ドールハウスのレビュー・感想・評価
全148件中、101~120件目を表示
とても面白い
人形が不気味すぎる。昔子ども向けの雑誌か何かで髪の伸びる博多人形の記事があって本当に怖かったのを思い出す。箱がそもそも怖いし、どんなにつらくても買わないで欲しい。それに、そもそもドラム式の洗濯機なんて途中で洗いものを入れられないし、オシャレなだけで全然よくない。
おばあちゃんが死ぬとか娘がひどい目会うとか極端に変なことが起きなくていい。幽霊博士みたいな人が頼りになりそうで頼りにならない。あんなに騒がれたら旅館も迷惑だ。
お墓を掘るのは怖いし中に入るのは嫌すぎる。病気になりそうだ。最終的に封じ込めるのに失敗してバッドエンドなのもすごい。
長澤まさみ
をはじめとする豪華なキャスティングに惹かれて観賞。
既に自分自身が半分怨霊と化しているじじいがホラー映画が怖いはずはなく
なぜこんな手垢のつきすぎたテーマにこのキャステイングなのかに興味があった。
それほど画期的な展開があるわけではなく、キャスティングの意味はわからなかった。
それでも前半はかなり冗長だったものの、後半の謎解きはそれなりに見応えがあった。
ラストもリゾートバイトのような感じで、結構意外性はあった。
前半を抑えめにして後半に重点を置いてくれていたらさらに良かったと感じた。
それにしても子供だけ置いて買い物に行くのが始まりというのはどんなもんかな。
そんな親いる?
それともそれが何かラストにつながっている?というのは勘ぐりすぎか?
いずれにしろ亡くなった娘と人形の関係性を掘り下げて欲しかったと思う。
折角の豪華キャストだっただけにいろいろ惜しい。
なぜそこでそれ
緩くて長くて平板、必要性を感じないシーンが多い、笑いが多めで脱力気味、だが肝心なところがうやむやでもやもやする、というのが私の矢口史靖監督作品の印象で、しばらく忘れていたが本作を見たらやっぱりで、改めて矢口監督は合わないと思った。
なぜそこでぐずぐずしているのか、くつろいでいるのか、何でそれ持っていくのか意味が分からない。
ミスリードのためだけのシーンがいくつもあって、だからといってミスリードがさほどの効果もない、エピソードが多いがすべて緩くてメリハリが今一つ、いつまでも続く、まだ終わらないの? と何度思ったことか。
(でも、笑いどころは結構笑えました。)
肝心のクライマックス部分は、鈴木夫婦は礼に操られて亡くなった芽衣の姿の礼を墓場から家に連れ帰ってしまうのはわかるが、その後の展開がカオス。芽衣が事故時の旧型洗濯機から飛び出してママに襲い掛かっていた幼女を連れて去っていったが、連れて行った幼女は誰なのか? 妹の真衣のほうだったのか、それならなぜママに襲い掛かっていた? それとも、洗濯機から出てきたのはホンモノの芽衣の霊で(そうミスリードされるような意図を感じました)、おねえちゃんも両親の愛を一身に受ける妹に嫉妬していたのか?
前後の展開を考慮するとどう解釈してもつじつまが合わない。夫妻が連れていた子供はベビーカーに乗っていたので、あれは礼であることは間違いないが、礼の希望通りママを交換したなら、なぜ真衣が車に閉じ込められて泣き叫んでいるのか? あの車は風吹ジュンと田中哲司が乗ってきたもので、直前までそこになかった。
一度安心させた後に最恐のラストが待っている、というのはリングみたいな展開で悪くないので、他の監督で作ってくれたらこんなにもやもやしなかったのでは、と思う。
ただ、最愛の子供をあんな形で亡くしたら、まともではいられない。親なら、特に母は、もう一生立ち直れないと思う。たとえ下に子供ができても、多少は和らぐかもだが一生苦しむと思う。その気持ちは他人事とは思えず、よく描かれていたと思う。
俳優達は、子役も礼も含めて良かったと思うので、個人的には矢口監督(脚本も)なのが残念です。もったいない。原案だけにしてくれたら良かったのに。
劇場霊よりは遥かに出来がよい。
ホラー作品として悪くない。
次の展開を、機会を…と見えるラストが悪い(商売っけが匂う)。
