フロントラインのレビュー・感想・評価
全682件中、101~120件目を表示
お仕事映画としてはよかった
コロナ禍文学の王道となるであろうエピソードを題材に忠実に描き出そうした映画。
記録映画ではないので脚色がふんだんにあるが、マスコミや一部のキャラクターの描き方がやや公平性に欠けていて、余分な脚色に見えてしまった。あくまで淡々と事実を描いてほしかった感もある。
とはいえ、DMATや関係者の奮闘は詳しく知ることはなかったので、それが知れたことが良かったし学びになった。
お仕事映画としては良かったと思う。
松坂桃李は少し前にドラマで官僚役を演じていたので似たような役が似合うのかもしれない。
小栗旬と窪塚洋介の掛け合いは思いの外、バランスがとれていたように思う。
おそらくコロナ禍文学の代表する作品の1つになるだろうが、単純な公的現場vsマスコミの構造に陥ってしまうのはもったいないのが否めない。これは今時点の印象なので、数年後にまた見れば変わってくるかもしれないが。
あの頃
それぞれのベスト
全世界の人々が観てほしいです
知れてよかった
コロナが流行り、世界が一変した頃、私は医療従事者でもないためニュースや身の回りでしかコロナを知ることはなかったです。
もちろんニュースで本作のことも少し知ってはいたが、詳細は知ることもなく、自分事化しておらず遠い話のように感じていました。
そんな私には物凄く心に響くものがあり、鑑賞してよかったと思える作品でした。
自分の知らない所でコロナと向き合ってくださった方々が多くいること、向き合ってくださった方々がいたから今の平凡の日々を過ごせることを感じさせられました。
コロナの大流行が明けて、マスクを外して過ごせるようになりましたが、今だからこそ多くの人に届いてほしい作品だと思いました。
いやー、あまり誇張しすぎず、よい塩梅でそれぞれの正義を見せてくれて...
素晴らしい
日本在住の方々、特に横浜市の中高生や大学生に是非見てほしい映画
本日、見ました。
横浜市民なので、「これは見ないと」と思っていましたが、
結論から言いますと、とてもとても良い映画でした。
あの頃、海岸線に目をやると、常に大黒埠頭に停泊していた超大型客船の中で、
あのような事態が起きていたことを改めて思い出すと共に、
誰も先が分からない、何が本当なのかも分からない、
そして自分が感染してしまうかもしれない恐怖のなかで
未知のウイルスと戦ってくれていた”最前線”の方々の苦闘と苦悩の状況を、
この映画のおかげで、垣間見ることが出来ました。
また、この映画の中では、
・誰が、何のために、働くのか?
・自分は、なぜこの仕事をしているのか?
・最前線で働く人の家族は、どんな想いでいるのか?
・誰も経験したことがない状況で、何を基準に判断するのか?
などなど仕事についてとても多くのことを考えさせられました。
私自身、中高学校のPTAの仕事をしていることもあり、
10代の生徒さんや学生さんにも学校で是非見て頂いて、
仕事について考えてみる良い機会になるかと思いました。
最後に、この映画の制作に関わって頂いた皆さんに、大いに感謝します
これは、末長く残していくべき映画だと思いました。
コロナ前夜
数年経って少しだけ整理がつきました。
このアプリに多くの書き込みをするきっかけともなったコロナ禍についての映画です。
今さらですが初めて知ったことも多かったです。
少し考えればわかりそうですが外国の方も多かったんですね。あと船内に缶詰であったのも勝手に思い込んでいました。
とにかくマスコミに踊らされたのと、自分勝手な反骨心を発揮して外飲みだけは控えていましたが旅行や映画は可能な限り続けていました。世間の差別を感じながら自分の中でも差別心があるのも痛感しました。
日常が実は危ういものであることを自覚しましたし、流行りが終わってかららしきものに感染して後遺症のようなものも自覚しています。決して後悔はしていませんが貴重な体験であったことを振り返れました。
緊張感のある映画!
医療従事者の方々の姿勢に、涙が止まりませんでした。
未知の感染症の中、現場で働く医療従事者の志の高さに、頭を垂れました。
まるで戦場みたいな客船内で、ひとりひとりが不安や心配、疲れと折り合いをつけながら、プロとして仕事をする姿。
崇高すぎて、まぶしかったです。
それでも、医療従事者も、普通の人々です。
目の前の病人を助けることは大切ですが、自分自身や家族の健康や安全をもっと優先してもいいのではないでしょうか。
不眠不休で働いて、自分自身が病に倒れては、本末転倒です。
その辺をきちんと見極めて、必要なら緊急時でもしっかり休んで欲しいです。
どんな死に方も、きっと寿命だと、私は思っています。
そして、実話をサスペンスフルな映画に仕上げたこの作品の価値は大きいです。
SNS時代の個人の投稿、マスコミの報道、医療機関の情報発信。
また、緊急時の医療の提供方法、様々な制度の柔軟な運用の仕方。
もし、類似の緊急事態が起こった時、この時の知見をもとに、より的確な対応ができるだろうと感じました。
最後に、一番知りたかったポイント。
立松さんみたいな厚労省の官僚って、ホントにいるのかしら?
