「〜事件はやはり現場で起こっていた〜」フロントライン 田舎の破壊者ディケイドさんの映画レビュー(感想・評価)
〜事件はやはり現場で起こっていた〜
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実話を元にした物語。かの忌々しいコロナ禍の始まりを告げた、ダイヤモンド・プリンセス号の中で起きていた出来事をリアルな緊張感と共に描く。
得体の知れない、対処方法もよく分かっていない、ましてや対処すべき体制も整っていない中で、目の前のミッションに様々な立場で向き合っていた関係者たちの苦悩や葛藤も織り交ぜられている。そこには、この緊急事態を面白可笑しく取り上げようとするマスメディアとの対立も描かれている。日常、マスメディアの偏向、恣意的とも取れる報道によって視聴者は惑わされ、更にはSNS全盛期で誰でもどこでも気軽に発信できることから、心無い声も関係者達にぶつけられる姿も描かれる。
払った犠牲は大きいが、パンデミックという100年に一度くらいの頻度でしか経験できないことに触れた現代人が、明日をどう進むか、考えるきっかけにもなる映画である。大袈裟に言うと。
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