「本来は無機質なモノに泣かされる…」トロン:アレス ミドランさんの映画レビュー(感想・評価)
本来は無機質なモノに泣かされる…
なかなか良いぞ、これは傑作‼️
83歳の母を連れて鑑賞。
“現代的なテーマを理解できるだろうか?”という半ば賭けのつもりもあった。
吹き替え版で、しかもディズニー作品なら、入り組んだネット情報・仮想空間・AIの世界を〈情〉をもって描いてくれるだろうと思ったのだ。
結果――母、大感動❣️
俺自身も、いわゆる“ディズニーポリコレ”の残り香を感じる配役にはやや辟易しつつも、
中華系キャストの主人公は凛々しく、そしてジャレッド・レトの諦観したような瞳には何度もホロっとさせられた。
娯楽としても、大都会を襲うモンスター映画としてもスケール感があり、
ルービックキューブや名車シビックといった小技も楽しい。
43年前の初代『トロン』の世界にも足を運び、シリーズへの敬意がしっかり感じられた。
何より、フリンとアレスの会話には「愛」がある。
そして――仮想現実の住人が現実世界に実体化し、生存権を求めるという“逆転発想”。
そこにこそ、ディズニーの底力を思い知らされた。
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