「IMAXで見れば傑作! 配信で見たら凡作?」トロン:アレス 泣き虫オヤジさんの映画レビュー(感想・評価)
IMAXで見れば傑作! 配信で見たら凡作?
トロンはシリーズ3作目らしいが、過去作は全く知らないで観賞。
(観賞後に調べたことだが)1作目(1982年)はCGによる革命的映像が話題になったらしいが、本作も予告編で観た映像が印象的だった。これは映像を楽しむ作品だと感じ、IMAXで観賞。 正解だった。
【物語】
デジタルゲーム開発から技術を発展させ、デジタル(コンピュータ内架空世界=グリッド)から現実世界に実物を転送(構築)する技術の実用化にENCOM社とDillinger社はしのぎを削っていた。両社とも”転送”には成功していたが、転送された実体は29分で崩壊するという、「29分の壁」の打破が課題だった。
ENCOM社の新CEOキム(グレタ・リー)は、元CEOで天才プログラマーだったフリンが遺したとされる“29分”の壁を乗り越えるプログラム「永続コード」を何十年も前のソフト開発用コンピューターから見つけだす。
Dillinger社のCEOジュリアン(イヴァン・ピーターズ)は転送技術により見た目は人間と同じで何度でも再生可能で人間より高い能力を持つAI兵士を「29分の壁」を隠して世間に大々的に発表。一方で、キムの動きを察知しているジュリアンは「永続コード」をキムから強奪すべく、AI兵士を差し向ける。
AI兵士達は圧倒的能力でキムを追い詰める。しかし、AI兵士のリーダーであるアレス(ジャレッド・レトー)は徐々にジュリアンの命令に違和感を覚え始める。
【感想】
ひと言で言います。
本作は映像とサウンドだけを楽しむ作品です。
CGは今や当たり前の映像技術ではあるが、先駆者として映像では負けないという意気込みを感じる。映像は本当に素晴らしい。加えて、効果音が良く、相乗効果で序盤からドキドキ・ワクワクしながらキム達とAI兵士のバトルを観賞することができた。
一方、筋書きはともかく設定がお粗末だと思う。
仮想空間であるデジタルの世界から実世界へ“転送”って何? フィクションだとしても、それっぽい理屈を考えてもらわないと・・・
もしかしたら、過去シリーズ作でその説明はされていたかも知れないが、前作も15年前なんだから、今作で説明を省略してもらっては困る。「永続コード」についても、魔法みたいな代物で、全く説明が無い。 つまりSFのScienceが無く、ただのFiction. おとぎ話になっている。
ということで、IMAXで観たので素晴らしい映像とサウンドを堪能できたが、ビデオ・配信で見たら駄作でしかないかも。
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