こんな書き方をしたが、近年公開された日本製ホラーの中では良くできているし、ライトユーザーにも優しい“作り”で目立つグロさもなし。ちょっとばかしのジャンプスケアを用意しておりますと言う内容。
日本らしい過去の設定などを見るに純粋なホラー作品
作中、鈴木家に起こった不幸な出来事のシーンで、子どもを放置したらいけないと言うのをイヤになる位刷り込まれる。
そして悪い奴ってのは、弱ったとこにつけ込んでくる流れ。精神薬で妄想、幻聴、幻視を抑えられても心の弱い所にぬるりと入り込んでくる人形。まぁ普通の感覚なら、あんな御札だらけの箱入り人形絶対買わない(笑)
亡くなった娘に似た容姿の人形に入れ込んで、セラピー効果が発生し妻は回復?(あれで回復とは思えないが)し、新たな命を授かる。
その娘が5才になった頃に蔑ろにされた人形が、その牙(歯)を剥き始めるのだが、あの歯形はほんとに痛々しい、引っ掻き傷も…。
即妻を疑う夫だがちょっと不満がある。
精神薬を飲んで持ち直したとは言え、そんな妻に任せて夜勤三昧?で娘と風呂にも入ってない様子。幼稚園で描いた絵とかも見てない。元患者の妻に頼りすぎと見るべきか?それとも夫の稼ぎだけで家を持っていた様子からローンと賃貸マンションの賃料のダブル払いで必死に働いているのか?…等と余計な事に頭がいってしまう俗な私。
まぁそれは置いても、人形の礼(あや)がアグレッシブに動くと驚くシーンが増える。
某マネキン映画はマネキンを歩かしていたが、本作は勢い良く視覚に訴えてくる為、まともに動いて人を襲う映像も出てくる。
だが、意外にもはっきり死んだと分かる人が出てこない。(死が確認出来てない)
島から出てきた理由がYouTuberと一緒に出てきたとして、YouTuberは編集で気づかなかったのか?実は6人になっていた!なら大喜びで撮れ高を喜んでいる筈なのに。
それとも彼らはもうお星さまになっているのか?
逆にクセ強なキャストが続々と登場し、こりゃやられるだろ?と見ていたら、クソ坊主今野についてはバチでも当ててみやがれと抜かした途端にバチが当たったし、イヤらしい性格が滲み出たような安田顕の刑事があっさりビビらされたり、人形供養のプロ?として登場する謎の呪禁師(じゅごんし)を田中哲司が期待持たせつつ、あっさり退場を決めるなど、肝心な時に役に立たねぇ~ユニークキャラクターが次々登場する。この辺は妙味がある。
しかしラストがいただけない。
二転三転させてどれが現実か判断がつかないようにしておいて、あのラストである。
祖母に預かって貰って、車で待たされていたと思われる次女真衣の横をベビーカーを押して幸せそうな顔をしている鈴木夫妻、腐った牛乳や枯れ落ちる花などを見るに、二人はもう連れていかれたのか?もしくは神無島でそのまま連れていかれたのか?色々考えてしまう。
そして次回もキャストを変えず製作するのか?それとも鈴木夫妻が亡くなった体で娘が人形供養の道に入るのか?
客の反応も悪くないけど、CMみたいに叫んでいる人は少なかった。まぁ公開から三日、日曜日に満席にならない程度の集客しか出来ないのを見ると…。コナン君とかドル箱になってる作品はロングになるけど、これは直ぐに終わりそうだ。私個人としては良い作品だが、観客数となると同じく夏場に公開されるホラー作品に押し負けるだろうから…。
皆の演技が凄かった
日本のホラー映画は大体同じような感じで怖さ感じられないからあんまり期待しないで行きました。
今までたくさんのホラー映画を見てきましたが、私は人形系が苦手なのか一番怖かったと言っても過言では無いです。
幽霊とは違って現実味があるからかな。
どこの家庭にも1つはぬいぐるみなどの人形があると思うので見終わったあとはしばらく怖いでしょう。
ひとつ残念だったのが人形が化け物に変わってしまう(写真含め)ところ。
そこがでてきた瞬間、あぁーよくあるホラー映画だなと思ってしまった。
その他はしっかり怖かった!
それでもとにかく役者全員の演技が凄くて世界観に引き込まれました。
娘ちゃんが乗り移られてる?(腕時計の噛み跡を合わせる)ところなんて特に。
自分が目の前であんな顔と声見たら失神します。
宣伝と全然違うじゃん!
