フロントラインのレビュー・感想・評価
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俳優陣が凄すぎて
俳優陣が凄すぎてストーリーが後になってしまいました。イケメン4人の演技力が圧倒され、ストーリーが後になりこの評価です。
小栗さん細かい表情、素晴らしくて本当の医者?と思いました!窪塚さん、いるだけで凄いのに何というカッコ良い医者、絶対現実にいません!
この濃い2人に池松さんの声、話し方好きだなぁ、安心します!
松坂さん、新聞記者を思い出させる官僚の役!
何を演技されてもそこにハマります!
桜井ユキさん、素敵でした!
奥野さんと松坂さんの組み合わせ、空白を思い出しますね!
うーむ、このメンツもう2度とないでしょう。
ありがとうございました!
点をつけるのは失礼だが
未曾有のパンデミックになった
新型ウイルス…
船に乗った医者側の友達と、蔓延しだしてからコロナ感染した友達を両方しっている私
こんな話があったとは…
しかし日本人は誰かをイジメの対象にするのが好きな人種だな
新型ウイルス蔓延中に心臓で入院中だった、母にも、面会ができなかったのであまり会えずに逝ってしまったが
最前線にいた人に感謝を忘れてはいけない
光あるところに陰はある
世界的な快挙を扱った{実録ドラマ}、
例えば「はやぶさ」なら
〔はやぶさ/HAYABUSA(2011年)〕
〔おかえり、はやぶさ(2012年)〕
〔はやぶさ 遥かなる帰還(2012年)〕
と、三本も制作され、
とりわけ〔遥かなる帰還〕で
『渡辺謙』が「最も重要なのはサンプルリターンです」と強く訴えるシーンは記憶に残る。
{社会派ディザスター映画}なら
〔Fukushima 50(2020年)〕か。
ここでも所長役の『渡辺謙』が
「やってられんわ! そんな危険なこと、作業員にさせられるか」と声を荒らげるシーンがある。
表に見えているキャッチーな部分に光は照てられる。
しかし出来事はそれだけだろうか。
豪華クルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス」で起こった集団感染は
もう五年も昔のことになるのか。
当時は毎日のように紙や映像で逐次が報道され、
我々は示される数値に不安を覚えながら注視したもの。
今日改めて船内やその周辺で起きていたことを示されると、
その時の報道にはかなりの偏りがあったのを今更ながらに知る。
もっとも、本作は「真実を基にした物語」であり、
脚色もされているのは重々承知の上で。
素直に観れば、
世間からの謂われない白い目に耐えながら奮闘する「DMAT」隊員と
それに感化された厚労省の官僚が(顧客第一を旨とするクルーズ船の乗組員も含め)
事態を終息に導いた熱い物語り、と取れる。
中心となる数人だけでなく、その周囲の人々の行動や心情も丁寧に掬い上げる。
多くの彼ら・彼女らが主役なのは論を待たず。
が、今でもことあるごとに噴き出す社会の雰囲気が
物事を却って悪化させる要因になることも繰り返し描かれ
これが影の主人公ではないかと思わせる。
制作委員会にマスメディアが入っていないことからもわかるように、
当該業界に対しての痛烈な批判になっているのがその一つ。
テレビで俗にコメンテーターと称される人々は
専門外にもかかわらずその場限りの意見を述べる。
現状把握も対案も伴わないもので、
ビジネスの場においてはもっとも忌避されること。
「要は三千人全員を下船させ、隔離してしまえば良いのです」が代表例か。
誰が・どのようにとの前提が抜け落ちており、まるっきりの放言。
ただ、大衆はそれに迎合する。
何故にできなかったのかは、本作で明らかにされるところ。
視聴率至上主義はセンセーショナルでキャッチーな発言や映像を
率先し取り上げ、信憑性を顧みることはない、
ましてや流した責任を取ることも。
正しく恐れることの難しさが二つ目。
やり場の無い不安や怒りを、
身近なエッセンシャルワーカーにぶつけることは、
繰り返されてきた。
それが現場の疲弊を生み、
