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最優先は患者の命を救うこと
2020年、ダイヤモンド・プリンセス号での新型コロナ集団感染は、今もなお記憶に新しく、わざわざ映画で見る程でもないかもと思っていたが、鑑賞後は本当に見て良かったと思う。
感染症の専門ではないDMATが対応にあたったこと、切迫した状況でも隊員やクルーは逃げずに一人でも多くの命を救おうとしたこと、コロナによる差別やマスコミによる偏見報道など、この映画を見なければ知らなかったことがたくさんあった。
当時最前線で対応したDMATの方々に最大限の敬意を払うと共に、今後未知のウイルスが国内に来たとき、今回のような偏見や差別が起きないよう、さまざまな情報を鵜呑みにせず、自分で調べることも重要だなと感じた。
あと余談ですが、滝藤賢一さんの役どころが「見える子ちゃん」に引き続き泣かされました。
ドラマスペシャル
メディアは批判ばかり、でも実際は。
あのとき日本中が注目していたので、これを見ると皆さん何かしらの想いが込み上げてくるのではと思います。
私も当時、どうなってしまうんだろうと不安になっていたことを思い出しました。
メディアでは対応の批判などネガティブなことばかり報道されていましたが、実際の現場ではこんなことが起きていたんですね。
日本史上にも残る大きな出来事の中で、現場の方たちがどのように尽力されたかを知れる良い作品だったと思います。
ちなみに、私はハンカチ無しでは観れませんでした。
作品自体は
骨太で見応えがあって素晴らしい。
マスゴミが製作委員会に入っていないこともあって、違和感なく観られた。
DMATをはじめとする関係者の方々のヒロイズムには涙した。
そこから始まったコロナ禍下での彼らの献身には感謝してもしきれないし、
尊崇の念を禁じ得ない。
小栗旬や松坂桃李、池松壮亮の演技にも引き込まれた。
その上を行って異彩を放ったのが窪塚洋介で見事だった。
良い映画だろうということは想定していた。
興味もあった。
それでも足を運ぶことに二の足を踏んだのは
今まさに感じているようなどす黒い感情が渦巻くから。
本作の中にあるようにマスゴミは確かにひどい。
これでも何らかの忖度をしていて描き切れていないだろうと感じるほどに。
そして、その後押しをしているのがワイドショー民と揶揄される
小泉の米パフォーマンスに踊らされるような方々だろう。
このテーマを扱うからにはここを避けては通れない。
派手でない分ある意味リアルで上記の感情が次々湧いた。
観客の皆様は自分はそうじゃないと思ったのかな。
ほとんどの方はもうマスクはしていなかったし、
ワクチンも打っていないだろうけれど・・・・。
折角観賞したのに気分がだだ下がりなのは本意ではない。
今だからこそ観るべき作品
あの現場に関わった方たちを尊敬します
あの時、未知のウィルスで対策もわからない状況で命を最優先に動く方たちが本当にいた事を忘れません。ダイヤモンドプリンセスのクルー、DMATのドクターやナース、船外からのあらゆる支援を厚労省や自治体の方たち…本当に現場は大変だったんだろうな…と。外野がぐちゃぐちゃ言う中で色々な立場があり、その中で自分の正義や使命感で判断して動く事は本当に心を動かされました。
あのコロナ禍で従事された方を本当に尊敬します。
また女性記者がなんか改心したような描写がありましたが、それはフィクションで本当は外野から都合の良いように面白おかしく真実を報道せず編集してたんでしょうね。実際はもっとゴミだったんだろうなーって見てました。
そとの人の無責任さが際立つ事件だったと思う
この映画はドキュメンタリー風のエンターテインメントと思う。Fukushimaと同じだね。
Fukushimaとの違いは,例のポンコツ総理が自分が主導するんだとめちゃめちゃにしたのに対し,今回は前例のないウィルスとの戦いを政治家ではなく現場の医者やクルー,官僚などが道を切り開いていく物語だったと思う。
その意味で,結城医師(小栗)は精いっぱい頑張っていたし,立松(松坂)は一見クールで四角四面な官僚かと思いきや,虚実をうまく使って周りの者たちを動かす辣腕ぶりを発揮した。こんな医師や官僚なら,きっとこの先の未来は明るい・・・はずだった。
そうだね六合医師(吹越),いたねー。確かに専門家かもしれないけど,結局この状況の経験は全くなかったことが露呈して,ただ,混乱と悪意を振りまいただけのア〇医師。
この映画では,現場の足を引っ張るヒーロー気取りのマスコミやユーチューバー,あるいは事なかれ主義と保身しか考えない政治家や官僚はあまりでてこなかった。そこはいいところ。
エンターテインメントとしてみると,映画が始まったときに感じた「チリチリとした皮膚感」は当事者だった経験が当時のことを想起するからだろうか?また,一番の盛り上がり場面は藤田総合病院に輸送する場面か?しかし緩い。事実だとしても演出次第で心に残るものになっただろうに,なぜか尻すぼみに感じた。役者はとても誠実に丁寧に演じていただけに演出的な緩さを感じた。とはいえ,ハリウッド映画のように血を吐いたり,パニックになったり,ゾンビが登場したり,殺し屋とハントの一騎打ちがあったなんてことはない。だがしかし,そこが惜しい(必要だとは言っていない)。ひたすらお仕事に徹しているだけの映画にも見える。
じゃあどうしろと?事実に近づけば地味になるし,過度な演出を付ければ嘘くさくなる。この辺が落としどころなのかな?
