スーパーマン : 特集
【全世界がたった1秒で“観るリスト”に入れた映画】
完全最強な“はずの”スーパーマンがボッコボコに…!?
でもそこにグッとくる!予習不要で体験できる“新伝説”
観るべきか徹底検証→結論「この夏、絶対に観るやつ」

ジェームズ・ガン監督(「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズなど)の最新作「スーパーマン」が、7月11日から日米同時公開される!
DCやマーベル映画は新作&リブートが多いジャンルなだけに、正直、新作が公開されるたびに「これは映画館へ行くべき?」「シリーズ観ていないからわからなそうだな」と無意識に考える人もいるのでは。しかし、「スーパーマン」はそんな迷いは不要。絶対に劇場で観るべき作品だとオススメしたい!
なぜなら、この特報を観てほしい。特に1分23秒~をじっくりと、じ~っくりと……。
命の危機が迫る少女。瞬間、スーパーマンが少女の背後にまわり込み、身を挺して守る様子がスローで描かれる――わずか1秒のシーン。この場面だけで、速攻で「観るリスト」に入れた映画ファンが世界中に大勢いるのだ!
もう一度言うが、とにかくまずは特報を観てほしい。こんなに期待する理由が、すぐにわかるはずだから……! 本特集では、「スーパーマン」新作をなぜ観るべきなのか、その理由を徹底的に検証&解説していく。
【ぶっちゃけどうなの? 急いで映画館へ行くべき?】
推薦:今度の「スーパーマン」は“絶対に観るやつ”
特報と予告編だけでハートを豪快に動かしたところで、“新たな伝説の幕開け”とも言える本作の魅力を、言葉でもしっかりと分析していきたい!
【徹底検証①:そもそも“期待度・注目度”は?】
世界騒然!全世界が1秒で「観るリスト」に入れた 期待と熱気が本気でヤバい…予告編が1日で2億5000万回再生=新記録樹立!!

本作はシンプルに、世界中で待望されている一作である! それは特報の再生回数からも明らかだ。
第一弾の特報映像は公開後24時間で2億5000万回も再生! “世界騒然”とも言える話題となり、100年以上の歴史を誇るワーナー・ブラザース史上、最も視聴された予告編という新記録を樹立した!
これがどれほどすごいことかと言うと、興行収入約 3575 億円を記録した(世界歴代興行収入ランキング3位)「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」でさえ24時間で1億4860万回再生だった。…そういうことです。

特に上述の「少女を救うシーン」が繰り返し繰り返し再生されており、日本でも「このシーン好きすぎる」「鳥肌たった」「神映画になる予感しかしない」「本当の王道のヒーロー映画をずっと待ってた」など期待の声が鳴り止まない……。
特報で世界中の心をつかんで離さないからか、本国のSNSが更新される度に「新しい予告が解禁されるのか」「早く次の予告編を見せて」などと盛り上がりが起きるほど、期待度・注目度ともに、「ヤバい熱気」といえる盛り上がりを見せている。
【徹底検証②:シリーズの“予習”は必要?】
今回、予習は不要みたいです(ここ超重要!) みんな名前を聞いたことのある「スーパーマン」の“完全新作”!新たなDCユニバースがここから始動! さらに…ド迫力の怪獣などなど、初見も“そそる”要素だらけ!!

と、ここで「ガチファンしか楽しめないの?」という疑問を検証しよう! 特筆すべきは、今回の「スーパーマン」について、ジェームズ・ガン監督は「他の作品を観なくてもついていけるようにしている」と語っている……。
つまり、本作は“予習”が不要ということ!
本作を皮切りにDCユニバースが始動していくことが発表されているため、今までのDC映画を何も観ていなくても楽しめる設計になっている。これまでヒーロー映画を観てきた人も、今回がはじめての人も、ただただ映画のストーリーに身を任せて楽しむだけ!それが可能な作品になっているはず。

その証拠に、特報や予告映像だけでもビルくらいバカデカいKAIJU、まばゆい光を放つ太陽のようなモンスター(?)、超愛らしい相棒のスーパードッグことクリプト(めちゃくちゃ人気出そう!)などが登場し、前提知識がなくても「観てみたい!」とテンションがアガる要素が多数確認できる!
それらが壮大な音楽、感情の大きなうねりを予感させるドラマと相まり、すさまじいほどの期待感につながる――そして“完璧”だと思っていたスーパーマンがなぜかボロボロになっていて…? だからこそ特報映像が世界中で話題になったんですねぇ……!!
【徹底検証③:で、肝心の“物語”は面白いの?】
予想外の展開! 完全無欠&最強&無双キャラの原点にして頂点“スーパーマン”がボッコボコに… いつもの理不尽なくらい強いスーパーマンじゃない!?