全体のポテンシャルが下がることへの影響は計り知れない。
まわりまわって自身に跳ね返ることを
想像すらできずにいる。
登場人物たちは、皆々「ありがとうございます」「どうか願いします」と
頻繁に頭を下げる。
しかもそれは自分のためではない、
本来は赤の他人である患者や乗客の為に下げている。
我が身に当てはめた時に、
他人の為にこれほど腰を低くすることはできるだろうか。
普段使いの言葉でも、強く心に残るのだ。
それぞれの戦いの真実の姿
あの時あの船の中で何が起こっていたのか、それは想像を絶する過酷な環境下の中での戦いだったのですね。
勿論映画ですから多少の脚色はあるにしても、この作品の中で描かれていることは概ね事実だったのだろうと容易に想像がつきます。
未知のウイルスと戦う現場とは想像を絶する恐怖の中であろうと思います。
そんな環境下での船内の救命活動に駆り出された災害派遣医療チームDMATの面々の懸命な活動に心揺さぶられます。
船外の対策本部で指揮をとる指揮官の結城さんの存在も大きいですが、厚労省の役人・立松さんのような良き理解者がいて本当に良かった。
どんなに優秀な人が何人いてもチームは一丸とならなければ事を成し遂げることは出来ないと言うことがこのチームを見て良く分かります。
そしてその家族もまたそれぞれの生活基盤の中で戦っていたのですね。夫の体を案じ、そして子どもの学校生活などに影響がでないように案じ、そして自身の事も。
本来はそんな社会であってはいけないのですが、何か事が起きると自分本位に走ってしまうのもまた人間です。
そして森七菜ちゃん演じた船の乗務員のみなさんも恐怖の中に身を置いた厳しい戦いの中で素晴らしい働きでした。
客室の扉に貼られたお客さんの温かい言葉は大きな力になったでしょう。
その船内にいる乗客たちの毎日も過酷な戦いでしたね。
こんな大事が起きるともう誰しも戦いの連続です。
そして報道の姿勢も考えさせられるものでした。
報道とは何か?真実を伝えるとはどう言うことなのか?そこには人が作為的にやってはいけない聖域が存在するはずです。しかし現実はそうでは無く、視聴率優先に都合よく面白おかしく報じてしまう人たちがいました。
これが現実の姿なのかと考えると一体見る側は何を信じればよいのでしょう。
もちろんそんな人たちばかりではないでしょうが、桜井ユキさん演じた上野舞衣ような人が一人でも多く報道に携わってくれることを願います。
小栗旬さん・松坂桃李さん始め、キャストのみなさん素晴らしい熱演でした。
その中でも船内の指揮を執った仙道行義を演じた窪塚洋介さんと、同じくDMAT隊員の真田春人を演じた池松壮亮さんが強く印象に残りました。
新型のウイルスが中国で発生したと言う報道に始まり、横浜港でダイヤモンド・プリンセスという豪華客船の乗客がその新型ウイルスに集団感染しているというニュース報道をただ興味本位で対岸の火事のように見ていたあの時の自分を今更ながら恥じるのでした。
正に最前線であの戦いに携わったすべての人に敬意を表さずにはいられません。
いい映画を見ました
あの時の事を私たちは忘れてはいけない
終わりではないが、やっと収束した感のあるコロナ。
あの頃は、一体いつまで続くんだろうと先行きが見えなかった。
今思い出しても、異常事態だった。
瞬く間に世界中で大感染。日本では政府が緊急事態宣言。
人と接しない“3密”が徹底され、あちこちに飛沫防止の仕切り。人々はマスク着用必須。
仕事もリモートワークとなり、多くの店も休業。もしくは廃業。経済は大混乱。
街から人の数が減った。あんな光景、3・11以来だった。
TVも連日感染状況や感染者数を報道。映画も延期や配信へ。スポーツやコンサートも取り止め、東京オリンピックは一年延期。タレントすらTVで活躍の場を失い自宅待機。スポーツ/エンタメ業界にも大打撃。
命を奪われた人も多く…。志村けんさんはショックだった。
私も2度感染。
こういう“異常事態”は遠い国の出来事かTVのニュースで見るしかなかったのに、住んでいる町、身の回り、私自身にも起こるとは…。
3・11と共に生涯忘れはしないだろう。
