「スパイスはノスタルジー」トロン:アレス kuman_loveさんの映画レビュー(感想・評価)
スパイスはノスタルジー
クリックして本文を読む
「トロン:オリジナル」 「トロン:レガシー」 共に劇場で観た世代です。
オリジナルはとにかく今まで見たことのない映像(多感な中学生の頃ですので)にびっくりし、レガシーでは更に進化したCGに驚かされて来ました。
その反面、このシリーズの難点はストーリーが弱いとこ。特にレガシーは父子の葛藤とおおよそCGバリバリの映画には甘すぎるストーリーで物足りなさを感じていました。
さて今回の「トロン:アレス」、エンコム社と敵対するディリンジャー社(この名前だけで何かやらかすと想像できる)が軍事目的で現実世界にAI兵士を実体化させますが、その最先鋒となるはずのAIプログラム・アレスが自己の存在に疑問を持ち、膨大なデータから学習し、ついにはディリンジャーを裏切る形でエンコムのCEO・イブと運命の出会いをします。
それから先は…実際に劇場でご覧いただきたいのですが、アレスが徐々に人間的になっていく過程なんかは、見ていて保護してあげたくなっちゃうくらい。
80年代ポップスに心を動かされ、ホンダ シビックは最高と言っちゃうアレスはもう元のAI兵士には戻れません。
トロン:オリジナルへのオマージュを強く感じる今回の作品、トロンシリーズ未履修の方はオリジナルだけでも見ておいてください。あちこちに散りばめられたネタにクスっとするはず。
旅先から絵葉書を送るアレス。
作品を彩るものはほんの少しのノスタルジーかもしれません。
コメントする
