「最善の策が最良とは言えない事もある?」フロントライン ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
最善の策が最良とは言えない事もある?
最高です!メチャクチャ面白かった。(という表現が適切かは別として)
終始、緊張感の漂う中で、思いっきり魅入っちゃいました。珍しく、睡魔に襲われることも無かったです。
本来は専門外である災害派遣医療チームDMATが急遽対応する事となり、統括の小栗さんと船内で取りまとめる窪田さんのコンビがメチャカッコよく、最高の仲間を魅せてくれた。
そこへ、厚労省の松坂さんが見事なアシストをし、現場の池松さんが一生懸命頑張ってくれる。
実際に起こった出来事の映画化と言うと「Fukushima50」を思い出しました。この作品も大好きな一本ですが、本作にはあんなド派手なシーンがないのに、終始画面に魅入ってしまう迫力を感じましたね。いや〜、ホンっとスゴかった。
そして、考えさせられました・・・
医療の本質である人の命を助けるという行為。
未知のウイルスが相手ということであって、自分も守らなければならないし、感染を拡げない事も重要ではあるのだが、その準備に時間がかかり、その間に十分な治療が行えないとしたら・・・
緊迫した雰囲気の中で、命を救う、患者のためにと言うことを一番に考えて行動していく。
自らの危機も顧みず、献身的に尽くす姿に感動した。医師達も勿論だが、クルーの面々にもグッとくるものがあった。自らの仕事と言うこともあるだろうが、それを全うするために全力を注ぐ姿に涙した。
でもね~・・・
なんで、ヒトはそれを認めないんだろうね。
本来なら、足を向けて寝るのも失礼なくらい感謝しなければならないはずなのに、その家族でさえもバイ菌扱いしてしまう。
自分の命が大切なのは、当たり前なんだけど、そのために他人を傷つけるのはどうなんだろう?誹謗中傷なんてのは、ホンッと、もってのほかで、最低の行為のはずなのに・・・マスコミがそれを扇動しているようにもみえる。
人に見てもらうことを主と考えるマスコミにしてみれば、面白おかしく事実を切り取って見せてくる。見る側にも、それを判別するチカラが必要だとつくづく感じた。
でも、これが序章だったんだよね。
この後、日本も含め、世界中でコロナの感染が拡大し、パニックに陥っていく・・・
ratienさん
共感・コメントありがとうございます。
「国宝」と、これ「フロントライン」2本もすごい映画が出てきて、来春の日本アカデミーはどうなることやら。
しかもその2本に、森七菜が出ているんですからね。
コメントありがとうございました。
こういった作品が評価されてヒットもしているのはいいことですね。
映画の出来も良かったし、根底にあるテーマが素晴らしいと思います。
知識もなく行動もしない人間が、未知のものに対しリスクを承知で命の決断を続けた人たちを責める資格なんてない。
たとえ失敗したとしても、それはただの結果だと思います。
行動をしなければ情報も集まらず、改善の一手を編み出すこともできません。
滝藤賢一の「教えてよ、色々さ」に籠もった気持ちに涙腺が…
こんにちは。
コメント失礼しますm(_ _)m
レビュー、そうそうそう!!とずっとずっしり噛み締めて拝読しましたが、、
なんで、ヒトはそれを認めないんだろうね。
に、涙腺崩壊しました。
結果的に日本全土に広がってしまいましたが、あの時皆さんが踏ん張って食い止めて、時間を稼いでくれたからこそ今の私達の生活があるのだと思います。
本当に足を向けられません!
共感ありがとうございます!
最高のキャストがものすごい熱量で作り上げたというのがひしひしと伝わってくる名作でしたね。covit-19にはもうこりごりなんで続編とかは要らないんですけど、こういった災害への対処を記録的に残す映画って大切ですよね。
ratienさん、ありがとうございます。泣かせにきているわけではないのに泣いてしまう、そんな俳優陣のセリフにグッときました。特に窪塚洋介、池松壮亮はかっこよかったです。