フロントラインのレビュー・感想・評価
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2時間でまとめるのが難しい題材
「船旅への期待に満ちたたくさんの乗客を乗せてクルーズ船は横浜を離れる。
快適なクルーズが続く中、一人の乗客がひどい肺炎にかかり香港で下船した。
その時は誰もこれがこれから起こる悲惨な戦いの幕開けだとは誰も気づかない。
それが原因不明の新型コロナであることが分かったのはまさに横浜を目前とした洋上だった。
すでに、風邪の症状を示す乗客が少なからず発生していた。」
みたいな冒頭のシーンで始まるかと思ったらそういうのは一切なかった。
この辺の経緯はみんな知ってるという前提で作られているのかも。
あの時いろんなことが起きていた中で切り取っていくとしたらココなんだろうなというまとめ方だった。
逆に言うと、違う視点での深堀したストーリーを見てみたいとも思った。
やっぱり2時間でまとめるには重すぎて、どう切り取っても総花的になってしまう。
配役は豪華で適役だった。
特にフロントクルー役の森七菜と若い医師役の池松 壮亮の素人ぽい演技がむしろリアリティを出していた。
この二人の演技はこれまでの私の中のイマイチなイメージを払拭してくれた。
一方、船長などのクルーズ船側のスタッフがほぼ出てこないのは少し違和感がある。
船側にも大きな混乱と葛藤があっただろう。
映画としては誰か一人の心象を追っているわけではないのでそういう映画が好きな人には不満かもしれない。すべてのエピソードを過剰にせず淡々と描いているのも好き嫌いが分かれそう。
実はこのダイヤモンドプリンセスの航海の数回あとのクルーズを予約していた。
当然キャンセルになってしまったので、先月リベンジで初めて乗船してきたところだった。
その経験と対比して見ることができたので興味深く鑑賞させてもらいました。
悪いのは⋯
後出しじゃんけん
当時は、人類vsウイルスという感じでどのようなウイルスか全く分からない状態で、感染経路や感染力そして病態等が良く分かっていませんでした。パンデミックなのに、当時のこのウイルスの恐怖に立ち向かう人類の勇気とかはほとんど描かれておりません。
現在の私たちは、人類が勝ったことを知っているます。この映画に描かれている、患者の人権vs感染防御があまりにも馬鹿らし過ぎて途中で嫌になりました。
もし、コロナウイルスによってご家族を失った方が観た場合、許せない気持ちになるのではないのではないでしょうか?
崇高な志
「こんな時のために、俺たちは、
医者に、なったんだろ」
仙道先生のセリフに痺れました
中途半端に、お涙頂戴の物語に
仕立てていないところも
良かったです
想定外のことがあった時に
それぞれの立場で、前向きに、
出来うる限りの最善を尽くす
人として生きる指標を
見せてもらったような気持ちです
キャスト皆さん、とても良かったけど
とくに、窪塚洋介が良かった
もっといろんな作品に出てほしいです
「DMATの命懸けの作品」
人道とは
平日なのに結構混んでますね
当時
あの時の船のことがよくわかった
経営者として観た、この映画の価値
① 「現場」のリアルな危機感と向き合う姿勢
経営においても、データやレポートでは見えない「現場の温度」がある。上司(司令官)が現場を軽視したことで、多くの犠牲を出した点は、経営判断の重みを痛感させられる。
👉 経営陣が「現場感覚」を持ち続けることの大切さを突きつけられる。
⸻
② 「人を動かすのは、信頼と覚悟」
指示だけでは人は動かない。命の危機に晒される中でも、兵士同士が支え合うのは「この人と一緒に戦いたい」と思わせる信頼関係と、リーダーの覚悟。
