フロントラインのレビュー・感想・評価
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あの時何が起きていたのか。
コロナという感染症に世界が襲われていた中、
あの時あの場所で何が起きていたのか。
勿論、本作に描かれている事が全てではないと思いますが、
日本中が見えない恐怖と闘っていた中、その最前線で闘っていた医療従事者の方々、
感染者の方々、支える家族の方々の心情の一端が見て取れました。
そして、この危機は私達に「何気ない日常の尊さ」を作品を通して改めて感じさせてくれるでしょう。
使命
コロナ云々の前に、 同じものに対処していくため集められた、 様々な...
コロナ云々の前に、
同じものに対処していくため集められた、
様々な方面から来た人たち
立場も方針もベクトルも違う中で、
反発したり分かり合ったりしながら、
進んでいく
そんな映画でした
コロナ関連でも、
『あ、こんなことあったな』『こんなこと言ってた人いたな』と、
改めて思い起こしました
立松のモデルの人たちから手紙が来たとか
読んでて自分もあつくなりそうでした
みなさん、お疲れ様でした
ありがとうございました
最前線に立つものへの賛辞
やれることは全てやる
王様のブランチで紹介してたので9:20から観ました。いやぁ~良かった!!期待は裏切られなかった。ついこの間のような出来事、日本で連日報道されていて、「大勢の人が、何故まだ下船できずにいるの?」家族や会社で話していました。コロナの足音がまだ少し遠かった頃。殆どの人が覚えている今公開された事に意義がある。空気感やその先に起こることが、当時どんなふうにこの出来事を見ていたかをスクリーンで思い起こす。規則やルールは大切だが、人道優先、命優先、災害現場の医療従事者はその思いで働いている。未知のウイルスの集団感染に突然対応しなければならなかった人達の命懸けの決意と行動、取り巻く環境、私達はそれを遠くから観ていた現実を、スクリーンを通して追体験する。難しい決断をせまられながら、最善を選びながら進んでいく、それぞれ違う立場の人達の熱意がしっかりと描かれている。俳優陣の演技も素晴らしかった!!観て損しない作品です。日本中の人が観るべき映画です。当時の医療従事者の方や船のクルーの方ありがとうございました。
セリフの重み・深み、本能にぶっ刺さる猛烈な感動!
俳優陣による演技、セリフの重み・深みが実に素晴らしく、
私の本能にぶっ刺さる作品だった。
割と冒頭から涙が止まらないほど心が震え、刮目して最後まで鑑賞した。
俳優陣、それぞれ素晴らしいが、
窪塚洋介、いちいち心に刺さる物言い、熱いパッションを演じる仙道からは感じた。
池松壮亮、家族の協力を得ながらも命に向いあう熱い思いに共感できた。特に缶コーヒーを一気飲みするシーンは秀逸。
松坂桃李、いけすかない官僚かと思いきや、その熱い思い&結城との対話には感動を覚えた。
森七菜、顧客目線での寄り添い感が素晴らしく、冒頭に感動できたのは彼女の演技あってのことだ。
小栗旬、船には乗らずに本部機能としてDMATの仕事及び命を守るために、さまざまな交渉や調整を加えていく役割に感動。
桜井ユキ、報道の本質に気づく心の変遷の演じ方が秀逸。
※窪塚洋介のセリフの言い回しがすごく好き、真似したくなるくらい好き
自分が報道で見ていたダイヤモンド・プリンセスとは大違いで、
中で何が起きていたのかの真実を知ることができ、映画に感謝しつつ、医療従事者への感謝の念を絶えず感じることのできる
秀逸な作品だと思う。
きっと医療従事者とその家族に差別的な扱いをした人もいるだろうが、
本作を観てどう思うか、自分の心に問う、そんな作品に仕上がっていると思う。
こんなに心にぶっ刺さり、ずっとフィジカルに心が震え、泣いていた作品は類を見ない。
多くの人々に観てほしい。
心からそう思う作品だ。
熱量がすごい!
未来に語り継ぎたい作品
世界中がパンデミックに陥った新型コロナウイルスの恐怖を事実に基づき描いたヒューマンドラマ。豪華客船「ダイヤモンドプリンセス号」で実際に起こっていた壮絶な闘いに驚嘆しました。俳優陣も豪華でそれぞれの演技合戦も見どころです。パンデミックの恐怖を描いた貴重な作品であり未来に語り継ぎたい一本です。
2025-90
脇役なんていない
今もどこかで戦っている人々がいて彼等に感謝と尊敬の念を持つキッカケをくれた2020年。
ダイヤモンドプリンセスで起きている緊急事態に対し、当時の私は遠い出来事として俯瞰しどこか冷めていたと思う。そして過熱する粗探し報道により世間の“イジメ”がより巨悪と化してから異常なことに気付いた。
有効な治療法もない中、新型コロナと対峙する医療従事者の苦悩は計り知れない。それでも過去の教訓や3.11の経験を活かし最善の方法を常に考えベストを尽くすDMATの存在は勇気を与えるものだった。
それだけでなくクルーや乗組員の乗客への気配り以上の温かさには胸が熱くなった。
本作は史実を元にした脚本にオリジナルキャラクターの存在がいて、特に桜井ユキさん演じる上野の心情が我々とリンクする部分が大きい、彼女の演技力に好感が持てました。
そして滝藤賢一さん、貴方の演じる姿に緊張と人間味を感じて様々な作品で心を鷲掴みなされる、今作もズルい役どころでした。
決断の難しさとそれを乗り越える強さ
このポスター写真を見たら劇場に行かないわけにはいかない。この4人の共演は見逃せない!そしてその期待は裏切られなかった。
