「視点に偏りがあった気がする」フロントライン YUKAさんの映画レビュー(感想・評価)
視点に偏りがあった気がする
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DMATの方々、治療にあたった医療従事者の方々、クルーの方々の真摯な対応に、頭が下がる思いと、私にはとてもこんな勇気はないから、せめて邪魔することはしたくない、対応してもらって当たり前だと思いたくない、と感じさせる映画でした。
SNSやマスコミの偏った意見に辟易することもあるので、とてもリアルに感じました。
一方で、某教授の動画の件や厚労省官僚の描かれ方、ステレオタイプなマスコミの描かれ方に、偏りを感じてしまったことが残念なポイントでした。
どの範囲まで取材をされたのかはわかりませんが、某教授の動画に反論文書を出した医師のモデルと思われる方が、実際の文書を許可なく使われていた旨発信されています(批判的にではなく、フラットに受け止めてもらえると嬉しいことを丁寧に説明されています)。
エンドロールに引用元として記載はありましたが、本人に許可なくそのままな形で放映していることは、明らかに著作権法上の引用の度合いを過ぎているように感じました。
フィクション色を出さない作品であればこそ、しっかりと多角的な視点を盛り込んで欲しかったです。
マスコミや某教授が悪かったと、この映画を見て100%の真実だと思われている方がいるようなのがどうしても気になってしまいます(少なくとも、一緒に見に行った家族はそのように受け止めてしまってました)。
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