「そよ風のような爽やかさ」アオショー! ふれいくさんの映画レビュー(感想・評価)
そよ風のような爽やかさ
離島の高校を舞台に、合唱を通して描かれる青春映画。青い海や空と、朽ちそうなボロボロの学校との対比も良かった。
ヒロインのあわのが可愛い。「島には何もない」と冷めた眼差しを持っているけど、その静かな諦めや無関心の中にも、小さな光を滲ませてる感じ。感情を爆発させるシーンこそないけれど、わずかな表情差であわのの内側が見える瞬間があって、そこに引き込まれる。
ただ透明で弱いだけじゃなく、あわのには自分なりの美学やプライドがあって、それを投げ捨てない強さがある。悉平との関係が変わるにあたって、自分の気持ちに素直に向き合おうとする姿が、観ていて応援したくなった。
爽やかながら切なさも残る作品だった。
仲間との合唱シーンは素直に胸に響き、人数じゃない心の繋がりが青春を表していると思う。
コメントする