この映画の宣伝が、ダイニングテーブルに人形座らせて、それに気づいてワッと驚くコメディ調だし、オリジナル曲じゃなくてどっかで聞いた曲使って安っぽいなあと思わせるし、人形にMRIやるシーンみせて馬鹿馬鹿しい感じだったので正直馬鹿にしてました。怖いの苦手な人を騙して客増やすためにわざと軽くみせてたでしょ?コメディ調とのギャップで驚かせる戦略でしたかね?実際にみたらこれはなかなか怖いですよ。
怨霊系のホラーですが、その怨霊の力がなかなか強いんです。それは観てのお楽しみ。
エクソシストのパズズやヴァチカンのエクソシストのアスモデウスみたいな超有名で強力な大物じゃないんですが、鬼滅の刃でもそうですが、この世で壮絶で悲惨な生き方や死に様をした人ほど鬼になると上弦入りするのと同じ理屈で、そりゃあもう悲惨で可哀想で凶悪な怨霊誕生の秘話があるわけです。可哀想の度合いが強ければ強いほど強力に怖くなるのはなんででしょう?
怖さのみせ方が非常に巧みで、どっちが長澤まさみの娘でどっちが人形かだんだん分からなくなっていくようになってるし、娘も呪われてリーガンになっちゃうんじゃないかとヒヤヒヤしてきたり、なんといっても怨霊のビジュアルがなかなか凶悪な感じで怖い。サブリミナル的で、かなりブレのある映像でそいつをみせるもんだから悪霊感が出てて素晴らしい。なんだかよく見えないのが逆に怖さを増してます。
大林宣彦の漂流教室みたいに何か奇声あげる化け物が高速で動きながらうごめいるのはわかるが、はっきり見ようとしても暗闇とフラッシュが連続するので何が映ってんだか分からんようなみせ方をこの映画でも観ることができました。
また、異世界に入ったのか、あるいは頭の中の世界なのか巧みに気づかせないところもあの世感が出ていて素晴らしい。
欲をいうなら、暗闇とフラッシュの切り替えの時にあの怨霊の顔をフラッシュで一瞬でもアップで見せたら結構怖かったんじゃないかと思います。
あとエンドロールの最後の暗闇の画面で一瞬サブリミナル的にあの怨霊の顔をアップでみせるとか。そうしたら結構なショックだったんじゃないかと思います。それがなくてもポラロイド写真で撮ると凶悪な悪霊がはっきり映ってたりするといったひねりの効いたみせ方がうまいのでなかなか怖いお化けでした。それにしてもCMで騙すんじゃないよ!
特級呪物人形の怨念の話
長澤まさみの人形を抱いてるポスターに惹かれて鑑賞
あっと驚くバッドエンド
呪物人形を対処しようとする坊さん、警察官、呪禁師悉く呪いに勝てず失敗
自責の念から亡くした娘の代わりに人形を可愛がってた夫婦が除霊しようとしましたが...
バッドエンドの件、田中哲司扮する呪禁師がラストで失敗したことに気付くのですが
夫婦は供養しようとした島から帰れなかったとも取れますし、亡くした娘が寂しあまり連れて行ったのかも
色んな伏線が張ってあり良く出来たストーリーです
出来れば 田中哲司を主役にして続編を作って欲しいですね。
人形に秘められた過去で恐怖が襲いくる・・・
大好きな「ダンスウィズミー」の矢口監督の作品。ハートウォーミングなコメディで定評のある監督のホラーということで先ず驚きました。更にメチャクチャ面白かったことにビックリ。
やっぱり名監督はジャンルを問わず、どんな作品でも楽しませてくれるんですね。
長澤まさみさんの母親役も見事でした。
幸せな時の明るい表情はホンっと可愛らしいのに、娘を亡くして落ち込んだ時の姿は、まさに悲惨以外の何ものでもなかった。
人形を怖がっていた時にも、前の事があって病気だと思われてしまってホンっと可哀想に見えた。
そして、メインである人形がまたスゴい。
可愛らしさの中に、底知れぬ怖さを感じると思ったら、人形の顔が左右対称じゃないそうです。より人間に近付けたってことみたい。
【ネタバレ】
人形が人を襲うというありがちなシチュエーションなのに、これでもか、これでもかの新展開で魅せてくれます。
まぁ、人形の馴れ初め?作られた背景が語られ出した時には、ちょっと引いた気もしましたが、更にそこから話が進んでいったのには、またまたビックリ。
ホンっと、二転三転とする展開は、ホラー映画では定番なんですが、いや〜、面白かった。
ゾゾゾっていう恐怖とともに、ハラハラドキドキ、ウワ〜!っていうショッキングな場面もあって、ホンっと面白かった。特に夢のシーンは、(映画館で観てるのに)思わず声が出ちゃいました。
ラストも、一見ハッピーエンドと思わせといて、まさかの衝撃展開!何とも後味の悪いシーンで最後を迎える。
余談ですが、最近、ホラーって流行ってるんですかね?予告編でホラー作品がメチャ多かったような・・・
ホラー大好きオヤジは、大喜びなんですが、本作品ほどの高レベルで楽しませてくれる作品ばかりなら良いんだけど。
Jホラーのニューアイコン爆誕!Jホラーのまさかの救世主現る!
