「久しぶりに皆がハッピーになる映画でいいなぁと思えた映画」ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今 スティックロールさんの映画レビュー(感想・評価)
久しぶりに皆がハッピーになる映画でいいなぁと思えた映画
僕あまり都合よく逆転したり、謎に重病が治ってしまったりする映画が好きではないんですね。というのは現実はもっと過酷なので、最後までもやもやする映画、最後まで不幸でも全然かまわないし、そっちのが癒し効果がある、と思うたちなのですね。
で、この映画はハッピーエンドにも関わらず、好きなんです。そのわけは、やっぱり現実を受け入れる、というスタンスが全面にある。下ネタのオンパレードなんだけど、笑いに変えるしたたかさが有って好き。都合よくないんですよね。やっぱり釣り合いがとれない恋愛ってこうなるよなって。地に足がついてて良かったですよ。それでも幸せになるのが良い。
全部のお話が好きで、黒人教師と子供の関係のエピソードが好きだったんだけど。それはおいといて。
一つだけ個人的体験に照らし合わせて思ったのは、ある教室のディベートでなんかインテリジェントデザインがどうこうみたいな、非科学的なお話をブリジットさんがしているシーンね。全然お勉強できなさっぷりがあるけど、凄い幸せそう。その理由は、恋人もいて、仕事もして、子供もいて、異性のお友達もいて、充実してるじゃん、と思ってしまった。人間を構成するパラメータが複数あり、別にお勉強が60点でも他が満たしてれば、全然幸せだよなって思える。どこかがひどくダメだと、そこから水が漏れて来るけど。他が人並みにできれば科学的知識普通でも全然いいよ、楽しい人生だよ。という非知性主義に至ってしまった。笑
あと俳優がみんなおじいちゃん、おばあちゃんなのもよい。レネー・ゼルウィガー、ヒューグラント、もうあんなイケメンだったのに僕が高校生のとき見たのはね、凄いおじいちゃんでびっくりしちゃった。でも、それが現実で、やっぱり地に足がついててこの映画は好きでしたね。