👉 経営においても、メンバーの本気を引き出すには、トップの覚悟と誠意が求められる。
⸻
③ 最前線の人材こそ「守るべき資産」
誰もが見捨てられそうな前線基地に派遣されながらも、兵士たちは必死に任務を遂行する。
👉 売上の最前線に立つ営業や接客のスタッフこそ、最も価値ある存在であり、守るべき人材。経営者がそれを忘れてはならないと教えられた。
エンタメとしての迫力だけでなく、組織の在り方・リーダーの責任・現場との距離感というテーマが突き刺さる。経営者やチームリーダーにこそ観てほしい一本。
「背中を見せる」リーダーが、人と組織を動かす。
戦場から学ぶ、経営者としてのあり方。
もう5年か、はやいなぁ。
出演者が精鋭揃いだし、実話ベースのあの船の話だし、見るべき映画な感じがしたから来てみた。
そもそも感染症対策の組織なんて無かった日本にcovit19がやって来た。まあまあ島国日本がそこら辺無防備なのは仕方ないかも知れない。
しかしミサイルとか買う前に、備える物、用意する物あるだろ的な、、自称先進国災害のたびに体育館で雑魚寝世界的にカッコ悪すぎるだろ。なんか体張って頑張ってるDMAT見てて色々腹が立ってくる。
かなり危険な現場で割と達観した窪塚がかっこよかった。そのバックを支える小栗、松坂もいかしてる。
全体に絵作りは割とドラマチックだが演技は抑えめで良いバランスだったと思う。
熱い気持ちを持ってやばい仕事に向かっていても、飄々とまるでそれを感じさせない大人はカッコよい、憧れる。
窪塚洋介が良いアクセントになっている
2025年映画館鑑賞68作品目
7月1日(火)イオンシネマ石巻
ハッピーファースト1100円
監督は『生きてるだけで、愛。』『かくしごと』の関根光才
脚本は『劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』でプロデューサーを務めた増本淳
DMAT
災害時に集まる医療従事者たちのボランティア集団
舞台は2020年2月初め横浜港
神奈川県庁新型コロナ感染症対策本部
横浜港に停泊していたクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」の乗客にコロナ感染者が出た
厚生労働省の医政局は横浜県警を通じてDMATの招集を依頼
増加する感染者やマスコミを中心とした誹謗中傷がDMATが苦しめる
いくら高級官僚とはいえ非常事態とはいえなんでも押し通せるものなのか
国際問題に発展すると脅されたら曲げれないものも曲げてしまうことができるのか
外国人観光客のせいで邦画なのに字幕スーパー多し
英語嫌いなフランス人ってやっぱりいるのかな
日本語流暢に話せるなら良いけどそうじゃないなら我儘すぎる
小栗旬松坂桃李池松壮亮主役級トリオ
重利剛光石研滝藤賢一吹越満といったバイプレイヤーズ
森七菜などが花を添える形
そのメンバーに加えて窪塚洋介が良いアクセントになっている
町田商店に例えるなら無料トッピングとして提供される刻み玉葱のような存在で好き
池松壮亮演じる真田春人の妻絵美を演じた俳優が当初誰なのか分からなかった
終盤よく見たら最終兵器彼女だった
随分とおばさんになったものだ
自分も年取るわけだ
でもそれだけ生き抜いたからこそおばさんになれるのだ
コロナ禍で孤独感に苛まれ夭折するよりよっぽどマシ
中共とか頭狂マスゴミとかネット民とかに対してこのレビューを借りて改めて罵倒する気はない
もう時効だろう
差別だというがそれも当時は仕方がない
アパルトヘイトのようなものと一緒にされてはたまったものじゃない
三國連太郎がマルサの女2で言っていたが日本人はムラ人なのだ
まっ僕は陰謀論なんて全く信じてはいなかったけどコロナワクチンは一度も打たなかったしマスクを外すのは地元で誰よりも早かった異端の存在なんだけど今思うとなんだったんだろうね
