劇場公開日 2025年3月7日

「前向きになれる作品」ケナは韓国が嫌いで かもしださんの映画レビュー(感想・評価)

2.5前向きになれる作品

2025年5月18日
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鑑賞方法:映画館

監督による舞台挨拶があると聞き、タイトルのインパクトに惹かれていた作品だったのもあり鑑賞してまいりました。

主人公を通して韓国が住みづらい国という事が語られるのですが、全体に嫌味な描写がありません。
韓国は寒い、目上の者が偉い、家父長制度などなど、さらっと流して描写する手際が実にお見事でした。
特に、試験に落ち続けている友人との掛け合いは最高です。
韓国が抱えている問題点を友人同士の描写だけで浮き彫りにしていました。

そして、「海外に移住し、永住権を得てマイホームを建てる…一見すると成功者に見える韓国人でさえ、退屈な日々を持て余しているだけ」という監督のメッセージが強烈に伝わります。
それでもめげずに海外移住を目指すケナを最後は応援したくなりますよ。
前向きになれる作品だったので非常に楽しめました。

かもしだ