ついこの間の事のように覚えているこの出来事、最初のニュースを見た頃、自分は2週間のヨーロッパ出張に出た。あちらでもこのクルーズ船のニュースは連日報道されていて、「あんなに大勢の人が、何故まだ下船できずにいるの?」などとあちらの人に聞かれたりした。コロナの足音か近付いていたが、まだ少し遠かった頃。
この出来事がこんなに早く映画化されたことに驚いたが、殆どの人がまだ覚えている今公開された事に意義があると感じる。空気感や、その先に起こることが一瞬で思い起こされ、また当時どんなふうにこの出来事を見ていたか思い巡らしながら、スクリーンを見ることになる。規則やルールはもちろん大切だが、人道優先、命優先、災害現場の医療従事者はその思いで働いている、頭が下がります。
美化されている部分があるのかどうかは分からないが、少なくとも未知のウイルスの集団感染に突然対応しなければならなかった人達の、命懸けの決意と行動、取り巻く環境、私達はそれを遠くから観ているしか無かった現実を、スクリーンを眺める観客として追体験しているような感覚。難しい決断をせまられながら悩む時間も無く、その時の最善を選びながらとにかく進んでいく、それぞれ違う立場に置かれた人達の熱がしっかりと描かれている。この作品にすら、見た人の感想は様々違うでしょう、それがいつもこの世界の現実。それでもこの作品の公開意義はとても大きく、拍手を送りたい。
あの頃の空気感を思い出す。
良くも悪くもエンタメになってる
残念な作品
やっぱり人間力
リアルに基づいた映画ということで、あの当時を思い出しながら観ました。
ダイヤモンドプリンセス号がニュースになったときはまだコロナのことがよくわからなかったときでもあり、混迷を極めてましたよね。映画をみて、まさにフロントラインの方々は大変な思いをされていたんだな、と。
人ってまずは自分と周りの人を守ろうとするから、それぞれの立場に立ってみると単純に非難ばかりもできないのかもしれない。
それが一番感じられたのは、愛知の病院の滝藤賢一のシーンだな。まずは自分の病院が心配。でもやっぱり根底には助けたいという人間力もある。
だからこそ、マスコミは途中で切り取らないで全てを報道して欲しいのです。私たちはニュースをみて知ることしかできないのだから。
松坂桃李演じる官僚の最初の事務的な上から目線から人間的に成長していくところもよかったです。
未曾有の事態に立ち向かう人々の姿は見応えがあるが、それを「成功事例」として描いていることには違和感がある
自らが未知のウイルスに感染する危険がありながらも、ボランティアとして客船に乗り込んだDMAT隊員達の使命感と心意気に胸が熱くなる。
戦友同士のような信頼で結ばれた小栗旬と窪塚洋介の関係性もさることながら、最初は対立しがちだった小栗旬と松坂桃李が、次第に共闘関係を強め、友情で結ばれていく様子も心に響く。
家族が差別や偏見に晒される理不尽さに苛まれながらも治療に専念する池松壮亮や、無責任な批判を繰り返して国民の不安を煽るマスコミの姿勢に疑問を感じ始める桜井ユキの心情も胸に迫ってくる。
このように、未曾有の事態に立ち向かった人々の葛藤や苦悩が克明に描かれていて、総じて見応えがあるのだが、その一方で、どこか物足りなさを感じてしまうのどうしてだろう?
一つは、本作の見どころが、PCR検査で陰性の乗客を入院中の家族に会わせるために下船させるかどうかとか、外国人クルーを入院させるかどうかとか、マスコミの誹謗中傷に反論するかどうかとか、横浜から愛知県の病院への患者の移送が成功するかどうかとかになっていて、「絵的」に地味な印象になってしまったからに違いない。
題材が題材なだけに、大作らしいスペクタクルな見せ場を作るのは難しかったのだろうが、例えば、主要人物がコロナで命を落とす(美村里江の親子がその役回りなのかとも思ったのだが•••)など、もう少し「死の危険と隣り合わせ」みたいな状況が明確に描かれていたならば、さらに切迫感のあるドラマになったのではないかと思えてならない。
そらから、これが、「成功事例」として描かれているということも、物足りなさのもう一つの理由なのかもしれない。
確かに、前例のない事態において、「人道的な正しさ」を判断基準として行動する小栗旬にしても、「嘘も方便」でお役所仕事を柔軟に処理する松坂桃李にしても、厚労省やマスコミへの対応よりも「患者の命」を第一に考える窪塚洋介にしても、誰もが、あの状況下で最善を尽くしたのは間違いなく、その意味では「ヒーロー」であったことに異存はない。
しかし、前例のない事態だったからこそ、間違いや失敗も数多く生起していたはずで、それを無かったことにして、すべてが正しかったかのように描かれていることには違和感を覚えざるを得ない。
別に、後知恵をもって当時の不手際や判断ミスをあげつらい、それを糾弾するべきだと主張するつもりはないのだが、後世に教訓を残すという意味でも、もう少し「失敗に学ぶ」という姿勢があってもよかったのではないかと思えるのである。
窪塚洋介の存在感がいい
事実に基づいた話だしストーリーは特段の捻りなく普通だが、キャストは主役級がズラリ。誰もが魅力的なキャラクターを演じる中、窪塚洋介の存在感が凄かった。滝藤賢一も再評価。怒って文句言いつつ缶コーヒーを池松に渡して労うシーンが印象的だった。小栗旬と松坂桃李はカッコよすぎて現実味薄くなってしまった感あるけど当時の記憶が生々しく思い出されて感慨深く、思わず涙ぐんでしまいました。
映画館で観て損はないよ!
☆感謝と敬意☆
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