コロナを扱った映画も製作されるようになってきた。
が、ドキュメンタリーかあくまでコロナ禍を背景にしたものがほとんど。
コロナとの対峙をこんなにも真っ正面から、全国規模の邦画メジャーで描いたのは初めて。
それに対し称賛を送りたいし、私たちが身を持って体験したあの未曾有の事態を描いた本作に関心引かれずにはいられなく、製作発表時からずっと気になっていた。
2020年2月、TVのニュースを見て何が起きてるのだろうと思った。
横浜港に停泊した豪華客船“ダイヤモンド・プリンセス号”の船内で、ウィルス感染。
それがその直前に中国で発生した未知のウィルスである事を知った。それが“新型コロナウィルス”である事も知れ渡った。
船内で感染拡大。客もクルーも隔離。
何か大変な事が起きてるなぁ…と思ったが、
関わった全ての人たちに申し訳ないが、いずれ治まるだろう…そんな程度の関心だった。
それがまさかその後…。
そしてその船内で何が起きていたかなんて、詳しくも知らなかった。
事態の対応に当たったのは、厚生労働省や各医療機関。それから、“DMAT”。
当時ニュースで触れられていたかもしれないが、しかと知ったのは本作の製作が発表され、概要が解禁になってから。
恥ずかしい事に、本当にこんなもんだったのだ。当時の関心など。
この“DMAT”、災害が起こった時、即出動出来る機敏性を持った災害派遣医療チームで、各医療機関や病院所属の者たちから成る。特別なボランティアのようなもの。
東日本大震災他、数々の災害現場に駆け付けてくれたのだろう。
が、あくまで災害時に派遣される医療チームであって、ウィルス感染は専門外。
この後厚生労働省からDMAT内にウィルス感染対策も設けられたそうだが、あの時日本では、ウィルス感染に対する専門機関は存在していなかった…。
そう思うと、ゾッとする。エボラやO-157があったのに、よくやってこれたな、と。
日本ではウィルス感染などそうそう起こらない。そういう楽観視が窺える。
3・11で経験した筈であろう。“想定外”を。
だから専門外のDMATに要請が回ってきたのであろう。
この厚生労働省の判断は間違ってなかった気がする。
コロナは未知のウィルス感染であり、前代未聞の大災害だったと、私は今にして思う。
登場人物たちはフィクションだが、実際に現場で奔走した人々をモデルに。
DMATの指揮官・結城は、何で俺たちが?…という不服さや隊員たちへの感染を心配しながら、この未知のウィルスに対していく…。
見ていて憤りを感じた。
専門外の医療チームの出動に、世間やマスコミや専門家は非難轟々。“素人集団”とまで。
何でそんな専門外の奴らが行くんだ? 分かってない奴らが行くんだ? もっと分かってる奴らを行かせるべきだ。…
ならば聞く。あの時、コロナについてはっきりと知り、迅速的確に対応出来る者が一人でも居たか…?
未知の新型ウィルスだぞ。知る訳がない。居る訳がない。予知能力者や未来人でもない限り。
なのに、ギャーギャーギャーギャー文句だけ騒ぎ立てる。世間が心配に思うのは分かるが、未知の新型ウィルスに対しているんだ。分からない事やどういう治療が最も有効なのか、そりゃあ後手後手にもなる。未知の新型ウィルスに対し、偉そうに御託を並べる専門家って、何の専門なんだ…?
病院側の受け入れもスムーズに行かない。未知の新型ウィルス、感染力や危険度など何も分からない事ばかりで、及び腰になるのも分かる。
だけど、受け入れる側がビビってたら、助かる命も助からない。
病院側の意見もあるだろう。信頼や風評被害もあるだろう。あの病院、あの船の乗客を受け入れたんだって…確かに遠慮したくなる。
非難するのは簡単。暴露動画を上げた医師も。周りに便乗すればいいのだから。
そんなイメージダウンではなく、覚悟を持って受け入れた事を称えて欲しい。
患者や通院者たちだけではなく、医療従事者たちからも不満の声が。感染するから職場に行きたくない。行かない。
そういう声や理事の圧力に、黙ってはいられない性分の結城は反論。
なら、辞めればいい。こういう時の為に医師になったんじゃないか?
