スーパーマンのレビュー・感想・評価
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「正義」とは?「ヒーロー」とは?
ジェームズ・ガン版『スーパーマン』、最高だったなー。
こんなに真っ直ぐで、純粋なヒーロー映画は久々。
ちょっと角度は違うけど、サム・ライミ版『スパイダーマン1』を観たときの感覚に近い。
これこそ、王道ヒーローの再定義。
小難しい理屈じゃなく、「ヒーローってこういうもんだよ」って胸を張って教えてくれる感じ。
だからこそ、今を生きる現代っ子たちにこそ観てほしい。
人を救うことを第一に考える戦闘スタイルが、とにかくシンプルにカッコいい。
…まあ、今作の“推し”はグリーン・ランタンなんですけどね!
こういうキャラをずっと待ってた!
キャラで言えば、
これまでのDCコミック映画ってヴィランがあまり魅力的じゃない印象だったんだけど、
今回のニコラス・ホルト演じるルーサーは「言動がわかりやすい頭の良いクソ野郎」で良かった。
戦闘能力ゼロなのにスーパーマンとやり合う胆力。あれはもう感心レベル。
※ちなみに、DCヴィランで別格なのはダークナイトのジョーカー。ホアキンのジョーカーも近い。あとマーゴット版ハーレイ・クインもわりと好き。
戦闘シーンがもう少し多ければ…という欲はあるけど、
「これぞハリウッド大作だ!」と言いたくなるような、アクションの作り込みは本当に良かった。
やっぱ王道ハリウッド映画って、良いなあ。
これは傑作!映画ファンは走って観にいくべし!
とりあえず上映時間を2時間6分に抑えたのは偉い!
オリジンを全部端折って、スーパーマンが負けたところから始めるのは英断。
近年のアメコミ映画は2時間半越えで冗長なものも多かったから、他の映画も見習ってほしい。
78年版が2時間半越えだったのとは対照的(長いけど全然悪くない。時間の流れのゆったりさが伝わる)。
レックス•ルーサーが天才過ぎ(+クッソムカつく最高w)。最期クリプトにボコボコにされてたのは最高。
ジャスティスギャングの面々も皆嫌な奴っぽいけど、終盤きちんと駆けつけてくれて良かった。
キャラも立ってるし次作でも登場してほしいね。
あと、直近のヒーロー映画の中ではかなり映像の快感があった!
正直全面グリーンバックのVFXソーンは食傷気味なんだけど、今回の画面上下にビュンビュン飛ぶシーンは観ていて気持ちよかった!
これはIMAXで観た方が絶対迫力がある!
怪獣バトルとビルの倒壊シーンも良かった。
いいとこもめちゃくちゃあったが、良くも悪くもジェームズ•ガン映画のヒーローっぽいな〜感はある。
(今回はそういう話では無いんでしょうが)スーパーマンが全能のヒーローでは無くなってしまった。
が、一人の人間としての新しいスーパーマン像を生み出した今作、個人的にはかなり傑作だと思う。
今回超楽しめたので、自作以降も期待!
これって続編?前作があって予習しとかんとアカンやつ?
副題はないの?
ここまでする?
「オズ」って、そっちかよ!
冒頭から何の説明もなしに(一応開始30秒くらいで一気に怒涛の説明文...
前半ちょっと退屈。後半はほぼ文句無し。
アメコミヒーローものに関してはにわか知識のものです。
過去に見たスーパーマンはリチャードドナー版の一作目とザックスナイダー版の「マンオブスティール」くらいかな?
