「 1982年の「トロン」(以下前々作)を観て、当時はストーリーはと...」トロン:アレス hiroishiさんの映画レビュー(感想・評価)
1982年の「トロン」(以下前々作)を観て、当時はストーリーはと...
1982年の「トロン」(以下前々作)を観て、当時はストーリーはともかく、「コンピュータグラフィックスってスゲェー」という印象だけが強く残った映画でした。この「トロン・アレス」についても、ストーリーはともかく、どれだけ見たことのない映像が繰り広げられるのか、それだけを期待して観に行きました。
上下左右に道路が敷かれ、四角いビルが並ぶ都市風景と電子回路を重ねた映像は、前々作と同じ「トロン」の前提世界観を表現。前々作は現実世界→電子世界の話でしたが、今回はおおむね電子世界が現実世界に飛び出してきた話です。光とその残像が交錯する演出は、当然ながら四十年前の前々作を越え、美しささえ感じましたが、舞台が現実世界となり、都市での戦闘、アクションシーンは現在の先端クラスのVFX技術・演出までは至っていない印象(予算の関係?)。ブルースクリーンを使った合成映像も、背景と役者の演技、演出が合致していないシーンも見られ、「今まで見たことのない映像」以前の段階で期待値にたどり着かなかった印象です。
前々作と同様、「プログラムの擬人化」はこの映画の特徴であり、サーバーに侵入するシーンなどは映画「はたらく細胞」を思い出させ、見ていて楽しかったです。やはりトロンは現実世界からの視点で電子世界を舞台とした方が、他の追従も許さず、トロンらしさが出せるのになと思いました。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。