「優しい登場人物に癒される」アオショー! いも煮さんの映画レビュー(感想・評価)
優しい登場人物に癒される
「遠い山なみの光」のあとに本作を観賞したせいか、監督や照明・役者陣の実力の差を見てしまった感じになったのが残念。
単体で見てたらもっと評価高かったと思う。
冒頭のセリフからインド映画のようなアフレコ感がすごい。島のエキストラをそのまま使ってますか?なセリフ。
主要登場人物も時として“セリフを言ってる感”が強い。
映画初出演とのこと仕方ない。
ラストは突然ミュージカル!
原作舞台に繋げる演出なのかわからないがミュージックビデオを見させられているような「ザ・青春」な映像。
それが終わるととともに突如現れる蒼いバックに浮かぶ「fin.」の文字。
映画学校の卒業制作でも観たような気分になった。
はい、ディスるのはそこまでね。
なぜなら私、こういう映画大好き❤だから。
「くちびるに歌を」や「心が叫びたがってるんだ。」のような目標を失った主人公が再びそれを取り戻すまで、とか心の傷を乗り越えるまで、みたいな内面的な描写が少ない分、それぞれのキャラを楽しく拝める。
何より登場人物の島の高校生たちがみんな良い子なんだもの。
本土の采高での歓迎会という名のマウント取り合いみたいな体育館シーンのみイヤな感じは出てきたけど、ほぼほぼ優しい。
リアリティに欠けたとしてもそんな優しい10歳代の気持ちは見ていて清々しく癒される。
歌声はさすが👍の役者陣が響かせるメロディは心に沁みるクライマックスだった。
この監督の次作に期待⭐️
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