「作品は最高!でも音がデカすぎ!」トロン:アレス snake666さんの映画レビュー(感想・評価)
作品は最高!でも音がデカすぎ!
まずは本作はIMAXでの鑑賞を是非ともオススメしたい。通常版と見比べたわけではないが、この没入感のハンパない感じは、通常のシネスコ版では体験できないと思う。
IMAXをチョイスしたのは正解でした。しかしちょっとだけ残念なのはナインインチネイルズのサントラがあまりに爆音すぎて低音がかなりうるさく難聴になるかと思う程で、個人的にはそうしたサウンド調整がもう少し何とかなってくれてれば満点をあげたいくらいの作品だった。
今作はトロンの世界観を改めてAI等の現代のテクノロジーと融合し再構築されていたわけだが、その根底には82年のオリジナル1作目への多大なリスペクトが流れており、それが見事に今作へと受け継がれていた所がとても良かった。
今シリーズお馴染みのライトサイクルやディスクバトル等の攻防などは前2作とは異なる新たな見せ方で演出されていたのも良かった。
とにかくビジュアルが常にカッコよくグリッド内だけでなく、現実世界での夜の街並みの見せ方等もとても良かったし、そんな中でのアクションシーンも迫力満点でまさに手に汗握る映像体験が楽しめた。
また上記の様な映像演出だけではなく、今作ではストーリーもなかなかよく出来ており、ベタな設定ではあるものの敵味方がハッキリしていて展開もスムーズでこうした部分も作品に没入させてくれたと思う。
キャスティングではアレス役のジャレットレトが、ようやく当り役に辿り着けたのではというくらいいい味を出していたように感じた。
また脇を固めるジリアンアンダーソンが「Xファイル」の頃から変わらない美貌をキープしていた事に驚かされた。
そして主演のアジア人女優の方の存在感も好印象でこうした出演者達の貢献度もとても良かったと思う。
かつてトロンシリーズは時代の先を行きすぎていて難解な印象ではあったが、時代が作品に追いついてきた今だからこそ、ようやくトロンシリーズをストレートに鑑賞できる時代になったのではと改めて思った。
最近低迷ぎみのディズニーにしては久々に力強い存在感のある作品を出してきたなぁと手応えのある一本だった。
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