かなり面白かったです。
最低限「スーパーマンってどんなヒーローなの?」くらいは知っておいた方がいいと思いますが、
それでもそんなにDCコミックのヒーローを知らない人にもお勧めできる作品になってたと思います。
個人的にはスナイダー版より好きです。
マンオブスティールは全体的に陰鬱な上にカタルシスが中盤にスゲーのが一個あるだけで(特に育ての親が亡くなるシーンとか)ツッコミどころとか気になり過ぎた映画だったので……
ただし、気になる所はそれなりにありました。
①カタルシスの少なさ
…今回のスーパーマンは「クラークケント(カルエル)がスーパーマンとして活動してから3年後の世界」が舞台になってるんですが、
その結果敵役に対策されまくって終始ボッコボコにされます。
特に(予告にもありますが)冒頭でいきなり負けてから始まります。
それだけなら良かったんですが特に前半は「スカッと活躍するシーン」が無いので結構盛り上がりに欠けました。
あと後半もジェームズガン監督特有の?「外し展開」みたいなのが要所にあるので「おまえかーい」とか、「いやそこは◯◯しろよ」みたいなツッコミを入れてしまいました。
ネタバレになるので避けますがグリーンランタンとスーパーマンが後半の盛り上がりどころで出てくるのは逆にして、後から合流でも良かったと思います。
②説明の多さ
…これは序盤からラストに至るまで説明台詞が多過ぎて「いや、見せろよ!」ってなります。
特に冒頭なんかぜーーんぶ字幕です。
ほんのちょっとでいいから「序盤にスーパーマンが活躍して民衆から慕われる」でも良かった気がします。
あとレックスルーサーが悪事を種明かしするシーンですが中盤のところは見せるだけ見せて特に説明とかしなくても観客はわかったと思うんですよね。
(それでルーサーの誇らしげな顔を見せてスーパーマンと取り止めのない会話をするとか)
全体的に説明台詞が多いのでくどく感じます。
最後のスーパーマンのメッセージも個人的には要らなかったかな。散々それまでで「超人的な力を持っていても…」って場面を見せてるし。
「最後に『それまで罵声を浴びせてきた』市民から拍手が贈られる」
とかも欲しかったかも。
③SNSによる攻撃
…ここら辺は「なんかの暗喩か?w」と笑ってしまいましたが、
これだと「黒幕が全部アンチ活動してたせいで嫌われてるように見せてた」だけになってしまうんですよね。
あくまで「黒幕は表立って(巧みに)ロビー活動をしてただけ」に留めて、そのせいでスーパーマンアンチが増えた(=スーパーマンを精神的に追い詰める事ができた)というふうに見せた方が、
「スーパーマンだって傷付くんだ」
「どんなに良く見える行動にもそれを見た人々の中には賛否が生まれて、それが世界中に拡散される事で憎悪や嫉妬といった負の感情がソーシャルネットワークやメディアを通してブーストされるんだ」
という現代の負の面や「スーパーマンの人間味」を表せたんじゃないかなぁと思います。
気になる所が多くなってしまいましたが、
良かったところも多分にありました。
❶役者陣のキャスティングと演技
…これは文句のつけようがないと思います。
スーパーマン役のデビットコレンスウェットさん、誰がどう見ても「スーパーマン」でした。
ロイス役のレイチェルブロズナハンさん、レックスルーサー役のニコラスホルトさん、その他脇役やスーパーマン以外のヒーロー達に至るまでめちゃめちゃ印象に残りましたし、
良い味を出してました。
特にレックスルーサー役のニコラスホルトさん、「嫉妬」と「ビジネス面での成功への野心」といった感情がグチャグチャになってるキャラとしての説得力が凄まじかったです。
最後の彼の見せる表情とかも序〜中盤で見せるスーパーマンとの対比でグッときました。
(キャスティングと演技で項目分けようかと思いましたが長くなるので統合しました)
❷ギャグシーンの効果的な演出
…ジェームズガン監督の「外し演出」って使い所によっては良くも悪くも見えると思っていますが、
今回は(前述の部分を除けば)なかなか良かったと思います。
後半の戦車を「中指立てながら」ひっくり返すシーンとかはめちゃめちゃ好きですw
あとはエンドクレジット後の"アレ"とかもそこそこ良かったですね。
❸中盤以降のエンジンのかかり具合
…一個あげるとしたら予告にもあった「戦火の中にいる少年たちがスーパーマンの旗を掲げるシーン」でしょうか?
あそこは予告以上にカタルシスを感じる場面でした。
あとはスーパーマンが後半、崩れゆくビル群を食い止めて人々を救ったシーンも劇伴も合わさってかなり良かったですね。
もっと欲しかったですけど「完全に無い」って訳じゃなかったです。
こんな所でしょうか?