この台詞は響いたね。
もう一つ。ある時TV記者から問われる。もしまた同じウィルス感染と対した時、同じ対応をするか…? 結城の答えは…。
小栗旬が熱い。
現場で奔走する仲間を見て、乗客をケアするクルーを見て、苦しむ乗客を見て、そして自分自身も目の当たりにして、信念は一つ。
命を救う。
何で俺たちが…? 俺たちがそこに居るからだ。
やれるべき事をやる。やれる事は全部やる。
…でしょ!DMATは!
(by仙道。窪塚洋介が巧助演!)
厚生労働省から来た立松。最初は絵に描いたような頭の固いお役人で、「絶対にウィルスを外に感染させないで下さい」などと口だけ言う本作のヤな奴ポジションかと思ったら、奔走する皆を見て役人パワーで助力。松坂桃李も好演。小栗旬とのバディ感。
DMATにも家族を持つ者も。自分がもし感染して、家族にも感染したら…? それによって家族が風評被害を受けたら…? 仕事と家族と世間の目に苦悩する真田を、池松壮亮が繊細に。
その世間の目を煽動し、加熱させる報道。
対応の遅れ、下船の遅れ、悪い事ばかりしか報道しない。
挙げ句の果てに、陰性が確認され下船した乗客を追え。
もしそんな事したら、その乗客はどうなる…?
コロナという危機を乗り越えたのに、別の“悪病”で人一人の人生を破滅させるのか…?
この未曾有のウィルス・パニックを面白がり、船内の人々の命の事など何とも思ってない。
当初は“マスゴミ”だった記者の上野。結城と対し、マスコミの在り方を改める。
コロナは報道やマスコミの在り方も考えさせられた。何を報道すべきか…?
桜井ユキ、クールビューティーだった。上司役の光石研、今回はヤな奴だった。いい人になったり、ヤな奴になったり、本当に最高のスパイス!
見ていて憤りや訴え、反論したい事ばかり。
だけど、それだけじゃない。
苦境の中で育まれる絆、人の優しさ。国境を越えて。
当初は連携が取れなかったDMATとクルー。DMATは治療優先、クルーは乗客のケア優先。
それが分かり合えた時、互いに対する信頼は強固なものに。双方があって、乗客の命も救われる。
船からのあの差し入れ。疲労困憊の身体と心に染み渡るのが見てるこちらにも伝わってきた。
乗客を献身にケアするクルー羽鳥を、森七菜が熱演。
皆が気遣ったアメリカ人夫婦のエピソード。
母子乗客に些細な差し入れをする外国人クルー。
下船後、受け入れ先の病院で、離れ離れになる幼いアメリカ人兄弟。陽性の弟の為に、陰性の兄は…。
これらのサブエピソード、胸打った。
私ゃ結構他の映画でもサブエピソードに惹かれる。不満を抱きつつも助力する受け入れ病院の医師の滝藤賢一も良かった。池松と飲み交わした缶コーヒー。
規則に反する事もあった。規則だけで助けられない事も。
こういう時こそ、立場や国境を越えて、人は繋がる。それを“人道”と呼ぶ。
忘れもしないあの時の事を描き、メッセージを込めた社会派作品である一方、スリリングなエンタメにも仕上がっている。
日本では…特にメジャー作品であまり無い社会派エンタメとして、上々の出来。
関根光才監督の手腕。
オリジナル脚本なのもポイント高い。福島原発事故を題材にしたNetflixドラマも手掛けた増本淳の徹底リサーチの脚本。
美化されている点もあるだろう。脚色もあるだろう。描き切れていない点もあるだろう。事実とは異なる点もあるだろう。ステレオタイプな描写やご都合主義な点もあるだろう。実際にあの現場に居た人たちからすれば納得いかない点もあるだろう。
それらを踏まえても、私たちが見なくてはならない力作。
本作はあくまでダイヤモンド・プリンセス号内で奮闘し、乗客たちを下船させ、受け入れ病院に送り届けるまで。
これから始まるのに、まるで無事解決ハッピーエンドのように描かれるが、使命に努め、役目は果たした。一つの安堵感は間違っていない。
寧ろ、言いたい。お疲れ様でした。ありがとうございました。
しかし、その後の爆発的感染拡大を思うと…。やるせなくなる。
こんなに奔走したのに…。苦境を乗り越えたのに…。
あの時点でこれからそうなるとは、誰も思っていなかった。
何もかも変わり、息が詰まったような数年間。
まだ終わりじゃないが、私たちはそれを乗り越えた。
そこから学べる事だってある。
奔走した人々が居た。
あの時の事を、私たちは忘れてはいけない。
マスコミには報じられないまさにフロントライン
題材はいいと思うが…
