配信開始日 2025年1月16日

「ドイツ発のスリラー映画…、だけではすまない深刻な社会派映画」カレンダー・キラー imaxmaxさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ドイツ発のスリラー映画…、だけではすまない深刻な社会派映画

2025年1月23日
iPhoneアプリから投稿

AMAZON MGM Studios 製作
ドイツ原題’Sebastian Fitzeks Der Heimweg’ 「帰り道」の意(前半は作家名) 同名の原作は2020年発表
英題は邦題と同じ’The Calendar Killer’

ジュールスは帰宅ヘルプホットラインのボランティアをしている。クララという女性から電話がきた。 カレンダー・キラーに殺されると。
カレンダー・キラーとは最近多発している殺人だが、壁に殺害日が書かれているためそう呼ばれている。
夫に「VPナイト」という謎の会員制クラブに連れていかれる。(VP=ヴァイオレンス・プレイ) そこで意識を失い、目覚めたらメッセージがあった。

DV、DVの連鎖、被害妄想、間違った正義感。

最後に明かされる真実。

しかし、映画を見ている私ももっと早く違和感に気づくべきだった。
かかってきた初めての電話。DV履歴。

クララは子供への深い愛で助かった。
しかし一方、妻の最低限の子供への思いやりが、思いもしない結果により、夫の歪んだ心を増幅させた。

現実ならゾッとするが、映画名なら秀逸な「カレンダー・キラー」のタイトルもいい。
…………
日本語版キャスト
主人公 クララ:永宝千晶、帰宅ヘルプ交換手 ジュールス:川本克彦、夫 マルティン:清水優譲

imaxmax