パディントン 消えた黄金郷の秘密のレビュー・感想・評価
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冒険活劇としてはOKだけど、ドラマの部分はかなり弱めに思えた
2025.5.9 字幕 MOVIX京都
2024年のアメリカ&イギリス&フランス合作の映画(106分、G)
キャラクター創造はマイケル・ボンド
ルーシーおばさんを探す旅に出るパディントンとその家族を描いたアドベンチャー映画
監督はドゥーガル・ウィルソン
脚本はマーク・バートン&ジョン・フォスター&ジェームズ・ラモント
原題は『Paddington in Peru』
物語の舞台は、ペルーのとある場所
オレンジを探して木に登ったパディントン(ベン・ウィショー)は、枝が折れて川に落ち、急流に飲み込まれてしまった
パディントンは老クマのルーシー(イメルダ・スタントン)に助けられ、その後、彼女とその夫に育てられることになった
パディントンはルーシーおばさんの夢を叶えるためにロンドンに向かった
パディントンは何とかしてロンドンにたどり着いたが、そこで迷いクマとなってしまう
そんなパディントンを助けることになったのがブラウン一家で、彼らの家族になるまでを1作目、その後の騒動を2作目で描いていた
一家の父ヘンリー(ヒュー・ボネヴィル)は保険会社勤務でリスクに敏感、母メリー(今回からエミリー・モーティマー)は子どもたちの「巣立ち」を心配していた
姉のジュディ(マデリン・ハリス)は大学進学を控えていて、本人はフェロー諸島に行きたいと考えている
弟のジョナサン(サミュエル・ジョスリン)は「チル」したくて引きこもり、発明に日夜没頭していた
物語は、そんな彼らの元にペルーから一通の手紙が来るところから動き出す
その差出人はルーシーおばさんではなく、彼女が入っている老グマホームの院長(オリヴィア・コールマン)で、院長はルーシーおばさんの様子が変と言う手紙をよこしていた
心配になったパディントンとブラウン一家、そして一家の家政婦バード夫人(ジュリー・ウォルターズ)は一路ペルーに向かうことになったのである
ペルーに着いてもルーシーおばさんの所在は不明で、そこにはあからさまにおかしな地図があったりして、「罠にしか思えない展開」を疑問を挟むことなく進んでいく
また、観光船のハンター(アントニオ・バンデラス)とその娘ジーナ(カルラ・トウス)と出会ったのは偶然で、ハンターはエルドラドに取り憑かれていて、ペルーを離れ慣れなくなっていただけだった
そして、後から追いかけてきた院長が実はハンターのいとこだったと言う展開で、一連の目論見は全て、ハンターの知らないところで院長(クラリッサ)が仕組んでいたことがわかる
だが、この無理矢理結びつけた感がすごくて、そんなに雑な畳み方で良いのかは悩んでしまう
家族が一緒に来ることで活躍の場というものが生まれるが、メリーとジュディはほぼ空気状態で、バード夫人の方が出番が多かったりする
シリーズはこれで終わりとのことだが、ポストクレジットに前作の敵キャラ・ブキャナン(ヒュー・グラント)が登場するのだが、その日本語版声優がダダ漏れなのはどうなのかな、と思った
テーマとしては、「子どもたちの巣立ち」というものになるが、パディントンはすでに巣立った後だし、巣立つのもジュディだけだったりするので、そこも弱いように思う
結局のところ、仲間と家族は違うし、故郷と居場所は違うというものなのだが、何を持って居場所というのかは映画からは伝わらない
言及することもなければ、結局は居たい方を選んでいるように思える
元々、ロンドンに来た理由というものがあって、そこで生活することに意味があるので、もったいぶった感じで「ロンドンに残りたい」と言わせるのは台詞回しが下手としか言えない
パディントンが故郷に戻る理由というのはなく、あるとすればルーシーおばさんの面倒を見ることだが、彼女は老グマホームに自分の意思で入っているし、エルドラドが故郷でもない
なので、最後の感動的に盛り上げようとする対話というものがかなり浮いているように思えた
いずれにせよ、シリーズを観ている人向けの作品で、冒険劇を楽しめればOKというスタンスなのだろう
親の子離れを描いているように見えても、メリーがルーシーおばさんから何かを学ぶとかもないので、テーマとストーリーの関連付けが弱い
家族関係ということなら、ハンターとジーナの関係も描かれるが、親よりも子どもがしっかりしているというぐらいしか特別なこともなかった
