「ヤラセ環境保護活動の落日」サスカッチ・サンセット かなり悪いオヤジさんの映画レビュー(感想・評価)
ヤラセ環境保護活動の落日
ジェシー•アイゼンバーグやライリー•キーオの特殊メイクに一体何時間かかったのだろうか。ほぼ原型をとどめないほどメイクされているため、雪男一家の長男がアイゼンバーグで、お母さんがキーオと言われなければ、誰が誰だかわからない。俳優としての知名度が作品に影響を与えないように配慮された非商業映画ということなのだろう。
全編台詞なしという演出も、これまた斬新といえば斬新だが、聾唖おじさんのうめき声にそっくりな鳴き声をあげるビッグフッド•ファミリーが、何に興奮し、怒ったり、発情したり、拒否ったりしてるのかが今一わかりにくい。一見この映画、自然環境破壊に警鐘を鳴らしているような気がしないでもないのだが、その本気度が全く伝わってこないのである。
『猿の惑星』のシーザー役の俳優さんが、まさにチンパンジーになりきって演じていたのとは正反対に、このサスカッチファミリーの所作は誰がどう見てもイベント会場や野球場にいる着ぐるみと同等のレベル。放置された人工物やまったく車の通っていない道路で、放尿したり脱糞をかます(余計環境を汚しているような気が💦)は、変なキノコを食べてピューマのメスに欲情するは、その動きはまさに“人間”そのものなのである。
過去に夢みがちな日本人OLを小馬鹿にした映画を撮ったこともあるゼルナー兄弟(しかも制作総指揮はあのアリ•アスター?!)だけに、本作は眉に唾をつけて観る必要があると思うのである。何が言いたいのかというと、世界各国で環境保護や人道支援活動を繰り広げているグレタさんのようなリベラル系アンティファの面々を思い切りこき下ろした1本なのではないだろうか。あんたたちのやってることは所詮“猿芝居”に過ぎないんじゃないのかい、と。
故に、動きを猿に近づけるリアリティ演出にこだわることもなく、わざとビッグフットの着ぐるみを着た人間のように振る舞わせたのではあるまいか。普段はベジタリアンのように大人しいくせ
にヤク(🍄)が入るとあたり構わずフリーセックス。子供さえ授かれば後は発情した雄などに用はないフェミニスト。そもそも人間がいないこの場所で、何がどう環境に悪いのかも詳しく説明できないまま大騒ぎ。それじゃまるで、観客が誰もいないのに博物館の前で客寄せ(大衆の目をこちらに向けるため)シンバル(警鐘)を鳴らす🐒のおもちゃと一緒じゃないか。環境保護というよりも、結局のところ金が目当てなんじゃないの。ね、グレタさん?