ホラーと人形は最恐の組み合わせ。チャッキー、アナベル、最近だとミーガン…。
邦画でも日本人形が恐ろしや…。
海外の恐怖人形に負けじと、“新製品”の日本人形ホラー。
その監督が何と!矢口史靖。ご存知、コメディの達人。
矢口監督でホラー…? ああ、ホラー・コメディね。
…などと思ったら、
まさかまさかまさかの超ドストレートホラーでびっくり!
概要では娘を亡くしたのは事故とあり、交通事故と思ったら、これはトラウマ級の悲劇…。そりゃその後、使えなくなるわ…。
専業主婦の佳恵、看護士の夫・忠彦、幼い娘の芽依。名字は矢口作品お馴染みの“鈴木”。ご近所さんとも良好。幸せに暮らしていた。
芽依が友達を連れてきて、お家の中でかくれんぼ。
おやつが足りない事に気付いた佳恵は買いに行く。
危ない事はダメと言い付け、刃物などは高い所に仕舞い、バスタブも空なのを確認して。しっかりチェックした筈だった。一ヶ所だけ見落としていた…。
実際に同じような事故例も多くあるらしいが、まさかあんな所に入るとは…。子供は大人が思い付かない事を思い付く。それは子供の柔和な発想であり、時に危険にも…。
ちょっと時間が掛かって、急いで帰宅。
子供たちは皆、帰ったようだ。が、芽依が居ない。
一緒だったお友達やママ友に聞く。誰も知らない、見てない。ママを探しに行ったんじゃ…?
心配と動揺。忠彦も急いで帰ってくる。
警察に捜索願。後は連絡や進展を待つしか…。
慌てたってしょうがない。まずは落ち着こう。
気を紛らわそうと洗濯でもしようと、ドラム式洗濯機を開けたら…、
このシーンの佳恵の絶叫は忘れ得ない。
外では車や不審者に気を付けてとよく言うが、家の中にも危険があるという事を改めて思わせてくれた。
冒頭からインパクト充分。未知なる領域と思った矢口ホラーにいきなり掴まされ、引き込まれていく…。
一年経っても悲しみは癒えず。一生癒えないだろう。
グループセラピーに通う。薬も。
引っ越し。新しい家には洗濯機を置いていない…。
忠彦も義母も気遣い、心配していた。
そんなある日…
ひょっとしたら“あれ”が呼び寄せたのかもしれない。
骨董市に立ち寄る。
そこで何かに惹かれ、購入。
帰ってきた忠彦に“紹介”。
それは一体の日本人形だった…。
人形ホラーは人形のファーストインパクトや人形自体が肝。
その点、本作は大合格。
予告編でも流れていた、忠彦が椅子に座って視線を横にやると…!
ゾワッとさせると共に、何処かシュールなユーモアも混じる、絶妙な演出。
にしても、この人形…。
古今東西のホラー人形史上、屈指の不気味さ…。本作の人形造形師は何とも思わなかったのかしら…?
髪、目、顔や姿形、何から何まで、やたらとリアル…と言うより、生々しい。人間の子供そっくり。
まるで“生きている”かのよう…。
佳恵がこの人形を買った理由。
何処か、芽依に似ている…。
綺麗にし、服を着せ、髪を切り、人形としてではなく、娘のように扱う。
人形を連れて外出も。
無論、周囲からは好奇や白い目…。
ヘンに思われても仕方ない。
だけど、それで救われる事もあるし、本作で初めて知ったが“ドールセラピー”という療法もある。
それで改善出来るなら周りがとやかく言う事じゃない。
佳恵も精神面が回復。あれ以来笑顔が消えたが、また笑顔を見せるように。
亡き娘の代わりと言ってしまえばそれまでだが、当人にとっては…。
“アヤ”と名付け、愛情を注ぐ。
しかし、いつまでもそのままではいけない。固執執着し過ぎたら、別の病になる。
佳恵はそうなる前に、嬉しい事が。
新たな生命の誕生。
産まれてきたのはまた女の子で、“真依”と命名。
たっぷりの愛情を注ぐ。
以前のような光景に、忠彦も義母も安堵。
“生身”の幸せに再び溢れるが、いつしかないがしろに。
以来、怪異な出来事が続く。その時、そこに必ずいるのは、アヤ…!