予告で観たときは豪華キャスト陣と内容で、とても期待していました。
そのため初日の仕事後に行ったのですが…映画としてはそこまで面白味を感じませんでした。
先週観た『国宝』があまりにもよかったので(こちらは予告を観たときはまったく期待していませんでした)、比べるものではないのですが、ついつい比較して観てしまっている自分がいました。
とはいえ、新型コロナウイルスの症状が発生した豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号のことは今でも鮮明に覚えています。当時、未知のウイルスに自身も感染するかもしれないにも関わらず、心身を削り対応された医療従事者には頭が上がりません。
新しいウイルスに挑み続けた人たち
ダイヤモンドプリンセス号
初めて新型コロナ患者を出した
…まだ記憶に新しい
悪夢の様な時間
当時TVのニュースで毎日報道され
外からの状況はわかっていたけど
船内の状況は全くわからなかった
医療従事者そして船内で働く人たちは
本当に大変だったと思います
国の厚労省
ボランティア災害組織(DMAT)
船内のクルーたち
そして開院する前の病院の受け入れ等の
使命感のある人達のお陰でこの惨事を
終わられることができた
本当に感謝ですね
ここまで来るまでに沢山の問題があり
ルールを緩めながら進めてきた
スムーズには行かないこともあって
考えながら悩みながら解決してきた
マスコミの対応もその一つ
桜井ユキと小栗旬の
屋上で話すシーン印象的です
咳一つしただけで睨まれたり
マスクしないと言われたり
誰もがパニック状態だった
未知の怖さがあった
その様な中で医療従事者たちの
懸命な努力によって私たちの今があります
あれからもう5年、未知のウイルスに怯えた記憶を思い出した
2020年2月、乗客乗員約3700名を乗せた豪華客船、ダイヤモンド・プリンセス号が横浜港に入港した。香港で下船した乗客1名に新型コロナウイルスの感染が確認され、船内では多くの人がPCR検査で陽性となっていた。日本には大規模なウイルス対応を専門とする機関がなく、厚生労働省の要請で災害医療専門の医療ボランティア的組織DMATが出動することになった。彼らは治療法不明のウイルスを相手に自らの命を危険にさらしながらも、乗客全員を下船させるまであきらめずに働いた、という、実話を基にした話。
ほんの5年前の実話を元にした作品で、マスク未着用シーンや時系列を多少変えたなどの部分が有るそうだが、概ね実話に基づいたストーリーでなかなか緊迫感があった。
未知のウイルス、と言うだけで怖れて、怯えてた当時の自分を思い出した。
最初の頃は陽性になっただけでバイキン扱いされ、家にスプレー缶で落書きされたとか、夫婦が離婚したとか、自殺したとか、近所でも大変な目にあった家族の話を聞いた事があり、やはり未知、という物にみんな恐れてたなぁ、なんて思い出した。
DMATや厚生労働省が頑張ってくれたことに改めて感謝したい気持ちになった。
出演者は素晴らしく、小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介、森七菜、桜井ユキ、美村里江、吹越満、光石研、滝藤賢一などみんな必要な役を実力通り演じてて見応えあった。
中でも、窪塚洋介と松坂桃李がカッコ良くて、小栗旬はハートフルだった。
それと、森七菜の英語が上手いのに感心した。
桜井ユキの心の葛藤も見所だった。
面白かった。
コロナ初期
実際に体感したコロナ初期の混乱を思い出した。それぞれの立場の人のそれぞれの苦悩。経験がない中で判断しなければならない状況。本当に大変だったのが伝わる。映画の中だけど、極めて現実に近くて、不思議な感覚だった。描かれる複数の家族愛が泣ける。兄弟とか、池松くん夫婦とか、素敵だ。
さて、舞台挨拶つき。これだけ豪華メンバーのやつ当たってよかった!小栗旬はやはりオーラがある、かっこいい。笑うとくしゃっとなるのがずるい。あとは窪塚洋介、この人はトーク力があって、顔ももちろんかっこよくて、不思議なオーラだった。小栗2、おもしろかった。もともと森七菜ちゃん好きで申し込んだけど、森七菜はイメージ通り、ちょっと思ったより緊張してる感じだっけど。映画中の英語は頑張ってたね。印象に残ったのは桜井ユキ、小顔でスタイル良くてかっこいいわーイメージ通りだけど、やっぱり綺麗だわ〜素敵。
洋画ファン必見!