では肝心の物語はどうか?
予習はいらないとはいえ、あまりにも有名な存在――スーパーマン。誰もが一度は名前を聞いたことがあるヒーローで、“完全無欠(ときに強すぎる)”のイメージを抱いている人も多いはずだが、本作では“信じられない姿”が観られるようだ。
普段はクラーク・ケントとしてデイリー・プラネット社の新聞記者として平凡に働き、その正体を隠すスーパーマン(演:デビッド・コレンスウェット)。が、予告ではいきなり、衝撃的な“瀕死状態”で登場する。やばいな何があったんだ……!?

Photo by Emma McIntyre/Getty Images
さらに、市民から石を投げられ、人々を守るヒーローとしてのスーパーマンですらないように感じるシーンも。戦いで傷つくのではなく、“希望の象徴”のスーパーマンの存在そのものがグラつく描写が目を引くが、スーパーマンは一体、誰と戦い、ここまで追い詰められたのか?
背景には、スーパーマンを“人類の脅威”と見なす声と、それをあおる大富豪にして天才科学者レックス・ルーサー(ニコラス・ホルト)の存在があるようで……。

この映画が描こうとしているのは、「肉体がどれだけ強くても、心はつけいる隙がある」という“無敵ヒーローの最大の弱点”なのかもしれない――。
【徹底検証④:どれくらい“本気”でつくられた?】
全映画好きの皆さん、心の底から安心して!あの「GotG」「エンドゲーム」を手がけたジェームズ・ガンが監督・脚本 しかも「人生と魂を捧げた」って言ってる!!

お次の検証は、映画としてどれくらいガチなのか? いくら予告がよくても、クオリティが保証されていないと、簡単には「観に行こう!」と決断できないもの。
その点、「スーパーマン」は安心材料が豊富すぎる。監督・製作・脚本を手掛けたのは、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ、「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」で監督を務めたジェームズ・ガン!

Photo by Gilbert Flores/Variety via Getty Images
あの「アベンジャーズ エンドゲーム」では製作総指揮を担っており、傑作ヒーロー映画に欠かせない人物である。
そんなガン監督、今回の「スーパーマン」について「人生と魂のすべてを捧げた」と語っている。ただの大袈裟な売り文句ではなく、「スーパーマンが一人の“人間”としてどういう人なのかを描いている」とも明言しており、スーパーヒーロー像を“内面”から捉え直す“斬新な物語”にもなっているのだそう。
“異端の名手”ジェームズ・ガンが、自身が幼少期から憧れてきたスーパーマンの映画化に全身全霊で挑んだ――期待せずにはいられない。
【徹底検証⑤:ぶっちゃけ、“映画館で観たほうがいい”の?】
ほんとそれ!! 最高の映像体験にも期待大! 予告だけでもキラーカットだらけ…ってことは、2時間ずっとクライマックスの予感! 公開が待ち切れない!!

Q:で、観ることは確定だとしても、映画館で観た方がいいの?
A:はい! 映画館で観ないと後悔するタイプの作品でしょう。
予告編だけでもとんでもないキラーカットだらけ……ということは、本編はもっともっとキラーカットが続き、“ずっとクライマックス”が繰り広げられる予感しかない!
そして物語面でも、やはり一筋縄ではいかないだろう。スーパーマンの存在意義が危うくなるなか、おそらく世界中では大変なことが起こっていて…さらに恋人ロイス・レイン(レイチェル・ブロズナハン)は、すでにスーパーマンの正体を知っている状態であり、一人の記者としてスーパーマンにインタビューをする場面も予告映像には含まれている。…ということは2人の「始まり」ではなく「関係性の危機」も描かれる可能性もありそう。
さらにそこへ、非常に厄介な敵が襲いかかるわけで、エンドロールに入る瞬間まで油断できなさそう(いや、エンドロールが終わった後すらも……?)。

さらにさらに、本作は「FILMED FOR IMAX®」で撮影された作品。一言でいえば「IMAX®で観れば画も音も段違い」=通常よりも巨大なスクリーンで、クリアな映像と仰天するほどの音響にどっぷり浸れる……空中戦も楽しみな「スーパーマン」を、“観る”ではなく最大限“体感する”なら、IMAX®を選ぶべき!
【結論】もう、この夏、“絶対に観る映画”リストに入ってます。劇場で“伝説の幕開け”を目撃して!!

というわけで、7月11日、映画.comは全力でこの映画を目撃しに行くことを決めた。あなたのカレンダーにも、「スーパーマン観に行く」と書いておいてほしいくらいだ……。
きっかけは、わずか1秒のシーン――そこから、知れば知るほど「こういうのが観たかった!」をぶつけてくれるのが、今回の「スーパーマン」である。
今の世の中に映画がたくさんあふれているからこそ、1周回った超王道のみんなの「観たい!」が詰まっているはず。
ここから新たに始まるDCユニバース。その幕開けを必ず劇場で目撃してほしい。
【鑑賞レビュー:本当に観るべきか最終検証!】結果…
何度も泣いた。間違いなく個人的に“過去最高のスーパーマン”!!

