「俺様のポケットには大きすぎた」パディントン 消えた黄金郷の秘密 猿田猿太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
俺様のポケットには大きすぎた
素晴らしい! 泣いても笑っても良し! 感動しても良し! 飛び込みで見たけど、こんなに筋の通った素晴らしい映画とは思ってもみなかった!
これ、なにかのシリーズなんでしょうか。そんなことも知らないで、相変わらず予備知識無しの飛び込みで見た私ですが、充分に楽しめたと実感しています。恐らく、シリーズ物なら、その中でも最高傑作ではないでしょうか。
子供も楽しめる全年齢対象の映画と認識して大丈夫でしょうか。勿論、大人が作ってる訳だから大人が見ても大丈夫なのは、アンパンマン映画と同じ。ストーリーから伏線の張り方、どのシーンを切り取っても素晴らしい絵作り、結末まで 見終わってスッキリのハッピーエンド! でもやっぱり、最後の囚人がどこの誰なのかサッパリ判らない。ちゃんとシリーズを知りなさいってことなんでしょうか。イギリスの作品だけあって、ビートルズのアービーロードはパロディーの定番ですよね。クマと共に生活があるのは、どこの国も世界共通なのか。
テディーベアは調べてみるとドイツ出身、くまのプーさんならばイギリス出身だけど、ディズニー映画にもあるし、確か子供の頃に読んだ児童書でクマと一緒に生活している本があった気がする。クマに卵入りのお粥を作って貰っていたんだったか。取りあえず、印象に残るのは食べ物のシーンばかり。
くまのプーさんはハチミツだけど、この映画はマーマレード。最初から登場するそれが最後まで繋がっているとは、映画通ならそれぐらい読めたんでしょうか。エンドロールまで黄金色ならぬマーマレード色。私もむしろクセのあるイチゴジャムよりマーマレードが好きなんですが。あーもう、マーマレードサンドが食べたいなあ! コンビニで売ってるジャムサンドっていったらイチゴばかり。この映画からキャンペーン張ってくれないかな。
それにしても、先祖代々総出で黄金を求めていた亡霊さんたちは報われたのでしょうか。でも、娘さんの愛情を獲得した末代の彼こそ、黄金以上のものを得たのでは無いでしょうか。といっても、あの娘さんこそ、クマと共に生活すること以上にファンタジー過ぎる。娘のパパ大好きなんてセリフ、モノをねだる時しか使われないはず。これも少子化対策の一環でしょうか。
ともあれ、この映画のテーマとするのは、家族、故郷、そして巣立ちと冒険心といったところか。実写カトゥーンみたいなファンタジー映画だからこそ、ジャングル奥地にも安心して飛び込めるんでしょうけど。まあ、映画だからこそ見て安心の素晴らしいファミリー映画でした。
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