どうしていつも世の中の多数派は東京のマスコミなんかに振り回されるんだろうか
とても愚かなことだと思うよ
配役
DMAT/災害派遣医療チームのリーダーの結城英晴に小栗旬
DAMTの事務局局次長の仙道行義に窪塚洋介
DMATの隊員で岐阜の中核病院の救急センターの救急医の真田春人に池松壮亮
春人の妻に真田絵美に前田亜季
DMATの隊員で謝罪させられる医師の西に小松和重
DMATの看護師の高野に三浦䝤太
超法規的処置で英春に協力する厚生労働省の医政局医事課の役人の立松信貴に松坂桃李
神奈川県警の責任者の平沢に重利剛
クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」のフロントデスクの羽鳥寛子に森七菜
クルーズ船のフィリピン人クルーのアリッサにネス・ロケ
クルーズ船の乗客で糖尿病患者の河村さくらに美村里江
さくらの息子の河村海翔に二ノ宮陸登
コロナに罹患するアメリカ人男性のレナード・ブラウンにリチャード・E・ウィルソン
レナードの妻のバーバラ・ブラウンにルイス・ヒール・カワイ
藤田病院に搬送された12歳の兄のノアにベンジャミン・ベトゥ
ノアの幼い弟のジャックにマテオ・ベトゥ
中央テレビ報道センターの記者の上野舞衣に桜井ユキ
中央テレビ報道センターの責任者の轟に光石研
下船した乗客の隔離を受け入れる開業前の病院の医師の宮田に滝藤賢一
検疫官の田島に奥野瑛太
クルーズ船で起きたことを動画で話す感染症の専門医の六合承太郎に吹越満
DMATの看護師の永井紗耶香に芦那すみれ
沙耶香の娘で幼稚園児の永井彩乃に三田はな
DMATの職員に福田温子
DMATの職員に山口のりとも
DMATの職員に林千津子
厚労省の役人の羽賀雄也に大須賀隼人
厚労省の役人に石川大樹
中央テレビのクルーに角谷佑介に阿佐辰美
中央テレビのカメラマンに堤匡孝
クルーズ船を降りる乗客にカトウシンスケ
クルーズ船の船医にサフィヤ・クインリー
英晴が勤める病院の理事の加賀美に加藤大騎
福島の震災のため避難するバスで亡くなる老人の高橋豊
記者に岩田和浩
感染者に竹崎綾華
キレるフランス人乗客にジョン・ハウレット
運ばれる感染者にマシュー・ピーターソン
感染者の妻にシンシア・チェストン
熱が出る感染者にマリー・ソランジュ
感染者の家族にショーナ・ケリー
感染者にダンカン・ジェフリーズ
感染者にアンナ・ミッツェル
アナウンサーに川名陽介
アナウンサーに浅野夏実
「トゥデイズ+」のニュースキャスターに米田弥央
「トゥデイズ+」のニュースキャスターに鈴木淳
「トゥデイズ+」のアナウンサーに羽野敦子
ニュースキャスターに上村愛香
アナウンサーに四家秀治
「NEWS SIGHT」のアナウンサーに田中貴裕
「NEWS SIGHT」の解説者に角南範子
この短期間で、よくもここまでのドキュメンタリー映画が作れたと。
真面目で丁寧な作品
コンプライアンス研修の教科書だ
2週連続の日曜イオンシネマ
GG+docomoで1,000円ナリ
当初ノーマークの本作
例によってのキネ旬立ち読みレビュー
3人とも結構な高評価だった
2020年の1月末から2月頭にかけて入院してたオラ
ダイヤモンドプリンセスは
病床のテレビで観ていた よく覚えている
主人公に言わせたセリフに託されたメッセージに共感
・マスコミはトラブルが起きることを面白がってねえか
・コロナに関わるのが嫌な奴は医療に携わるのを辞めちまえ
それぞれの行動原理
岩田健太郎にも一分の理がある
テレビのレポーターにも
功名心も混じっているかもしれないが
それを否定するものではない
あと船内で軽い病気で薬を貰えずにイライラした人