世代交代が進んで、腰も低く、物わかりの良い人が増えてきたのかしら?
彼が言った、官僚になった理由が胸アツでした。
オールドメディアに踊らされた記録
本作はコロナ禍の始まりのあの船での実話をもとに描かれているため、作中ではいわゆる東京MERのような大事故が起きてそれを救ってチャンチャン!的なものはなく特に大きな展開とかもさほどなく淡々と、でもとても大事で意味のあることを伝えている映画だと感じました。
コロナ禍、そこから続いた感染者速報、コロナワクチンなど今でいうオールドメディアにさんざん踊らされてきました。本作で描かれているようにテレビ局はとにかく数字になればいい、自分たちの利益になればなんでもいい、毎日伝える悲惨な事件なんかもただの彼らのネタでしかありません。そういうことで垂れ流される間違った情報、一部だけ切り取られた煽りなどコロナ禍を期に私はいわゆるワイドショーというものを一切見なくなりました。
また、医療の面においてもあのコロナの始まりは誰もが得体の知れないウイルスを恐れて医療機関が受け入れなかったことなどは今でも私の住む田舎の病院は続いており、かかりつけの病院にも関わらず少し発熱した際に連絡しても受診拒否される始末です。
コロナ禍も終わったのに何言ってんだ!とか過激なことは言いませんけど
一体何のための病院なのだろう?と思いますしコロナ禍を期に発熱に対しての過剰な対応など医療機関がおかしくなったと思います。
結局、誰もが何かあった場合の責任を取りたくない、それなんだと思います。たしかにそれは誰もが思う気持ちでしょうけど、何度も書きますがそれでは何のために医療機関があるのだろうか?と思いますね。
都会の病院はわかりませんが田舎の医療機関はいまだにコロナ禍が続いているかの対応なのです。
そういう憤りをこの映画を見てすごく感じてしまいました。
あまり映画の内容と関係なくてすみません。
どこにも逃げられない。閉ざされた海の上で「何を守るか。」命の前に立ち続けた物語。
「未知の感染症」「密閉された客船」「医療崩壊」これだけ強い素材が揃っていれば、ドラマとしての期待値は当然高くなる。
しかし、蓋を開けてみれば、実話のわりに、映画としての緊張感や感情の厚みに物足りなさが残る。
医療措置の現場描写や船内の緊迫感は一定のリアリティがあるものの、勢いが続かなかった。
演技面では、小栗旬をはじめ、松坂桃李、池松壮亮らが役をしっかりと務めているのは確か。
ただ、どの人物にも「個」としての掘り下げが少なく、感情が揺さぶられる場面はあまりなかった。
とはいえ、現場に残された医療従事者たちの責任感と孤独、正解のない状況下で戦う苦しみを映し出したことには意味があったと思う。
• 世界へ入り込む度:★★☆☆☆
• 感情ゆさぶられ度:★★☆☆☆
• エネルギー消費度:★★☆☆☆
• 配信でも観ます度:★☆☆☆☆
• 人にすすめたい度:★★☆☆☆
【制作エピソード】
小栗旬は、自分が結城を演じるなら、仙道役は窪塚洋介しか考えられないと思い、自ら脚本を送って出演を打診している。「違うと思ったら断って構わない」と伝えた上で依頼したところ、すぐに「これは自分にとってもやるべき作品だと思う」と返事をもらっており、その後、正式にオファーしてもらう形となっている。
親しみやすい邦画!
めちゃくちゃよかったです!
私たち世代に刺さる俳優さんたちがずらり!
それだけでわくわくして、お芝居も繊細でコミカルで上手いもんだから、観ていて楽しいし興奮しました!
