「"映像革命"とかハードル上げすぎ。普通に観て楽しみましょう」トロン:アレス K2さんの映画レビュー(感想・評価)
"映像革命"とかハードル上げすぎ。普通に観て楽しみましょう
IMAXで鑑賞。映像と音の迫力によってクオリティがよりアップする系の作品です。あとからサブスクで観るより、劇場で観たほうが断然楽しめると思います
電脳世界(なんか古めかしい言葉になって来ましたが)が現実世界を侵食してくる!!といった謳い文句からすると、一体どんな仕掛けが?と、どうしてもハードル上がってしまいます。
その辺は、そう来たか!みたいな斬新なアイデアというよりは、そういうのもあるかもね、くらいの感じです。まぁ、無理やり感は否めませんが、わかり易さ優先というところで。ディズニー製SFだからねぇ、くらいで許しといて下さい。ツッコミどころは各所に満載ながら、SFとしてストーリーは成立していると思います
AIのSingularity?みたいな平凡なテーマの話にはなっていますが、デジタル世界(Grid)から現実世界に出てきたキャラクターのアクションシーンの映像は美しくスタイリッシュで、音楽や音響もイケてます
一方、デジタル世界の描写は逆にアナログ感(現実感)高めに描かれていて、キャラクターが現実世界に出てきた時や、その逆(現実の人が侵入してきたとき)のシーンとのシームレスな繋がりを意識した塩梅になっています。
デジタル世界が"デジタルっぽく"(低解像に)描かれた旧作との対比という意図もあることでしょう (単純に撮影コストの都合もあるでしょうが)
ただ、AIのSingularityについては、「特別なこと」というより「当然起こるべきこと」というニュアンスで描かれており、物語が特別そこにはフォーカスしていない感じなのが、"今風"と言えば言えなくもないような
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