今年はいよいよアカデミー賞関連作品の上映も殆ど無く久々のレビューになります
本作は企画段階から期待度200%でしたが鑑賞した満足度300%です
更に観ようと決定づけたのは森七菜ちゃんでこちらは満足度500%でしたw
益々ファンが増える事でしょう綺麗だし抜群に良かったです
本作は怒鳴り散らしたり泣き喚いたりはたまた蛇足の長いエピローグと言った
日本映画の大嫌いな部分は一切ありません
洋画の様に静かに淡々とドスの利いたドラマが展開していきます
従って日本映画のファンからはネガティヴなレビューも出てくるかと思います
頭の良いひと優秀な人のアンガーマネジメントはこうなっているんだと
まじまじと感心します
キャスト陣全員の演技のうまさ表現力のすばらしさが心に刺さり
ずっと観ていたい心地よさがあります
パンデミックの正に入り口序章の出来事で
彼らは未知の敵と戦うアベンジャーズであり
最初に勝利を挙げた存在と言えるでしょう
公開初日金曜日午後の客入りも上々でした
是非劇場で観ないと後悔する名作です
【”無償の献身。そして医は仁術也。”今作は2020年2月に起きた未知のウィルスによる集団感染が起きた豪華客船に乗り込んだDMATスタッフと懸命に乗客に寄り添うクルーの姿がムネアツな人道映画である。】
■2020年2月。豪華クルーズ船、ダイヤモンド・プリンセスで未知のウィルスの集団感染が発生し、乗客乗務員3700人以上が、船内に閉じ込められた。
厚生労働省、神奈川県庁から災害派遣発生医療チーム(DMAT)のリーダー、結城(小栗旬)に声がかかる。従来、ウィルス対応はDMATの任務ではなかったが、結城は厚生労働省官僚の立松(松坂桃李)と、感染症対策の指揮を執ることになる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・冒頭、”実話を基にしています。”とテロップが出るが、"あれから、もう5年経ったのか・・。”と感傷的になる。
・DMATの、船内統率を取るセンドー(窪塚洋介)のブレない姿が良い。不安はあるだろうに、それを一切見せずに、けれども部下のサナダ(池松壮亮)達に気を配る姿。更には胆力もあり、”責任が取れない。”と言って来る役人に対し、”責任は取る。”と言いきる姿。
ー 彼が、危機管理の際の責任者に求められる資質を持っている事が良く分かる。ー
・それは、結城も同じで”前例がない。”という病院長に対し、”これを、前例にすればよいでしょう!”と決然と言う姿は、沁みる。
ー 二人が強い絆で結ばれているのは、””被災者、患者を助けたい。”という想いが同じであるからである。その為には、責任でも何でも取るという気概が感じられるのである。私は、こういう人間が好きなのである。勿論、結城も、危機管理の際の責任者に求められる資質を持っている事が良く分かるのである。-
・クルーの女性(森七菜)が、夫が重篤な状態になり、病院に運ばれた後に、失意のイギリス人の妻を励ます姿もムネアツであるし、笑顔で食事を運んでくる東南アジア系の女性の姿も良い。
彼女は途中で罹患してしまい”家に帰りたい・・。”と、診断した結城に言うのだが、彼女達や、心配する家族を置いて救助に来たサナダ達の様なDMATを含めた医療関係者、クルーの【無償の献身と人道の心】があったからこそ、被害は最小限に食い止められたのだろうと思ったな。
■今作では、緊急時のジャーナリストの在り方も描かれている。視聴率至上主義の愚かしき男(光石研)の指示の元、リポートに来た女性記者(桜井ユキ)に対し、静な声で結城が言った言葉。
”楽しいですか?”
