「アメコミ映画を代表する作品」スーパーマン 映画で感性磨くMANさんの映画レビュー(感想・評価)
アメコミ映画を代表する作品
ヒーロー映画の教科書のような映画だった。
近年、何が正義で何が悪か分からない、悪役にも理由がある的な深く重いテーマを扱う事が多いアメコミ界隈でド直球にヒーローの本質を打ち出した映画として満点だったのではないだろうか?
正義にも表、裏があろうとも、少なくとも人命救助に関しては誰しもが正義(ヒーロー)であると認識し、そこに希望を持つ。”look up”空を見ろ、そこには希望(スーパーマン)があると。
1本の映画としてボリュームがかなり多い物語にも関わらず、観たら何となく分かる説明不要なシーンは限り無く削ぎ落とす事でテンポを早め、129分があっという間に過ぎ去ってしまった。これは監督の手腕としか言いようが無い。今後DCユニバースをジェームズ・ガンが指揮ってくれる事に感謝と期待、そして安心感を得た。
作品のテーマとしてのヒーローの本質や、現在の政治と戦争ビジネスの繋がり、SNS社会での誹謗中傷と偏った情報操作や規制。細かい伏線も含めて全てこの1本で綺麗に完結させていて大満足の映画だったが、そこに+@で今後に繋がる展開をラストに持って来る事で「早く彼らの物語の続きが観たい!」と思わせてくれるのもシリーズ化していく上で大事なポイントを押さえていたと思う。
MUCで良くやる次回への急な展開とかでは無く「あっ、なるほど!」と思わせてくれる要素を入れる事で違和感も感じなかった。ここは劇場で確認して欲しい。
IMAXで鑑賞したが迫力のある素早いバトルシーンも、計算されたカメラワークと演出で非常に観やすかった!
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