記事の最後に、映画.com編集部も試写会に参加し、「本当に観るべきかどうか」を最終検証してきたので、ネタバレなしでレビューをお届けしていく。
そして断言しよう。個人的に、間違いなく最高に共感できて胸がアツくなる「スーパーマン」であると、声を大にして言いたい!! やっぱり大きなスクリーンで観て良かった!!
●執筆者紹介
●スーパーマン史上一番好き! 親近感がハンパじゃない、“興味なかった”人でも「大ファンになりました」くらい魅力的!
まず言いたいのは、「期待はしてましたけど、それにしても面白すぎやしませんか……?」と、いい意味でちょっと引いてしまったことです。今までの「スーパーマン」シリーズも観てきましたが、過去イチで好きです!
なぜなら、“親近感”がハンパじゃなかったからです。もちろん正義の超人でありながらも、本作では「育ての親の愛を一身に受け、まっすぐに育った超ピュアな青年」というイメージが非常に強い!

だから街に怪獣が襲来した際には、逃げ遅れた人はもちろん、小さなリスまでも当たり前に救う。“超いい奴過ぎる”がゆえに、悪意の塊であるレックス・ルーサーの策略に面白いくらいにハマり、肉体的にも精神的にも追い詰められ、ボッコボコにされ、感謝されるはずの市民たちからも後ろ指をさされ、それでも全ての人々(人以外の生き物)を救うために、自己犠牲をいとわず戦い続ける……気づけば、心のなかで張り裂けんばかりの大声で応援していました。
シリーズの知識がなくても、誰もが瞬時に応援したくなります……だからこそ“予習不要”だったんですね。「あんまりスーパーマンに興味なかった」という同僚も、鑑賞後には「大ファンになりました」と恍惚の表情を浮かべていたくらいです。
●3回号泣した 世界中で話題のあのシーンがかすむくらい、全編クライマックスだった

もとからスーパーマンが好きだった人はもっと大好きに、そして特に興味がなかった人も、なんなら嫌いだった人も、この人間らしいスーパーマンを好きになるはず。ちなみに、筆者は鑑賞中、少なくとも3回は涙腺が崩壊しました。
人間として暮らし、人間と同じように恋もするスーパーマン。共感と親近感が最も高まり、彼が「人間とはなにか」を絶叫する場面では、「なんだ、スーパーマンも私たちと一緒なんだ…」と気付き、どういうわけか涙が止まらず。

共感&感動しすぎたあまり、今でもスーパーマンのポスターやロゴマークを見かけただけでも、思い出してウルっときてしまいます。
あと、世界中が熱狂したあの“少女を救うシーン”もしっかりありました! 「きたあああああ!」と興奮しましたが、すごかったのは、お目当てだったこのシーンがかすむくらい、全編がクライマックスの連続だったこと!
本当にすさまじい描写がず~~~~っと続きます、大いに期待していてください。そして愛らしすぎるクリプト、ヴィラン含めどのキャラも全員が必要で、全員に長時間語りたくなるくらい魅力が詰まっていました。
●ユーモア、メッセージ、アクション、全てのバランスが完璧 夢とリスペクトが詰まった“シン・スーパーマン”

空中戦や音楽にも痺れるアクションシーン、試写室内でも笑いの起きるユーモラスなシーンもあり。刺さるメッセージ性もあるけれど、まったく重くない。
だからこそ約2時間の上映時間で“伝えたい”ことがしっかり伝わってきて、泣けるんです。とことん完璧なバランスで、これ以上、それぞれの要素が強すぎたり弱すぎたりしたら、ここまで良い鑑賞後感になってなかったと思います。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズや「スーサイド・スクワッド」なども好きですが、「私の1番観たかったジェームズ・ガン作品はこれだったんだ」と胸が熱くなりました。
そして、製作のピーター・サフランにとっても本作を作ることは大きな夢だったそう。この、作品に憧れてきた人々の愛と夢、最大限のリスペクトが込められた感じ……庵野秀明監督による「シン」シリーズの精神に通じてないですか!? その意味で、“シン・スーパーマン”とも言える作品だと思います!
●序盤、中盤、終盤…全編通じて“サプライズ”が本当にたくさん!

一度語り始めたら止まらないほど、どんどん出てくるのですが、本編には嬉しいサプライズも……。きっと公開後には、SNS上がアツい感想であふれ、リピーターが続出すると予言しておきます。
この夏は何度でも、スーパーマンに会いに劇場に行きましょう!!!!