無力感を味方につけた傑作。
最前線での人の道、医は仁術
通常スクリーンで鑑賞。
ノベライズは未読。
DMATのメンバー、ダイヤモンド・プリンセス号のクルー、そしてマスコミ。それぞれのパートの描き方が濃密だった。1本にまとめず、3作に分けても良かったのではないかと思えたほどだ。
実話に基づいているからこその重みが、ずっしりとのしかかって来る。謂れのない差別や誹謗中傷に曝されながらも、未知の脅威の最前線で戦った人々に頭が下がりっぱなしの2時間だった。
本来DMATは、ウイルス災害に対応する組織ではなかったことを今回初めて知った。では、尚更尊いことではないかと感じた。医療従事者だけではなく、クルーズ船のクルーも誰かがやらねばならないことだからと各自の役目を全うしていた。自分たちの成したことを、まるで大したことではないかのように「仕事」をしただけだと言えるのもすごい。
驚いたのは、立松のような優秀な官僚が現場をバックアップしてくれていた、と云う点だ(最初に登場した印象では、この人の言動が現場を混乱させるのかもと思ってしまった)。
マニュアルの無い未曾有の事態に直面した時に、右往左往してしまうのが官僚の勝手なイメージなのだが、現場の声を受け柔軟に対応してくれる姿は理想的な官僚像を体現していた。
それぞれの場所で、容易には想像し得ない苦悩と葛藤があったと思う。コロナ患者を受け入れたくない、受け入れるなら病院を辞めると言った医療従事者を真っ向から批判する勇気は無い。
だが、結城の放った「そんなことを言うなら金輪際医療から去るべきだ」と云う意味合いの発言には納得がいく。仙道の「こんな時のために俺たちは医者になったんじゃないのか」にも胸を打たれた。
医は仁術なり。医師の仕事とは、人命を救う博愛の道であるとする言葉である。コロナ禍の真っ只中では、その使命感に縋るしかない状況だったわけだが、彼らも医師である以前に人間なのだと云うことを痛感し、改めて感謝の念が湧いた。
「フクシマフィフティ」を思い出す。あの時、現場ではいったい何が起きていたのかを、エンターテインメントと云う形ではあれ、知ることが出来て本当に良かったと思う。感染の恐怖と戦い、職務を果たそうと奮闘した人々に心からの敬意を⋯
内実を知らず、物事を断片的にしか捉えないで好き勝手なことを言った当時のマスコミやネット民の行為は許し難い。そして、報道やSNSに踊らされていた当時の自分にも腹が立つ。物事は多面的に見ないといけないと云う教訓である。
留意すべきは、当時のマスコミを非難する目的でこの描写を行ったわけではない点だと思う。桜井ユキ演じるテレビ局の記者は、上司の命令と現場の事実の間で葛藤しながら取材していた。つまり彼女も「仕事」をしていたわけだ。患者を愛知へ移送する際、車列を追跡しないと決断した彼女の想いに「マスゴミ」の一言では括れないものを感じた。
コロナ禍を経て、日常とは決して当たり前のものではないことを知った。その日常を守ってくれている人がいることを知った。気づけて良かった。本作はそんな名もなき人々の戦いの記録である。
[鑑賞記録]
2025/06/21:TOHOシネマズ西宮OS
2025/11/16:Amazon Prime Video
*修正(2025/11/16)
1人でも多くの人に観てほしい
2020年1月30日、ナゴヤドームへQUEENのライブに行ったその数日後にダイヤモンドプリンセスが横浜港に入港した。その後の一連のニュースを見ながら「対応遅っ」「え、感染者降ろすんだマジか」「早く誰かなんとかしろよ」等々、勝手なことを思っていた自分を、この映画を観て思い出した。
自分はいわゆる映画の評価とか上手く書けませんが、この映画は1人でも多くの人に観てほしいと、観るべきなんじゃないかと思います。
とくに当時、最初に述べたような私と同じ思いを持ってた方たちには是非観てほしい。
俳優さんたちの演技も素晴らしかった。ほぼほぼ泣き通しでしたが、この涙の半分は当時の自分への悔恨の思いもあったかもしれません。
ダイプリで支えていた人たちがいたということ
メディアがコロナ差別を煽っていた
2020年ダイヤモンドプリンセス号でDMATの新型コロナ対応を映画化したもの
あの出来事はなんだったのか?