本当の悪魔は良い人を装って、本当の話しとウソを混ぜて、善意を振りかざしてくる。
現実にも、身近なところでも、社会でも学校でも、小さなサークルでも、そういう人こわいなあ、おるなあと思いながら見てました。
そしてほとんどの人は騙されるから、たまったもんじゃない。
医者が本当に医者か?なんで医療従事者なん?と思うような発言していてびっくりしました。
現実でもそういう医者はいるんでしょうか、こわくなりました。
私もサービス業をしているため、クルーの方たちの対応と周りの人たちの温かさや対応に本当に感動したし泣けました。
当時なんて、パニックの最中だし、今より情報ないし怖かっただろうな、そんな中で医療従事者でもないのに、最高のサービスおもてなししていて、彼女たちは本物のヒーローだなぁと感動しました。
あの時の日本は、いろんな人が動いて、見放す人、見離さず諦めず、最前線で戦い続けた人たちいろんな人たちがいて、動いてくださったんだなぁと感動しました。
言葉ではないもの
コロナ流行前の日本で起こった豪華客船でのコロナウイルス発生により引き起こされる未曾有の有事。
船内船外、それぞれで引き起こされる人間模様を災害救助隊のメンバーを中心に何をし、何をしなかったのかを人間として描く。そして船内の切迫したやり取りは実際を彷彿させものを感じた。
この緊迫感と同時に、この様な活動を行う医師看護師の姿を通して人を助ける一歩を踏み出す勇気を持ちたいと、思わせてくれる作品だと思う。
医療者の根源
こういう作品は本当に広まって欲しいです。
一人ひとりが"自分のため"より"誰かのため"に働く
それって日本の良さだなあって。
自分のためより誰かのためを考えた仕事の方が続く
頑張り続けられる。
そもそも誰かのためじゃない仕事なんてないと思ってて、
みんな誰かのために仕事してるけど
それを考えなかったり必死すぎて気づいてない。
誰かのためを考えたとき仕事の幅も広がるし、
よりいい選択ができるなってつくづく思う。
私の知らない誰かのための仕事をしてる方の
裏側もっと知りたい。
邦画だからこその優しさ、きめ細やかさで
もっともっとこう言う作品ができますように。
誰かのために仕事をしている皆さん、ありがとう
看護師として働いている身としてこういった作品が広まることを切に願います。
そして常に誰かのためを思って仕事すること、医療者としての根源を考えさせられる作品でした。
今日も誰かのためを思って働いている方に敬意を表します。
希望と失望が織りなす万華鏡⇒2025年12月10日U-NEXTにて再見。
真っ向から望む正統派医療物語と言って良い。恥も外聞も超越した医療従事者たちの正攻法のヒューマンドラマ。感動必至。人間の最後の尊厳を守り抜くインテリジェンス集団の物語。必見です。
【2025年12月10日U-NEXTにて再見】
🎦かくしごとを鑑賞後、改めて再見して分かることは俳優陣の演技が実にのびのびとリアルで自然である点だ。こここそが関根光才監督の真骨頂であろう。ドキュメント上がりの配慮があちこちにあるのではないか?あと思うのはこの監督の尺の使い方だ。おおよそ2時間と言う一般的な映画の尺の中で様々な監督たちは様々な時間の尺を描く。二時間で15分を描く作家もいれば宇宙の終焉迄連れて行く作家もいる。そんな中でこの監督の描く日常は極めて静かに始めり大きく激しい海原に観客は連れていかれ静かな日常へと戻してくれる。カタルシスとは違う心の平穏へ戻す様はベテランパイロットの離着陸に似ている。心地良い浮遊感、重力に身体ごと預ける離着陸の安寧感。この二つの技術を兼ね備えたこの監督の作品は今後も注目してよいのではないか・・・。
影の英雄
沁み入る「現場の緊張感」と
誰かの言葉によって影響されたりしない、自分の心中の責任感が、この映画の静かな魅力だったと思います。
◉苦闘の果ての沈黙
2020年のダイヤモンドプリンセス号の新型コロナ感染拡大が舞台。未知のウイルスに苦しむ医療チームと、国として対応する厚労省の役人(松坂桃李)が主人公。
パニックものではあったけれど、患者対医療、行政対医療、医療対医療の強烈な衝突が繰り返されるのではなく、正体を掴めないままに死者・重症者を出してしまい、ひたすら苦闘、苦闘以上に疲弊する医療チーム+厚労省の姿が描かれた。
◉等身大の問いかけ
でもそれぞれが、余計なことに耳を貸さず目の前だけに専心して、出来る範囲の中で力を合わせて最善を尽くす姿は、これがつまり実話に基づいている「迫真」なのだと思わされました。
なんと言っても、メイン4人の腹底の情熱を抑えた演技力が自然で、そこは読後感が良かったです。この4人はみんな名優ですね。即ち、今更ながらの手練の演者たちの静かなる演技に感激しました。
表には見えづらかった現場の苦悩や限界に胸を打たれました。そして、筋書きへの没入感と言うより、この危機を普段の職場とか暮らしに置き換えたら、自分はこんな風に問題を処理出来るかと言う問いかけが、強く生まれました。
全682件中、101~120件目を表示









