「【今作は実在したという、ビックリ、一卵性双生児姉妹ピアニスト物語である。】」デュオ 1/2のピアニスト NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【今作は実在したという、ビックリ、一卵性双生児姉妹ピアニスト物語である。】
■双子の姉妹クレール(カミーユ・ラザ)とジャンヌ(メラニー・ロベール)は、小さい頃から一緒にピアノを習って来た。あるコンクールで2位になるも、潜水で一度だけ金メダルを取った父親セルジュ(フランク・デュポス)から”一番にならなきゃ!”といわれ、後に隣国ドイツの音楽院に入学する。
ピアノのソリストを目指す2人。だが、彼女たちは両手が徐々に不自由になる遺伝性の難病にかかっていることを知る。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・まずは、この物語が実話ベースという事に驚く。
・で、彼女達をピアニストにしようと頑張るお父さんが、娘達に過剰な期待をかけてしまう人で、それが彼女達から自由に音楽を楽しむという事を奪っているんだよね。
・更に、音楽院のキビシイ男性教師がコレマタ、いけ好かない奴で、自分のお気に入りの傲慢な娘をソリストにしようとするが、クレールの才能を認め一度は彼女をソリストにするが、彼女が手首を痛めた(最初は病気とは分からず。)途端に、ジャンヌをソリストにするが、実は傲慢娘を起用しようとする魂胆なのである。
ー 傲慢娘のピアノを、マエストロに”傲慢さが出ている。”と否定され、自分の音楽教師としての眼も批判されたからであろう。しかも、ジャンヌにキスまでしているのである。全くもう!-
■この映画は、随所で演出や脚本の粗さが目立つのである。何だかなあ。ダニエルとクレールの恋の描き方も中途半端だしなあ。
・けれども、クレールとジャンヌは、一卵性双生児だからこそ出来る演奏方法を編み出すのである。
ー スンゴイ、不思議な演奏方法である。手をヒラヒラと鍵盤にタッチしながら演奏するのだが、あれで鍵盤がホントに押せるのかなあ、と思いながらも手元を映してくれないから、演奏方法の詳細が良く分からないのである。ー
<ラスト、コンサートでジャンヌがピアノの前に座るも、ビビりじゃなかった筈の姉クレールがイキナリトイレに籠ってしまうのだが、ギリギリ間に合って、ピアノをどっかからもう一台持ってきて、二人は背中合わせでピアノを弾き、拍手喝さいを浴びるのである。
今作は、実在したという、ビックリ、一卵性双生児姉妹ピアニスト物語なのである。ウーム。>