劇場公開日 2025年7月11日

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「平均的な面白さ、期待は超えてこなかった」スーパーマン Jettさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 平均的な面白さ、期待は超えてこなかった

2025年7月12日
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鑑賞方法:映画館

IMAX生まれの作品なのでIMAXで鑑賞

MCU人気を不動のものにした立役者ジェームズ・ガン監督がDCに移籍しDCユニバースの再構築に挑む記念すべき第一作!
という話題と期待の本作、自分でハードルを上げすぎたのか、至って平均的で可もなく不可もなく、というのが観終わった直後の率直な感想でした

そして何はともあれホッとしたし最も良かった点は“マルチバースとかタイムトラベルとかが無かったこと”、これは本当にくだらなすぎて、それが私がMCUにウンザリしてしまった理由なので、それが無かったのが最大の好印象でした

もう1つ、ムダにキャラが多く“東映まんがまつり”みたいになってしまうのもMCUのウンザリ点で、これは本作もちょっとその雰囲気をかもしているので今後エスカレートしない事を祈ります

総じて、もっと爽快でスピード感のある痛快作を期待・想像していましたが、後々説明はされていくけど連ドラの途中から観始めた?と思う様な一瞬戸惑う始まりと展開だったり、“スーパーマン”とロイスの口論やそのバックグラウンドの諸外国における戦争など分かりにくいパートがあったりして、何も考えずに乗っかりたいのがノレず、“ん〜”と思いながら観ている部分がちょくちょくありました

とはいえ破壊力バツグンのスペクタクル映像は素晴らしく、IMAXということもあってド迫力の映像とサウンドデザインには唸らされ、“スーパーマン新章”にふさわしい圧巻の完成度をまとった作品には仕上がっているとは思います

近年のザック・スナイダー監督のスーパーマン作品群はダークな作風イメージでしたが本作はとても明るい雰囲気で良かった
やっぱりバットマンじゃないんだからスーパーマンはこうじゃないとね、とすごく納得できました

スーパーマン/クラーク・ケントを演じるデイビッド・コレンスウェットさんの持つルックと空気感がとても役に合っていて、真っ直ぐでしかも完全でない弱さも持ちながら苦悩し成長していくスーパーヒーローを熱演されていてとても好感が持てました

そしてロイス・レインを演じたレイチェル・ブロズナハンさんがすごく綺麗、年初に観た『アマチュア』(2025)では出番が少なすぎて消化不良だったけど本作でロイス・レインを演じるのを知っていたので楽しみにしていたところ今回はたっぷりの出番でとても眼福でした
スーパーマンことクラークを一歩外から冷静に見ていて時に的確に助言したり、理屈抜きで全力で支えようと立ち回るアクティブで現代的な女性を生き生きと力強く演じているのがとても印象的でした

そしてニコラス・ホルトさんの演じるレックス・ルーサーも良かったですね、過去には名優ジーン・ハックマンさんも演じた役でもあり、今回ニコラスさんを見ていて本当にいい役者さんだなと思いました、今後益々名優として名を上げていくのではないでしょうか、期待です

その他 善悪共に沢山のキャラが出てきますが原作に忠実なんですかね
私はスーパーマンの世界は過去の映画群しか知らず原作は全く読んでいませんが、原作や関連作を読み込んだDCのコアなファンならもっと興奮し楽しめる展開やシーンなんだろうなと思いながら賑やかなところを楽しく観てました

ホークガールを演じるイザベラ・メルセドさんも綺麗でハスキーボイスなところも相まってすごくセクシー、そしてスーパーマンロボ4号もとても印象的で大好きなキャラです

↓↓↓この先、公式発表はされていますが知りたくない人もいると思うので観てない人はここまで↓↓↓








そしてラストには以前からジェームズ・ガン監督が発表していたミリー・オールコックさんの演じるスーパーガールが出てきて、個人的には特大のボーナスシーンでした、可愛くてスタイル抜群の彼女の姿が観られて ある意味 本作で最もエキサイティングなシーンの1つだったとも言えます(笑)
彼女がメインの『スーパーガール:ウーマン・オブ・トゥモロー(原題)』は2026年6月26日に全米公開とのことで、いやがおうにも今から期待が高まります

Jett
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