総じて「気になる所はあるものの、ちゃんと面白かった映画」でした。
最近はアメコミ映画ってケチがつきがちでしたので、
再出発した甲斐があったと思える一作でした。
ただ仕切り直し一発目がこの作りなのはそんなに良くなかったから言いたい事も出ちゃったのかなぁ…と。
「パシフィックリム」にあった不満点の「50話ある特撮モノの1話冒頭と最終回だけ見せられてる感じ」に近いモノを感じました。
(今作は50話ある特撮モノの30話〜35話を見せられてる感じでした)
とにかくオススメできる一本です。
2025年7月30日追記:
昨日、吹替版でも観てきました。
主要キャストから脇に至るまで実力派でキャラにぴったりな声優さんを当てていると感じました。
Mr.テリフィックの声優さん(諏訪部順一さん)の演技はちょっと実際の俳優さんと演技の方向性は違いますが、
「冷静沈着に見えて意外と繊細で焦ったり怒ったりもする」という部分に「コミカルさ」をちょい足ししてて、アレはアレで良かったです。
「吹替版で見たい」「どっちで見ようか迷ってる」という方は気にせずフィーリング(+前述した声優さんのちょい足しをどう思うか)で選んで良いと思います。
新しいスーパーマン
彼がスーパーマンである所以
本当の両親の壊れた動画を繰り返し見ていたスタートから、ラストは育ての親が注いでくれた確かな愛の思い出にうっとり浸りながら癒しを得てるのすごくいい変化だった
クリスタルの宮殿でピカピカのロボットに世話されてるスーパーマンはやっぱり異星人で、データに残る両親がそう望んだから人を救ってるんだって恋人に言うけど苦しそうで。
でも実の親が言っていたことはそうじゃない、支配しろその力がある、と示されてもそうはしなかった。
彼が人を救うのは血筋でも生まれ持った善性でもなく、愛を注いでくれた育ての親のおかげだったんだね
愛され方や大事にされ方を知ってるから、あれだけ強大な力や人と違う能力があっても隣人でいられるんだ
今では自分がそうありたい、そうしたいという思いからスーパーマンをやってるってのが分かる展開で良かった
全体としてスーパーマン初心者(?)にはちょっとレベル高めだったと思う レックスルーサー、クリプトナイト、ジャスティスチームとかサラッと出てるけど説明ほぼないし。
本筋はそこじゃないからこのくらいサーっと描かれるのでちょうどいいけど、ルーサーの掘り下げはもう少し…欲しかったかな
何であんなに幼くて必死なのか、良く分からなかった
クリプトは良かったよね〜犬!
めちゃくちゃ犬っていう事前情報があったけど、犬だった
全体を通してSNSというか情報の扱われ方が印象的。
スーパーマンの人気も、疑惑の拡散、国家のやろうとしていること、ルーサーの思惑、etc
視聴者として情報を持っているから流されて煽られているのが分かるけど、この断片しかもたない状態で判断しろと言われたら何も分からない。誰が善で誰が悪か。
誤解させるのも誤解を解くのも簡単で不気味な世の中だなと思った
新たなるスーパーマン!
新生DCユニバースのスタートとなる。第1作目の作品。DCユニバースキャラクターの代表格である。スパイダーマンを軸に物語が展開されていく。冒頭はナレーションから始まり、簡潔にスーパーマンの手立ち、初めて敗北したことを明記する。物語の内容としては、スーパーマンが初めての敗北を味わい、そこから家族愛や恋人仲間の協力を得て、ヒーローとして奮闘する物語監督がジェームズガンと言うこともありパンチで羽が飛ぶシーンなど他ユーモア満載で面白かった。アクションシーンもジャスティスリーグや全身であるマン・オブ・スティールと比べると遜色ない位満足できる仕上がりとなっていました。ヴィランのルックスルーサーはとても高渇でいやらしいベランダなと思いました。特に批判する点は無いように思いますが、スーパーヒーロー物語と言うところがなかなか評価を伸ばせないかなと思いました。インタビューでピースメーカーが出てきたことなど、小ネタ要素はたくさん入っており、そこに関しては1アメコミファンとしてとてもうれしかったです。これからどのようにユニバースが広がっていくのかとても楽しみな一作です。
"神"じゃない"人間"スーパーマン
面白かった!
