評価)
Masterpiece! Epic!!!
一言で表すなら"最高"!!!です!
ジャパンプレミアにて鑑賞してきました。
Jared Letoの大ファン(彼がフロントマンのバンドも)でNINもThe Hand That FeedsやCloserの頃から好きなのでトロン:アレスの発表があってからずっと楽しみにしていました。
ディズニー映画お馴染み、お城のオープニングはデジタルなトロンバージョンで…実を言うとここですでに泣きました😂 その後のInit(以前New Directiveと間違えて書いていました💦)が流れるオープニングがもう本当にかっこよくて、、、
私自身SF映画を映画館で観たのは初めてでしたが、映像の素晴らしさ、アトラクションに乗っているような…スクリーンに吸い込まれるような没入感、身体全体に響き渡るサウンド、AIと人間のドラマ、アクションシーンやチェイスシーン…素晴らしかったです。アレスのまるで人間の感情を持っているような一面やセリフ、目線、人間を理解したいという行動。逆にアテナはジュリアンの指示に従い、自分の成し遂げなければいけないプログラムを淡々と遂行していく姿が印象的でした。
イヴとビジネスパートナーのセスもいなくてはならないムードメーカーで、映画の雰囲気を明るくしてくれました😂
ネタバレになりますが、
あのフリンの言葉。アレスがパーマネンスコードを今手に入れようとしている時の、『名前を間違えたようだ。実際にはパーマネンスではなく"半永続コード"にすべきだったかもな。1度きりの命だ…』それがすごく響いて、人間の命はアレスやアテナのようなAIよりは長いけれど、いつか終わりが来る…けれどその反面、人間には感情があり痛みがかり…"愛"がある。限りある命だからこそ、喜びも、悲しみも、誰かを想う気持ちも本当に尊く感じ、その長いようで短い時間をどう生きるかもう一度考えさせられました。映画の前半部分でよく登場する"100% Expendable(100%使い捨て)"という言葉、切ないです…。
私個人的に感じたことですが、これほど心を動かされるのは、普通のSF映画ではなかなかないと思います。
物語が薄い、単純、と感じる方もいるかもしれません。でもこのような難しいテーマの作品でこんなにも命の表現が出来ていることって、素晴らしいのではないでしょうか。
今やAIをほとんどの人がスマホ1台で活用していて身近な存在であり、一歩間違えればジュリアンのようになりかねません。例え大切な人を失ったとしても。
唯一残念だったなぁと思ったのは、"字幕"です。洋画はいつも字幕で観るのが好きなのですが、今回のトロン:アレスの字幕は、わざわざ難しい言葉や漢字を使っている印象がありました。実際の英語のセリフはもっとシンプルでわかりやすいのに、字幕で難しい表現が出てくると、一瞬意味を考えてしまい、映像への集中が途切れてしまう場面がありました。
壮大な世界観と、圧倒的な映像体験が"映像革命"として直接観客に伝えるためには、もう少し直感的で伝わりやすい日本語を選んでほしかったです。
映像、音楽、演出がこれほど素晴らしいからこそ、字幕はもっとシンプルである方が観る人の心に作品全体の美しさがより深く残ると感じました!
以上が私の感じたことです。本当に素晴らしい映画でした!是非皆様の目でみて"感じて(Feel it)"欲しいです!!
追記⭐︎
2回目のIMAX鑑賞してきましたー!
試写会の日に理解できなかった部分が全てクリアに分かったのと、私自身の観る視点が前回と変わったことで、より楽しめました!例えば、フリンのグリッドで80年代のシーン。実際に私が育ったのは90年代ですが、懐かしかったです。ゲームが好きだったので。インベーダーゲーム、パックマン、ピンボール、テトリス、もちろんトロンのゲームも触った事があればいつの日かみたことのある雰囲気だなぁと感じるかと思います。
それに…不思議とアレスのことがより愛おしく思えて更に感動しました🥹
またネタバレになりますが、、、
アレスの、Depeche Modeの好きな気持ちを言葉に言い表せない…ただ"感じるんだ"というセリフも共感できたし、富士山というワードが出てきたのも、勝手にホンダのシビックの説明しながらクラシック!とか言って盗んでエンコムまで走らせるシーンもw たまに日本を感じて嬉しかった。しれっとキティちゃんもいます。
あとパーマネンスコードを手に入れたアレスと、コードを奪うためなら手段を選ばないアテナの戦闘シーン…あの場面は、アレスから人間味のある動きが出ていて、アテナとの対比が分かりやすかったです。
そしてラストのアレスの今を生きてるシーン…あれは完全にいつものジャレッドすぎてクスッとしちゃいましたw
あ、そうだこれも書きたかった…
初めの方のジュリアンが新作お披露目のプレゼン中に外で雨が降っていて、外の様子を分析しながらアレスが"傘をお持ちですか?"と観衆に尋ねたシーン、その後に蛍を捕まえてじっくり見ていたシーン(もう何かを感じてたのかな)も好き。ラストに近づく頃アテナがエンコム社に突っ込み、スプリンクラーが作動するのですが、アテナにとってその水は正体不明であり理解できず…あぁ切ない。
薄っぺらく観ると多分評価も下がる映画ですが、このように深く観るとかなり練った脚本だとわかりますよね?
みなさんもそこを読み取ってほしいなぁ~
多分サブスクでながら観したらぜんぜん重要ポイント見逃しますね?

