劇場公開日 2025年10月10日

「本来は無機質なモノに泣かされる…」トロン:アレス ミドランさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 本来は無機質なモノに泣かされる…

2025年10月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

驚く

なかなか良いぞ、これは傑作‼️

83歳の母を連れて鑑賞。
“現代的なテーマを理解できるだろうか?”という半ば賭けのつもりもあった。
吹き替え版で、しかもディズニー作品なら、入り組んだネット情報・仮想空間・AIの世界を〈情〉をもって描いてくれるだろうと思ったのだ。

結果――母、大感動❣️
俺自身も、いわゆる“ディズニーポリコレ”の残り香を感じる配役にはやや辟易しつつも、
中華系キャストの主人公は凛々しく、そしてジャレッド・レトの諦観したような瞳には何度もホロっとさせられた。

娯楽としても、大都会を襲うモンスター映画としてもスケール感があり、
ルービックキューブや名車シビックといった小技も楽しい。
43年前の初代『トロン』の世界にも足を運び、シリーズへの敬意がしっかり感じられた。

何より、フリンとアレスの会話には「愛」がある。
そして――仮想現実の住人が現実世界に実体化し、生存権を求めるという“逆転発想”。
そこにこそ、ディズニーの底力を思い知らされた。

ミドラン