劇場公開日 2025年10月10日

「結構面白かった」トロン:アレス ひろちゃん千葉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 結構面白かった

2025年10月10日
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鑑賞方法:映画館

興奮

斬新

ドキドキ

80年代のCG多用映画トロンの続編?
流石に40年以上昔の時代の流れを感じる。

2大ゲームメーカーのエンコムとデリンジャー。
デリンジャーはデジタル世界の物を3Dプリンタの様に実体化する技術を使って軍事に応用しようと企んでいた。破壊されても直ぐに再構成できる戦車、何度死んでも再構成して作ることができる(結果的に)死なない兵士。
しかしこの技術には29分で構成していた物質が砂に戻ると言う致命的問題があり永続的に存在できる改良プログラムを欲していた。
エンコムのCEOキムは死んだ妹が永続し続ける技術を隠して死んだと見てプログラムを探していた。
デリンジャーの若きCEOはキムが永続プログラムを入手した事を知り彼女の誘拐を試みる為にデジタル世界からアレスを召喚する。アレスは仲間の人工物AI兵士と共にキムを誘拐しようとするが…

この映画のキモはAIのアレスがキムを誘拐しようとする事、リアル世界を知ってデジタル世界とは違う事、自分達は現実世界では29分しか存在できず、その度ごとに消滅しまた再構成される事で見かけ上永遠だが、所詮使い捨て、仲間が傷ついても再構成されず捨てられる(=人間の死に相当)、利益の為なら生身の人間の死も平気で容認するデリンジャーのCEO、キムを捕まえる為にキム姉妹やエンコム社の事を調査するうちに色々な情報や体験を吸収し自分達の存在意義や目的、産みの親で主人のCEOに従順に従うだけで良いのか?所詮は使い捨てで扱いはゴミの様、そんな境遇を理解し始めてCEOのやり方に疑問を持って自分の考えを持つ様になって行く事にある。
方やアレスとコンビを組んでいたアテナは主人の命令に文字通りに従順になろうとするあまり主人の考えとは異なる暴走をする。
AIに対する難しい命題を内在させている点は興味深い。

アクションに関してはピカイチだ。昔のトロンを思い出す。それも現実世界で。
あと80年代も深く絡んでいるので古のパソコンIBM PC ATや Apple III、古のゲーセンのゲーム機など懐かしい物も沢山出てくる。
いくつ見つけられるのかも必見?

ひろちゃん千葉