「モラルゼロの醜悪オンパレードに反吐が出る」シャッフル・フライデー クニオさんの映画レビュー(感想・評価)
モラルゼロの醜悪オンパレードに反吐が出る
まあ、呆れて情けなるレベルの酷さ。ディズニーブランドの実写コメディなんて久しぶりか。当然にノーテンキなコメディを期待してましたが、まるで笑えない。ガキがコテコテのメイクとオシャレコーデでイキがって、米国ってのはどんだけエネルギーを無駄に浪費しているかを目の当たりにする。いえ、作ってる彼等は別にそんなコト1ミリも思ってない、私からみたら、です。フード・ファイトの醜悪さは本当に見ていられない、ガザの子供たちが見たら怒り心頭・絶望の域でしょう。
これ全編フルカラー総天然色の騒々しさ、衣装も奇をてらった下品なものばかり。なにより「入れ替わり」の映画なのにもたもたして中盤にやっとコトが起きる。それも馬鹿馬鹿しいほどにチープな占い師の下で、ついていけません。そして肝心の入れ替わりの内容が4人まとめてって、滅茶苦茶で、何が何だか判らせる工夫もないものだから。誰が誰にを理解するので無駄に時間を要してしまう。
入れ替わってしまえば、相手の立場になってと、正論を吐き、都合よく元通りになって、理解し合えてめでたしとは。オスカー受賞で波に乗るジェイミー・リー・カーティスのための企画でしょうね、彼女のハッチャケが本作の要でしょう。けれどクドイと言いましょうかしつこいと言うか。リンジー・ローハン親子は二人がそっくりでまるで混乱ですよ。嫌みなリリーが私は我慢ならず、父親役のマニー・ジャシントはフィリピンのご出身とか、てことはリリーもアジア系? そう見えないですよ。
アメリカ人1人あたりのエネルギー消費は、日本人の4倍以上。地球を荒らしまくっているのも事実で、こんなライフスタイルを止めない限り、地球温暖化は止まらないとも言われてます。たかが映画ですが、こんなウケ狙いしか出来ないさもしさを恥ずべきですよ。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。