誰だって思った筈。いくら待望の第二子が産まれたとは言え、それまで大事にしていた日本人形をそんな散在に扱っちゃダメ!
日本人形には“念”が籠るという。呪われるよ!
だって、アヤのあの何かを訴えるような眼差し…。
人形ホラー映画だから当然だが、こりゃ絶対何か起きる…。
そうストレートに思わせ、話や展開も定番と言ったら定番。
しかし、それを期待通りに見せる。
話の進め方、テンポ。ここら辺、陽印コメディを手掛けてきただけあって、お見事。
ホラーとしての見せ方も。先日、グロゴアグチャドロバケモノホラー『サブスタンス』に衝撃受けたばかりだが、これぞJホラー!
じわじわ煽る怖さ、不穏さ、不気味さ…。
びっくりどっきりではないこの恐怖快感が肌に合う。
ショッキング描写も。“ギョロ目”と“写真”! これには鳥肌立ったね。
ホラーの見せ方を心得、ツボを抑えたしっかりとした手腕。間違いなく、近年のJホラーではベスト・オブ・ベスト!
先にも述べたが、それを手掛けたのが、コメディ畑でホラー初の人とは…!
ホラーを何本も撮ってるプロのよう。疑って失礼だが、矢口さん、本当に本当にあなたが撮ったの…?
このレベルを見せつけられたら、中田秀夫も清水崇も悔しがるだろう。いや、悔しがらなければならない。Jホラーの救世主がまさかこんな所に…!
文字通りの新境地。矢口作品としても個人的にキャリアのベストに入る。
矢口監督ってコメディの監督としか思われていないが、実は巧みな演出、オリジナリティーある脚本や題材、作品のクオリティーや面白さも平均以上。どっかの学芸会バカコメディの監督とは次元が違う。
そうそう、オリジナル脚本なのもポイント高いね。
コメディの達人ではなく、才人。矢口監督の本気度を見た。
“新矢口”の本気度に応えられる主演女優も必須。
『WOOD JOB!』以来11年振りのタッグとなる長澤まさみ。
近年の長澤まさみの活躍も神掛かっている。驚くような実力、魅力、新たな一面。
ホラーのようなインパクトの『MOTHER/マザー』はあったが、長澤まさみも本格ホラーは意外にも初めて。初挑戦のジャンルでも、その実力を存分に発揮。
冒頭の絶叫。ここだけで堂々たる主演とニューホラークィーン出現を告げた。
芽依に対して、アヤに対して、真依に対して、それぞれに見せる母親の顔も微妙に違う演じ分け。芽依にはナチュラルに、アヤには過剰とギリギリの異常さを滲ませて。真依には物語の主軸にもなり、最も複雑。
全身全霊で愛す。
怪異が起こり、当初は真依を疑う。時には強い口調にも。
が、次第に…。アヤに恐ろしさを…。精神が不安定になっていく。忠彦や周囲からはDVの疑いも…。その焦燥感。
母親としての優しさ、難しさ、恐怖演技に複雑演技。その巧さは演技のお手本。
またまたもっともっと、長澤まさみに魅せられる。(個人的に最近になって『コンフィデンスマンJP』を見た事もあって尚更)
当初は優しいけど、典型的な無関心バカ夫。妻の言う事を信じず、それどころか疑う。しかし、忠彦も怪異に遭う。中盤辺りから見せ場も増え、忠彦が踏み込む恐怖の世界にもなっている。瀬戸康史の好助演。
終盤怪我しちゃって急にポンコツになっちゃったけど、呪禁師役の田中哲司も頼れる安定感。
魂が抜けたような安田顕、クズ役が何故か似合うキンコン今野はある意味お笑い担当か。やはりコメディの達人、ユーモアも隠し味にスパイス。
ユーモアと言ったら、あのYouTuber。下らないおバカ動画を2度も見せるのかと思ったら、2度目に呪禁師が違和感を指摘。全く気付かなかった…。思い込みって、怖いね。
“3人”の名子役も称賛もの。芽依役の本田都々花ちゃんは冒頭のみの登場ながら印象残し、真依役の池村碧彩ちゃんは役柄的にも出番多く、達者な演技。
そして勿論、アヤ…。
日本人形ってどうしてこうも恐ろしさを感じさせるのだろう。
匠の技が光る芸術品である事は勿論だが、本作でもそうだが、造形師の思いが込められる。
全てではないが、日本人形には悲しみが付き物。
それが恐怖との相性抜群。
不気味なんだけど、悲しみ滲ませ、惹かれずにはいられない。これは日本人形随一の魅力。
本作のアヤ、曰く付きなのは予想出来るが、予想を越えてきた。
日本人形は本物の髪を使う事もある。それがまた薄気味悪さの一つであり、それ故人形なのに髪が伸び、心霊現象などと間違われる事もある。
アヤも所謂“生き人形”だが、さらに…。
有名な人形造形師だった父、病弱の母。悲しい過去、誕生の経緯、呪いの理由…。
アヤを作るのに使われていたのは…。これにも鳥肌立った。
いやいや、ヤバ過ぎるでしょ…。
実際にそんな日本人形、無いよね…?
