「No.2」サスカッチ・サンセット ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
No.2
予告を観た時になんか変な作品だな〜と思って、もうなんかそういう変な映画を観ちゃう癖なんでしょうか、気づいたらスクリーンに飛び込んでいました。
ほんっっっっとに変な映画でした。
本能に訴えかけると宣伝はしていましたが、本当に字幕なしセリフなしで突き進み、全編渡ってウホウホ言い続けてはウンチぶりぶりする90分だなんて想像できませんでした。
サスカッチことビッグフットの1年を見つめるドキュメンタリーのような作品で、彼らはありのままの生活をしているのもあって、展開だのなんだのはほとんどなく、シンプルな生活を見せられます。
ヤりたい時にヤって、うんちしたい時に思いっきりうんちして、美味しそうだったら貪り食って、動きたい時に動き回ってととにかくフリーダム。
穴を見たら大興奮して自分のオチンポを突っ込みにいくもんですからなりふり構わずじゃねーか!とツッコまずにはいられませんでした。
そんな中で間抜けながらも死というものが隣り合わせになっていたりと、避けられない現実をガツンと持ってくるのは彼らに感情移入を強めるには十分なくらい良い描写でした。
でもまぁ前後の大暴れでそんな気もどこかに行ってしまうんですがね笑
一般道に出て突然興奮したのか、小便も大便も撒き散らしてうわぁ…と思っていたところで母乳発射し出したので思いっきり笑ってしまいました。
荒唐無稽もいくところまで突き抜けると笑えてきちゃうのでズルイです笑
誰かがキャンプをしている形跡が突然出てきて、現代社会であり、彼らはサスカッチの生き残りという事もここいらで判明して、中々に厳しい境遇で生きているんだなと思わされました。
ラストシーンも皮肉なのかシャレなのか中々にジャブを打ってくるものだったのも面白かったです。
生存本能そのものって言われるとその通りすぎてぐうの音も出ないんですが、ありのままの姿を堪能できたという点ではドキュメンタリー以上に濃密な作品だったなと思いました。
本国ではこれはビッグフットではない!と怒られているようですが、ぶっ飛んだコメディを観たい時にはピッタリだなと思いました。ピッタリ?(困惑)
鑑賞日 5/28
鑑賞時間 18:45〜20:15