ハッとする、女性記者の表情。
彼女の言動は彼の言葉を聴いた後に、大きく変わって行くのである。
■そして、夜間、愛知県岡崎市にある完成間近の藤田医科大学病院へ、夜中、東名高速道路を使い、大型バスで乗客を搬送するシーン。
私事で恐縮であるが、この病院は私の自宅から数キロの所に在り、且つ当時は周囲に人が住む家屋が全くなかったのであるが、それでも藤田医科大学病院の関係者が、受け入れを許可する判断は、大変だったと思う。
院長(滝藤賢一)が抗議する姿が描かれているが、彼も結局はキチンと全員受け入れている。立派なモノだと思うなあ。院長が柔らかな表情で、缶コーヒーを渡す姿も沁みたなあ。
ー もしお時間があれば、”藤田病院 ダイヤモンド・プリンセス号”で検索頂くと、当時の状況が分かります。
当時、総代から聞いたのですが、近隣の町内会の幹部には説明会の際、一部の方から心配の声が出たモノの、コロナの恐ろしさが未だ周知されていなかった事もあり、受け入れを容認したそうであります。
又、愛知県民の信頼厚い藤田医科大学病院の決断には、改めて頭を垂れたシーンでもあります。-
・途中、強制下船をさせられた愚かしき医師(吹越満)の動画により、医療従事者の多くに謂れのない誹謗中傷が起こる中、DMATのメンバーが”医は仁術也”の心で、医療を続ける姿は、実に沁みるのである。
<今作は2020年2月に起きた未知のウイルスによる集団感染が起きた豪華客船に乗り込んだDMATスタッフと懸命に乗客に寄り添うクルーの姿がムネアツな人道映画なのである。
医療療関係者のコロナ禍時代の頑張りのお陰で、現在何事も無かったかのように暮らしている事に改めて感謝の念を持つきっかけになった意義ある作品だとも、私は思います。>
■私は、あのウィルスが何故に発生したのかはキチンと検証すべきだとも、思います。(劇中で、ある国の名が良くでていましたよね。)
あの頃を思い出す
プリンセス号の事は大変やな…とその後大感染していくなど思いもせず他人事のようにニュースを見ていた記憶が蘇りました。
映画はそれなりに権限を持ってらっしゃる方目線の話だと思いますが、医療従事者や政府関連は未知のウイルスにその時出来る事をその時にして下さったんだと思います。
他の方のレビューでもあるようにこの映画では出てこない悲惨な事酷い扱いの事もっともっとあるはずですよね…
誰も行きたくない場所に行くと決めた方、そこに行ってくれと頼む側、自分の使命感でそこに行った為に大切な人が攻撃される方、現地で働かないといけない方…
当事者ではないので分かるなんて言うと失礼ですが映画の趣旨はしっかり伝わりました。
コロナ禍を思い出していろんな人の感情が伝わって来て事あるごとに涙が出てずっと泣いてました…!
窪塚さんの感情消して淡々と話す演技はチャラい役と渋い役だと全然違う感じになるのでびっくりしました。
桃李くん少しふっくらしてるように見えたのですが役作りだったんかな?
小栗旬さん桃李くん池松さん豪華ベテランキャスト陣はさすがとしか言えませんね!
ナナちゃん英語上手だなぁ〜
1人でも多くの人に鑑賞して貰いたい作品です!