親にとって子どもは宝なのだが、それゆえに巣立ちを認めたり、引きこもりをやめさせたいする機能を有すると思うのだが、結局のところ、子どもたちが勝手に判断して行動しているだけなので、起こることに右往左往しているだけの母親という描き方が良かったのかは微妙だな、と感じた
素晴らしい
パディントンが帰ってきた。あの礼儀正しくて心優しいクマが、今作では「黄金郷」というロマン溢れる謎に挑む。シリーズ第3弾となる本作『パディントン 消えた黄金郷の秘密』は、ファミリー映画としての愛らしさと、アドベンチャー映画としての骨太さを両立した、極めて完成度の高い一本だ。
物語は、ペルーの叔母・ルーシーの誕生日を祝うべく、彼女のかつての夢を叶えるため、パディントンが黄金郷の手がかりを求めて南米へ旅立つところから始まる。舞台がロンドンから離れ、ジャングルや神殿といった冒険色の強いロケーションに移ったことで、シリーズに新たな風が吹き込まれている。
それでも変わらないのは、パディントンの「思いやり」が中心にあることだ。彼が示す無償の優しさが、周囲の人々の心を少しずつ変えていく様子は、現代社会が忘れかけている“善意の連鎖”を鮮やかに描いてみせる。
演出面では、英国コメディの品の良さと、チャップリン的なフィジカルギャグが絶妙に融合。列車でのアクションや水中シーンの緻密な映像美も、実写とCGのシームレスな融合によって感嘆すべき仕上がりだ。
声優を務めるベン・ウィショーは今作でも安定の演技。彼の声には、純粋さとウィットが同居しており、パディントンというキャラクターをただの「かわいいクマ」ではなく、知性と道徳心を持った存在に昇華させている。
本作が教えてくれるのは、「信じることの力」だ。それは未知の土地への冒険であり、誰かの夢を叶えようとする勇気でもある。大人にも刺さるこのメッセージが、パディントン映画を単なる児童向け作品から、世代を超えて愛される作品へと押し上げている所以だろう。
シリーズの集大成とも言える本作。観終えた後、心が少しだけ温かく、そして優しくなる。そんな映画体験が、今の私たちには何より必要だと感じさせられる。
泣かせにくるクマ映画!
試写会当選@TOHOシネマズ日比谷🌟 Pontaパスさんありがとう😊💕
試写会当選してから初めて知った“吹き替え”上映。過去2作は字幕版で観ていたからベン・ウィショー演じる少々気弱な感じの英国紳士パディントンの声に慣れてた分、松坂桃李??とかなり不安に。
でもいざ始まってみると、意外とベンウィショーに寄せてるのかぜーんぜん違和感無かった!!
同じく不安に感じてたサリー・ホーキンスの不在。でもこのストーリーなら(ほぼ初見だけど)エミリー・モーティマー演じるブラウン夫人の方がイメージに合ってたかも!!
いや〜優しい世界に存分に触れたおかげで……
【涙活報告】泣いたよ‼️ 心がぽかぽかしたよ‼️
もう一度絶対に字幕版でもみる!!!
最後の最後にスターが登場します!
オープニングは「レベナント」、途中は「マトリックス」、「キングスマン」、「ラビリンス」…既視感のあるシーンてんこ盛りでも、品の良さとパディントンの可愛らしさで、終始悶絶してましたw。
カナダだと先生だろうと上司だろうとお世話になってるホストファミリーだろうと、基本下の名前呼び捨てなんで、パディントンが上品なイギリス英語でいちいち「ミスター➕苗字」で話しかけるのがめちゃめちゃカッコよかったです。イギリス英語ファンは、ぜひ字幕をお勧めします。
子供向けと侮るなかれ、ちょっとしたサスペンスアクションを、悶絶しながら楽しむことができます。
最初はなんでペルー?と思いましたが、壮大な自然と、南米の明るくのどかな人たち、そして最後の最後にペルーの理由がわかる仕掛けになっています。お兄ちゃんの発明好きとしての伏線回収も見事、そして最後に私が会いたかったあの人が登場します。
初登場2位、推定予算9000万ドルをあっさり回収、2月中旬では総興行収入1億3000万ドルを超えました。美しくて、とてもよくできている作品です。
クマが証明写真撮りに行くとか、パスポートを取るとか、ツッコミどころしかない作品ですが、挨拶をするときに帽子を上げる紳士なクマちゃん、可愛すぎてずっとニヤニヤしてました。
あ、エンドロール後もスターの一言がありますから、ぜひお見逃しのないように。
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