人形の呪いは『アナベル』風。
呪いの根源に迫るのは『リング』的。
古今東西のホラーのあるあるを織り込みつつ、オリジナリティーもある。
呪いの根源が日本的なもの。つくづくこういうのが好き。
何やら終盤の展開など賛否も見掛けられるが(実際Jホラー定番の非現実的展開)、亡き娘の愛を感じ、アヤを帰りたかった場所に返し、家族は再会してハッピーエンド。
…だけど、何だか違和感を感じた。やはり…!
呪禁師は間違っていた。母親の元に帰りたかったのではなく…。
ベビーモニターで撮られた真依とアヤの“会話”の中にも…。
ハッピーエンドに見せ掛けてのバッドエンド。ホラーにはよくあるが、それもしっかり踏襲。
技あり! 嬉しくなっちゃうくらい正統派で予想以上に面白かった矢口ホラー!
これはもう絶対続編案件でしょう。
勿論、全員続投で!
Jホラーの(まさかの)救世主、矢口監督。
Jホラーのニューアイコン、アヤ。
ゾクゾク怖いけど、ワクワクまた見たい!
長澤まさみ主演のホラーって事で学生客がやたら多く、私の斜め前と隣に座っていた中学生グループがキャーキャー言いながら見てたよ。
ホラー&ミステリー
ミステリー要素とホラー要素がブレンドされていた、貞子に家族要素を混ぜ込んだ作品だと感じた。
だけど決定的に違うのはポンコツ多すぎってこと、主人公くらい。ちゃんと仕事してるのは途中で霊媒師?が出てくるがそいつなんの役にもたたん、位置情報とその人形にまつわるエピソードを紹介するだけでほぼチャットGPT。
嫁もなんか気持ちはわかるけどtheホラー映画の女って感じでストレス溜まる。
でも、話はまとまっていたけどジャンプスケアがまぁまぁ多い。日本のホラーのジメジメっとした怖さはない。
オチが一番怖くない家族が人形に乗っ取られて娘が車に放置されてるんだけど、たぶん近くにいるすぐ無能霊媒師とかに助けてもらえそうで娘どうなっちゃうの?感なかった気がする。
“こんな人形ホラーが観たかった…でも名作ではないよ…”な映画
凶器を振り回さない人形ホラームービー…正に日本的で、こんな人形ホラーが観たかったんですが、少々詰め込み過ぎたかな…というよりも、演出や見せ方が今ひとつだったような気がします。色々と怖くなりそうなテーマや題材、場面設定などを使用している割には、この作品全然怖くないんですよね…背中がゾクゾクするようなものがない。もっと逼迫したような緊張感のある作品が観たかったですね。
個人的に、いわゆる怪談話が好きで、よく怪談イベントなんかに行くんですが、この作品には、これでもかというぐらい、怪談あるあるがてんこ盛りなんですね。例えば、人形、少女、お札、呪詛返し、虐待、気の触れた母親、心霊写真に心霊動画、古い墓を掘り起こす、謎の島、いわくの人形作家、霊媒師などなど。これだけ怖くなる要素がありながら、さして怖くならなかったのは、なぜなんでしょうか?
