「名監督らしからぬ愚作」クラッシュ(1996) 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)
名監督らしからぬ愚作
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大昔に観て以来、久しぶりに観てみましたが、観るに堪えないチープさに言葉を失いました。
複数の女性と、取っ替え引っ替え遊んでいるほど性行為に依存した男は、自身が起こした交通事故により、不自由な体になりますが、別の性癖にも目覚めてしまいます。彼はその性癖の虜になり抜け出せなくなる、みたいな話です。
カークラッシュのシーンや、傷口などの特殊メイクの技量には驚きましたが、性行為に依存しているのなら中盤にブロンドの女性が言っていた、同性での性交には映画の終盤にようやく及びましたが、いわゆる“美女”ばかりではなく、老若男女もお構いなしにあらゆるシチュエーションで行為に及んで欲しかったです。いわゆる“容姿の劣る女性”が登場すらしない時点で、この作品が唯の男性の欲求を満たす為に作られた、駄作である事が分かります。
U-NEXTで観ましたが、下半身にボカシが掛かっているシーンがありました。あれは本当に必要な処置なのでしょうか。人間が生まれながらに持っている性器を見せてはいけない、などと言う日本のルールに甚だ疑問を感じます。
無駄にシリアスな表現、ムーディーな音楽、音量を上げても聴き取れない声など“B級映画”のフルコンボを決めています(笑)
大掛かりなマジックショーと同様、こういった官能的な映画でも苦労させられるのは女性なんですよね。
胸糞わるいだけで観る価値ありません。他の作品をどうぞ✋
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