そっち側で映画を作っても成り立つのかもしれない
おそらくオラは共感しないが
主人公らは未知のウイルスを眼の前にして
感染したかしていないかには持っていかれずに
命の危険があるのかそうでないかを判断基準にしていた
当時はPCR検査をしまくって とにかく陽性者を隔離しろ
との論調があった
法令遵守ではない真のコンプライアンスを体現していた
ルールの背後にある精神とか
そもそも期待されていることに柔軟にに応える
オレたちは命を守るために医者になったと
インスリン薬の例で示されたような優先順位付け
感染して搬送入院した外国人の家族の下船 入国
コンプライアンス研修の教科書だ
松坂桃李演ずる厚労官僚
法令遵守を盾に邪魔をする構図かと思いきや逆だった
現場の意見を吸い上げて次々に上に話を通す
こういう頼もしい官僚もいるのだなあと感心した
むしろマスコミが必要のない理屈をこねる
船内の乗客を計画的にさばいていく
一段落ついた後のドーナツとか缶コーヒーのシーン
何だかたまらなく気持ちよかった
窪塚洋介 久々だったが超クール 今年の助演男優賞
基本冷静なのだが唯一感情を爆発させるシーン リアル
フラフラしそうな主人公を引き戻す
これってそのあとの狂騒の序章に過ぎなかったんだよな…
同じような差別がそこかしこで発生した
県境で検問が行われたりしたし
地域で最初に感染した家族が他県に引っ越したなんて話も
いろんなフロントライン
・医療従事者
・食品製造
・小売
・運送・配達
・清掃
・ゴミ収集
想像以上にいろんな思いを巡らせられた
たぶん今年の5本に間違いなく入るだろう
終了が12時ちょっと前
またまた晴天の公園で缶ビール×2と
自作弁当
感染の心配はない ひとりだから
忘れないために
世界は常に不完全
誰も正解を知らず、だから完璧な準備などない修羅場。
だが大人が大人たるゆえんは、それら曖昧で混沌とした渦中においても手探りで自ら判断し、より良い選択を行なえるところにあり、
今思えばあの日、あの時、疑心暗鬼の中で船の中も外も、見守る誰もがコロナという未知の存在を相手に、大人力を試されていたんだと振り返る。
喉もと過ぎればなんとやらとはこのこと。
観るうちに思い出されるあれこれを、過ぎた時間の分だけあんなこんなを、客観的に見ることができ、当時の気持ちと作品で描かれている登場人物らの心情を重ね合わせ、反省することしきりだった。
そう、世の中は常に不完全で、皆の努力と創意工夫があって平穏無事と回っている。だのにそこで潔癖な正論をぶつけられても役に立つかと言えば、どうだろうと思わずにおれない。しかし正解を、いかにも前例を知った顔の正論にうなずき、振りかざしたくなってしまう哀れ。
大人でい続けることは悩ましく、実に困難な道だ。
その五里霧中の曖昧かつ混沌の中で、正しかろうと間違っていようと、自ら判断し実際に働いた。その姿をつぶさと観る作品と受け取る。誰を正当化するだとか、どこが諸悪の根源だとか、振り分けるためのモノじゃあない。
「FUKUSHIMA 50」と似たジャンンルになると思うが、こちらの方が当事者感が強い分、肩入れしてみてしまった。
最後、滝藤さんらのシーンがすこぶるよかった。医療従事者も溜飲をさげてくれるのではなかろうか。
そのうち池松さんがベビわるよろしく、みんな協力して治療しようよ! とかキレて叫びながら、バカスカ人を殺し始めるのではなかろうか、とドキドキしながら見てしまったw
またヨソの地域では感染した、感染者が出たと言えば同情される風潮のある場所もあるとのこと。日本のように責められる、嫌われる対象になることはないらしい。合わせて興味深く観る。
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