海外で映画賞を受賞し、監督をはじめスタッフはもしかしたら満足しているのかもしれませんが、このサイトの評点は正直だと思います。4点に到達しないところがこの作品の限界かと思いました。
誰かリメイクしてくれませんか?笑
*エンドロール中に、“田中俊行”さんのクレジットが入っていたそうな…全然気づかなかった笑
ドール版エクソシスト‼️
日本における因習とか風土というのは、また欧米のものとは違った怖さがありますね‼️オドロオドロしいというか‼️特に白塗りの人形、京人形はホントにコワい‼️アメリカのカントリー・ドールとは比べ物にならないくらいコワい‼️そんな日本の "ドール" を中心に据えた日本版「チャイルド・プレイ」+「エクソシスト」といったところでしょうか⁉️特にポラロイド写真に写る人形の "顔" 、カメラのフラッシュ毎に動き回る人形の動きの怖さ、ラストの棺桶ショックまで、コメディ出身の矢口監督にしては正当派なホラー演出で感心させられました‼️ただやはりラストで解決してほしかった‼️終わりが見えないラストはやはりスッキリしないし、憂鬱になりますよね‼️
なんでもあり。
日本人形が動き出す?話。
子供が死んでしまって、2人目の子供ができるまで、心の支えにしてくれた人形の扱いが、悪すぎる。笑"
そりゃ怒るよ。笑"
見たことある感が拭えない。話の展開が結構都合いい感じで進んでいく、人形供養、さらに強い霊媒師?、警察。トントン拍子で、解決に進んでいくなぁと思いました。
取ってつけたようなオチと
最後、メイが長澤まさみを助けた風になっているのに、何も解決できないのが個人的に残念。
王道の怖さ
・序盤の長澤まさみの演技がリアルすぎて辛い
・姑が普通にいい人で良かった
・人形セラピーはいいよね
・新たに娘が生まれた後のパパの人形の扱いに既に嫌な予感しかない
・予想通りだけど普通に怖い
・おいモブ余計なことをするな!
・ヤスケンが写真を覗くシーンから怖さのベクトルが変わらない?
・最後、ハッピーエンド!からのバッドエンド!からのやっぱハッピーエンド!からのバッドエンド!からの…の連続で忙しい
【総括】
良くも悪くも期待を裏切らない。怖いだけじゃなくて話も面白いし、雑に社会問題取り入れたりなどの余計な事をしていなくて良かった。
辛口でいきますよ
先ず安顕さんの無駄遣い(笑)
まぁあのメンバーだったら、あの役でも仕方が無いのかなぁ?
芽衣ちゃんが行方不明ってトトロかーい!と思ったが、靴は有るんだからそれこそ天井裏から戸棚の中まで虱潰しに探さないか?
ってか、自転車使っていて何時間買い物してるの?
そもそもイレギュラーな預かりじゃ無いのに、飲み物を切らしているとか有り得んでしょ;
お義母さんのお焚き上げチラシも突然だなぁ〜と思ったけど、伏線だから仕方が無いのかなぁ?
舞い落ちるチラシの不自然さも、人形が呼んだと思えば………否、無理が有るか;;;
あんなにお札がベタベタ貼られた人形を、良く買おうと思ったな!
売る方も売る方だが、買う方も中々のアレさ加減よ?
精神的におかしくなっていたのだろうけど…
旦那もよくそんな状態の嫁を抱こうと思ったな(笑)
四六時中手放さずにいたのに真衣が生まれた途端にぞんざいな扱いは、ソレが呪われた人形じゃ無くても恨まれて呪われるよ;自業自得だよ;;;
人型は…特に日本人形は念が篭り易いんだから扱いは慎重にしないと
そう!自業自得が多いのよ。この映画
奇妙な事が起こり始めたら棄てる→戻って来る→棄てる→戻って来る
何度「お焚き上げしろや!」と思った事か…
漸くお寺に持って行くも、欲に目が眩んだ小坊主がすり替えちゃうし;
一応燃やされる所を助けてくれたんだけど、礼に嫌われたのには笑った
そこに愛は無かったからねぇ?
スキャンして骨格が現れたのだから確実に警察案件なのに、警察では手に負えないーって持って行っちゃうのどーよ?
しかも『この人、中々の能力者では?』と思わせておいてポンコツなんかーい!
しまった!ーじゃ無ぇわ(大笑い)
「危険なので私独りで」とか「覚悟が要りますよ?」と言っておきながら人任せは笑わずには居られなかった
シソンヌ長谷川さんに見えて来ちゃったよ(笑)
2時間しか無いのに【完全に潮が引いてから歩いて渡る】のにも唖然とした。
土葬の壺(?)もあんなに大きくなくて良いのでは?後2人は入りそうなサイズよ?
あんなに浅い位置に陶器の蓋ーって…踏み抜いてもおかしく無いよね?
実生活に戻ったと思ったら礼が見せていた幻覚だったーのは良い
でも、芽衣が現れて礼を連れて行ったんだよね?
なのに最後がアレって、芽衣の意味は?
礼にしてみれば「何してくれとんじゃワレ(憤怒)」だったから戻って来たの?