さすがジェームズ・ガン監督!
MCUが人気が出たのは『マイティ•ソー/ダーク•ワールド』と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でコメディ路線を取り入れたことが大きかったと思います。特に『GOTG』の吹っ切れたおバカ路線はそれまでマジメ路線だったMCU&スーパーヒーローものに新しい風を吹き込み、スーパーヒーローとコメディの相性の良さを示してくれました。
そんなジェームズ・ガン監督のスーパーマンですから、ちゃんとおバカありの、さらに"神"でなく"人間"として悩み、怒り、力だけでなく知恵も使って戦い共闘もするスーパーマンは、今までのスーパーマン像とは一線を画すものなんじゃないでしょうか?
スミマセン。実はスーパーマンあまり観てないのでよく知りませんが、昔のスーパーマン3部作や『マン・オブ・スティール』『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で描かれたスーパーマンとはずいぶん違う、強いけど弱さも感じるスーパーマンで、親近感というか、僕らの正義のヒーロー感をとても感じます。
強さで言えば、MCUだとスパイダーマンには勝てるだろうけど、ハルクやソーには勝てそうにない感じの強さが絶妙でした。
こうなると、MCUとのクロスオーバー見てみたくなっちゃうなあ!
あまり感情移入できなかった
現実と空想のバランスがよくない。
主人公とヒロインに共感できず。
登場人物が多すぎる。
多い割にそんなに交錯しない。
ヴィランの演技はよかったが、最後はもう一花咲かせてほしかった。少しあっけない。
映像の魅せ方はよかった。
心に残ったシーンはあまりない。
冷める
新時代に贈る、最強ヒーロー。
その名を知らない者はほぼいないと言って良い超有名アメコミヒーロー、「スーパーマン」。新たなDCユニバースの1作目となるという本作だが……期待を遥かに超えた素晴らしい出来栄えだった。
冴えない新聞記者、クラーク・ケント。彼の正体はクリプトン星からやってきたヒーロー、スーパーマン。地球の為に数年前から戦ってきた彼は、謎の超人「ハンマー」に初めての敗北を喫する。しかしそれは悪の天才科学者、レックス・ルーサーによる陰謀の始まりに過ぎなかった…。
新シリーズの1作目でありながら、ヒーローには欠かせないオリジン(=誕生秘話)のエピソードを省いているのが大きな特徴だ。これにより作劇上の制約がかなり取り払われ、ドラマに割く尺を大きく増やす事に成功している。結果出来上がったのは、自らのアイデンティティに悩むスーパーマンと、それを支える人々の王道物語だ。難しい要素も少なく、シンプルながら奥深いストーリーに仕上がっている。戦争や政治の腐敗により「正義」のあり方が問われる時代に、それでも人の善性を信じる真っ直ぐなヒーローの物語が胸に響く。
スーパーマンをイマドキに翻案するに当たり、「情報媒体」が大きく活かされているのもニクイ。
ヒーローがSNSの誹謗中傷とも戦う羽目になるというのが非常に現代らしい。そしてそんなスーパーマンを救うのは、SNSとは対極に位置するオールドメディアたる「新聞」を作る仲間たち。この対比も中々良く出来ている。また、味方キャラクターのほぼ全員に見せ場が用意されている為、「不要なキャラクター」が全くと言っていいほど居ない。本当に良く出来た脚本だ。
ヒーロー映画には欠かせないアクションシーンもド迫力。進化し続けるCG技術を惜しげもなく使い、超高速で繰り広げられる空中戦闘や、飛び交う超能力を表現している。ドラマと戦闘がどちらかに偏り過ぎない絶妙なバランスも良い。2時間ダレる事なく鑑賞出来た。
アメコミ映画らしくサプライズや小ネタも豊富。予告編では殆ど明かされていないキャラクターが数多く登場したり、標識に小さく書かれた地名にニヤリとしたりと、コアなファンも十分楽しめる。
新生DCユニバースの1作目としてはこれ以上無い出来と言える。次回作はどのキャラクターの映画になるのだろうか。今後が非常に楽しみだ。
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