エンタメというよりも
できるだけ事実に忠実につくっているように感じた
そこまで盛り上げる映画でもない
新型コロナがどんなウイルスかよくわかっていない状況で
対応をしなければいけない医療従事者
厚労省の役人もなんとかうまくやっていこうとする
しかし、メディア(基本的にテレビ)がダイヤモンドプリンセス号の出来事について
危機感を煽り、それがコロナ差別につながっていく
コロナ差別によりDMATのメンバーが務めている病院に苦情がきて
医療行為に問題が生じたり
メディアが危機感を煽った弊害を本作ではかなり問題視しているように感じた。
最初に乗り込んですぐに降ろされた医師が
批判のための暴露動画にすぐメディアが食いつくのは
ネットのフェイクニュースとか批判できないようなと思った
偉大なことをした医療従事者が
それが知られると差別されるので他人に知られてはならない
という人がいたのは観ててとてもつらいし
これは現実にあったんだなとも考えてしまう
乗客の夫婦や兄弟、船内のスタッフなど
医療従事者以外の人も極限状態でも
とても気丈に振る舞っていたのが感動的だった
この作品を見ると自分の2020年はどんな感じだったのか考えてしまう
2回観ましたが、まだ観たいです
公開を心待ちにしていたのですが、今日やっと観れました。今日続けて2回観ました。公開初日の舞台挨拶で、窪塚洋介さんが日本中の人に観てもらいたいとおっしゃってましたが、私もそのとおりだと思います。あのクルーズ船の中で起きていたこと、乗客の命を救うためにどれだけ多くのクルーや医療従事者、行政職員、官僚たちが頑張っていたか。なのにそれを面白可笑しく報道するマスコミ、ネットの情報に踊らされ、無責任に批判する私も含めいわゆる世間の人たちがたくさんいました。あれから5年しか経っていないのに、もう遠い昔のことのようになってしまっていますが、この映画を観たことで、私も当たり前と思っている日常がとても尊いことを痛感できました。藤田医科大に乗客を搬送して落ち着いたところで、怒りを露わにしながら防護服を脱ぎ抗議する滝藤さん演じるDr.に、自分のせいではないのにひたすら頭を下げる池松さん演じるDr.の姿が印象的でした。こういう姿、普段仕事してる時の私たち、みんなやってるよなって。自分の病院で理事たちの前で謝る結城先生もそうでした。最初冷たいと思っていた立松さんも実は熱い人で、こんな官僚いたら日本の将来も大丈夫かもと思えました。とても深い映画です。ぜひ多くの人に本当に観てほしい。どの役者さんもみんなよかったのですが、森七菜ちゃんも私には久しぶりの窪塚洋介さんもとても良かったです。20何年前にドラマで音大生の役をしていた洋介さんがカッコよくて大好きでしたが、久しぶりに見たらこんなに渋くて素敵な大人になっていて驚きました。この映画の素晴らしさは書ききれないので、劇場にぜひ足を運んで観てほしいです。
私はまだ2回は観に行こうと思っています
医療従事者に改めて感謝を
歴史の1ページにするにもエンタメにするにもまだ時間が浅すぎる。でも記憶が薄れていて「そんなこともあったな」って部分も多い。
当時テレビの向こうから見ている側の人間だった私には身につまされるようなお話だった。
いい映画で心に響いたのに、映画見た一番の感想は「小栗旬×窪塚洋介×松坂桃李めっちゃいい…!」でした。我ながらミーハー過ぎる。
キャスティングした人、素晴らしいセンスですね。当て書きですか?こういう小栗旬が見たい、こういう窪塚洋介が見たい、こういう松坂桃李が見たいを全部叶えてくれるじゃん???1つの映画で二種類のバディ感を楽しめて最高。
池松壮亮も森七菜も桜井ユキも大変良かった。
あの当時のコロナは未知のウイルスで、感染したら命の保証はないっていう怖さがあった。現場の方への敬意は風化させちゃいけないなと思った。
今回は現場の医療従事者目線の映画だったけど、受入先の病院や役人や報道者や患者にも様々な立場や思いがあるのも忘れてはいけない。
人間の愚かさと美しさ
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