「最低でもIMAX」トロン:アレス DEFENDERさんの映画レビュー(感想・評価)
最低でもIMAX
そもそもナイン・インチ・ネイルズ知ってますかという点。
俺は昔から好きなアーティストの1つだったから情報解禁した時点で観る気満々だったけど、そもそも前作はダフト・パンクが音楽をやったわけで、それはそれでIMAX 3Dで観て最高だったわけで、今回ももちろんIMAX一択だったが、今までIMAXで観た映画の中で間違いなく低音が1番凄かったと思う。
映画そのものはさておき、そもそもアーティストが好きでその音楽をIMAXで聴けるってだけでも満足必至だったから、まぁそこに関しては文句の付けようがない。
むしろ、ナイン・インチ・ネイルズの音楽を聴きながらサントラ買う決心をしたぐらい。
とまぁ、俺の場合は音楽の時点で満点必至だったわけだが、じゃあ映画全体としては?音楽以外に関しては?と言えば、まぁ、レガシーのクールさの方が好き。
なんというかあの気温零度な、温度なんてない感じのグリッドの世界観が大好きだから、今回はそもそも他社の作り出した空間というのもあり色は赤基調だし、う〜んとは思った。
それがしかも現実世界に現れてしまっては、レガシーの世界観引きずってももはやしょうがないでしょうと。
で、その現実世界について言ってしまうと、もはやプレデターが街中に現れたのと何ら変わらなくなるわけだが、そこの現実世界とどう映像的に交わるのかというところが、物足りなかった。
しかも生身の役者達のドラマがまぁまぁ多いから、もはやトロンの映画としてどうなの?と言いたくなる気持ちは分からんでもない。
この映画、やってる事がレディ・プレイヤー1みたいなわけで。
あの映画は現実と仮想のクロスフェード具合が絶妙だなと思うのだが、トロンアレスに関してはそこも今一つだった。
あと、現実世界側の人間達がシリアスさにかけるというか、なかなかポップというか、軽い。
重厚さと言えばお母さんぐらいなもんで、肝心の息子といい主人公の周りのキャラといい、トランスフォーマーを観てる気分になった。
だもんで、温度差も感じる。
とはいえ全体のテンポは良かったと思う。展開のダルさはあまり感じなかった。
そこはド派手な映像と音楽ありきなんだろうなと思う。
アレス自身に関して言えば、
AIだから学習するのね、作り手が作り手故にそもそもプログラムとしても不完全なのね、と思ってしまえば、反乱起こそうがどんな感情に流されようが、結局コントロールしようがないような代物だったんだろう、と。
レガシーからのアレスとしては、まぁ新しい映像と迫力でしたねという感じで、人間ドラマを度外視すればまぁまぁ映像的にも、あくまでIMAXで観ればね!という感じで、Blu-rayを80インチのテレビとかで観ても音も足りないしまぁそこまで楽しめないだろうなと思う。
それはレガシーに関しても、やっぱりもう一度IMAX 3Dで観たいなと思うけど、そういうわけでアレスは最低でもIMAXで観ないと楽しめないと思うし、IMAXで観てこそ良かったなぁという感じ。
細かいとこまで粗探しして減点方式でシビアに採点するなら70点切るかも。
細かい所を気にせず音と映像の迫力とか良かったところだけで考えれば、85点ぐらいかなぁという感じなので、星4にしました。
とにかくナイン・インチ・ネイルズとかああいう音楽が好きな人なら、それなりに満足出来るとは思います。
ふと思ったけどこの映画、IMAXで3D上映すれば良かったのになんでしなかった?
まずそこからのような気がしてきた。
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