普通の事、普通に出来てることが幸せなんだ!ってコロナ禍で学習しました。
その幸せを取り戻してくれたのは医療従事者はもちろんその関係者、人の優しさ思いやり…忘れない為に。
映画館出ても涙が出ました(笑)
当時医療従事者、現場いた関係者の方々には感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。
なんでこの人達マスクしてない?
まあ映画だし俳優さん達の顔が見えなきゃ仕方ないか…。と思いながらも悶々とした疑問が^ ^
エンドでその通りだった説明がありましたがだったらオープニングで説明があればスッキリ見えたのに…。
でもマスクしてたら窪塚は分からなかったな^ ^
未知のウイルスへの対応は《最善》とまでは言えないが《最良》
2020年2月、新型コロナウィルス発生の、一番の始まりが、
横浜港に入港した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス号」だった。
まだ初期も初期、コロナウィルスの知識も治療法も定かではない手探り状態
の中、報道だけは加熱して、逐一ニュースショーで朝から夜まで報道
されましたね。
豪華客船の外観は大きく映るけれど、中では一体何が起こっているのか?
私も不安と疑心暗鬼にかられました。
私の中では、船内に乗客3711名を35日間、閉じ込めておろさなかった
日本政府の決断は
【冷たかったのではないか??】
《人道的にも、厳し過ぎたのでは?》
そういう疑問が実はずうっと心にありました。
この映画「フロントラン」を見せて頂くと、
この対応は、ベストではないかもしれないが、
ベターだったのでは、ないか?
そう思えました。
一番に船内に乗り込んで治療することを決断したのは、
災害派遣医療チーム「DMAT(ディーマット)]だった。
DMATにはウイルス・パンデミック対応の活動項目では無かった。
というか日本にはウイルス疾患専門の研究チームは存在して
いなかったのだ。
ディーマットの指揮官・結城(小栗旬)は果敢にも火中の栗を
拾うことを決断。
すぐさまチームスタッフが船に派遣されて、治療法も薬も
手探りの中、飛び込んでいく。
そして両翼の翼のように結城を支えたのは厚労省の役人・
立松(松坂桃李〕だった。
私が誤解していたことが、ひとつある。
コロナ感染者の治療は船内で全て行われて、
船を降りることはできなかった・・・そう思っていた。
これは全くの誤解でした。
重傷者は救急車で立松が強引に受け入れを決めさせた大学病院や
総合病院に入院させていました。
ここでも立松の厚労省の威信が物を言います。
使える(頭の良い、根回しの上手い、)官僚で、
凄く頼もしかったです。
それにしてもたった2時間の乗船で、手前勝手で根拠のない心無いデマを
配信した大学教授(演じたのは吹越満)
そうそう、こういう迷惑な輩が居ましたね。
TV局のデスク(光石研)の下で報道記者・上野(桜井ユキ)が、
結城の「君たちマスコミは、面白がっているだろう!!」の言葉。
結城は興味本位の報道が、医療チームの家族への、差別に繋がる怒りを
静かに諭したのだ。
上野は次第に野次馬でしかない自分達の報道姿勢に、
疑問を持ちはじめる。
結果として、「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗客で、
亡くなった方は13名だったとのことです。
治療法も薬も確立しない中では、その後の日本人が
1万人近くなくなった死者数を考えると
ディーマットは本当によくやったと思います。
小栗旬、松坂桃李は言うまでもなく、窪塚俊介の漢気も格好良かった。
ダイヤモンド・プリンセスの乗務員・森七菜もとても心遣いが、
日本人らしくて素敵でした。
やはり曲者がいないと映画は締まらない。
吹越満、光石研、悪役とまでは言えないけれど、桜井ユキの
マスゴミに染まりそうな個性も目立ちました。
コロナ禍から5年。
コロナ禍の、そして、とっかかりとなった
「ダイヤモンド・プリンセス号」の総括となったこの映画の
意義は大きいと思います。
(来たるべき、未知のウイルスに立ち向かう意味でも)
記録と検証そして考察する意味で、
とても有意義な映画だと思いました。
忘れられない経験
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