「コンプライアンス研修の教科書だ」フロントライン 北枕寝二さんの映画レビュー(感想・評価)
コンプライアンス研修の教科書だ
2週連続の日曜イオンシネマ
GG+docomoで1,000円ナリ
当初ノーマークの本作
例によってのキネ旬立ち読みレビュー
3人とも結構な高評価だった
2020年の1月末から2月頭にかけて入院してたオラ
ダイヤモンドプリンセスは
病床のテレビで観ていた よく覚えている
主人公に言わせたセリフに託されたメッセージに共感
・マスコミはトラブルが起きることを面白がってねえか
・コロナに関わるのが嫌な奴は医療に携わるのを辞めちまえ
それぞれの行動原理
岩田健太郎にも一分の理がある
テレビのレポーターにも
功名心も混じっているかもしれないが
それを否定するものではない
あと船内で軽い病気で薬を貰えずにイライラした人
そっち側で映画を作っても成り立つのかもしれない
おそらくオラは共感しないが
主人公らは未知のウイルスを眼の前にして
感染したかしていないかには持っていかれずに
命の危険があるのかそうでないかを判断基準にしていた
当時はPCR検査をしまくって とにかく陽性者を隔離しろ
との論調があった
法令遵守ではない真のコンプライアンスを体現していた
ルールの背後にある精神とか
そもそも期待されていることに柔軟にに応える
オレたちは命を守るために医者になったと
インスリン薬の例で示されたような優先順位付け
感染して搬送入院した外国人の家族の下船 入国
コンプライアンス研修の教科書だ
松坂桃李演ずる厚労官僚
法令遵守を盾に邪魔をする構図かと思いきや逆だった
現場の意見を吸い上げて次々に上に話を通す
こういう頼もしい官僚もいるのだなあと感心した
むしろマスコミが必要のない理屈をこねる
船内の乗客を計画的にさばいていく
一段落ついた後のドーナツとか缶コーヒーのシーン
何だかたまらなく気持ちよかった
窪塚洋介 久々だったが超クール 今年の助演男優賞
基本冷静なのだが唯一感情を爆発させるシーン リアル
フラフラしそうな主人公を引き戻す
これってそのあとの狂騒の序章に過ぎなかったんだよな…
同じような差別がそこかしこで発生した
県境で検問が行われたりしたし
地域で最初に感染した家族が他県に引っ越したなんて話も
いろんなフロントライン
・医療従事者
・食品製造
・小売
・運送・配達
・清掃
・ゴミ収集
想像以上にいろんな思いを巡らせられた
たぶん今年の5本に間違いなく入るだろう
終了が12時ちょっと前
またまた晴天の公園で缶ビール×2と
自作弁当
感染の心配はない ひとりだから
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