「予告編を見て「面白そう」と思った人は、全員見るべき。」トロン:アレス shingoさんの映画レビュー(感想・評価)
予告編を見て「面白そう」と思った人は、全員見るべき。
終始アドレナリンが出っ放しだった。
予告編を見てテンションがめっちゃ上がり、公開日を心待ちにしていたのに、公開直後の他の人のレビューを見て、一瞬観るのをためらってしまった。
だが――自分の直感を信じて観に行って大正解。今年観た作品の中でも、1・2位を争うほど面白かった。
自分はこれまで『トロン』シリーズを観たことがない。
むしろ初代『トロン』については、幼少期の朧げな記憶の中で、そのデジタル表現に“恐怖”すら感じていた。
しかし今回は、予告編で見た世界観と映像表現に強く惹かれた。
漆黒×深紅のビジュアル、そして世界観のカッコよさ。
(実はこの“赤色”は単にカッコいいだけではなく、ちゃんと意味がある。それは過去作を参照のこと)
そして登場する兵器やマシンが、いちいちカッコいい。
本当にカッコいい。
そういう要素がある作品とは思っていなかっただけに、これは嬉しい誤算だった。
さらに演出も最高。
レーザービームで現実世界に転送されてくるAI兵器、
デジタル世界で実体化するマシン。
その際の効果音にも、徹底したこだわりを感じた。
カー・チェイスのシーンも圧巻。
もう散々いろいろな作品で見てきたと思っていたが、これは新しい体験だった。
印象的すぎる“赤い残像”も本作の大きな特徴の一つで、バイクシーンだけでなく、さまざまな場面で登場する。
そして音楽。
音楽に疎い自分は《ナイン・インチ・ネイルズ》なんて知らなかったのだが、世界観に最高にマッチしていた。
気づけば足でリズムを取っている自分がいた。重低音が心地よい。
ここまで書くと、ビジュアルと世界観だけが良い作品のように聞こえるかもしれないが、ストーリーも普通に良かった。
一度観て理解できる程度の構成で、エンタメ作品としてはちょうどいい。
プログラムされたAI兵器であるはずのアレスの揺れる心。
葛藤の末に、彼が取った行動とは――。
物語終盤、アレスのスーツが……という場面は、胸が熱くなった。
予告編を観たときの期待を大きく超えてきた作品に、久々に出会えて本当に良かった。
他人のレビューなど気にせず、「面白そう」と思った人は全員、今すぐ観に行くべし。
最高の“新しい映画体験”ができる。
さあ次は――3D版か、ScreenXか、4DXか。どれで観ようか。
P.S.
漆黒×深紅のカラーリングがあまりにカッコよくて、何かを連想すると思ったら……『ナイトライダー』だった。
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