モヤったままエンドロールでポカーンでした
最後にまた霊媒師の「しまった!」発言で堪えきれずに吹き出しました
あ、お義母さんに噛み付いたのは結局礼なの?真衣なの?
基本的にホラーは観ないのですが
主題歌を担当されているのが、大好きな ずっと真夜中でいいのにさんでしたのでいざ鑑賞!!
結論から言うと怖面白かったです!
あやちゃんは実の母から虐待を受けてた、、
それもあって、少しの間でも愛情を注いでくれた長澤まさみさんに対して愛情があったのかなぁと思うと少し胸が痛いです
(ベッドに入ってきたシーンとかはまさに甘えてたのかなーとか思っちゃいます)
あやちゃんがよくかくれんぼしたがってたのはどういう意図があったのか、、
なんで牛乳が腐ってたんだ、、
など、わからないところもありますがそれも含めて面白いと感じました、、っ!
長澤まさみさんは母と子が離れ離れになる辛さを良くわかっているからあやちゃんを元の場所に戻そうと一生懸命だったのかなぁとかも思いました。
そしてラストシーン、、、す、救われねぇー!
ほんとに息つく暇もなくあっという間に終わりました!
そしてエンドロールでのずとまよさんの 形 という主題歌!!最高でした、、っ!!
怖いけど終わると話として面白かったホラー
映画館初心者かつ映画館でホラーを初めて観ました。
予告で娘が亡くなることは知っていたものの、亡くなり方が身近でホラーとは別で、導入がまず怖い。
人形があの手この手で怖がらせてくるが、ちゃんと怖い。
特に序盤の真衣を佳恵が殴り殺すシーンは感情的に怖い。
全般に怖い中で、田中哲司さんの登場で緩急が付いたのはいい塩梅でした。
真衣の豹変や、牛乳が腐る描写が個人的に解決できなく謎のままだから、また観てみようかな。
ジャパニーズホラーの定番
観客を直接的にビビらせてみたり、嫌な雰囲気を醸してみたり…ザ・ジャパニーズホラーって感じ。
作品として最後まで楽しめたが、詰めはイマイチだった。
【良かった点】
・妻(長澤)が自身の不注意により亡くしてしまった娘の替わりとして人形に没入していく過程が、胸が苦しくなるほどにリアルだった。
・人形に不気味さを感じ始めてから、人形の処分に関わる周囲の人々にもしっかりと実害が生じていて、人形のヤバさ演出が秀逸だった。
・幻想と現実が混在する演出が秀逸だった。
・最後に解決したと思わせてからの突き落とし感が、今までの類似作品よりも衝撃的だった。結果、最大の被害者が実の娘だった、という後味の悪さが絶妙。
【気になる点】
・人形を手にしたその日から急に明るくなった妻を見た夫(瀬戸)が「良かった良かった」って無頓着に受け入れすぎて気持ち悪い。普通は心配になるだろ。
・供養の最終局面にもかかわらず、素人の夫婦二人で遂行する段取りの悪さ。霊媒師、何しに来たの?的な無能感。
・島から脱出するタイムリミット30分!て段階から棺桶を掘り起こし始める無謀感。
・そして、結果数分で棺桶を掘り起こせた(めちゃめちゃ浅い穴に埋まっていた)ご都合主義感。
ちょいちょい詰めの甘さが見られたが、トータルとしては面白かったかな。
途中で?な展開
前半はホラー、後半は冒険もの。
終盤のエンディングぽい演出があり、これで終わりなら星1つけてやろうと思ったけど、しっかりミスリード。
実は最後までホラー展開で非常に面白かった。
近年のB級Jホラーとは一線を画す、実力派監督、実力派俳優陣、ちゃんとした予算でのホラー映画として面白い。予告編の長澤まさみの笑顔が一番怖い!
古い人形を巡る怪奇怪奇譚という、超オーソドックスな内容を、Jホラーとは門外漢のベテラン監督が、従来のJホラー作品に影響されずに、一からオリジナルとして作った作品。
しっかりとした実力派監督、実力派俳優陣によって、ある程度の予算がかけられている作品で本当に良かった。
最近の「安い早いコスパがいい」低予算B級Jホラー、場数を経験するための?新人やアイドルグループメンバーの主演、余りにも予算が掛かっていないロケ撮影に、飽き飽きしていた「女優霊」「リング」「ビデオ版呪怨」以降のJホラーファンとして、久々に溜飲の下がる思いです。
予告編にもあった長澤まさみの笑顔(おかえり~)が怖い。
さらにそのカットに続く、座ってる人形に驚く瀬戸康史の場面の撮り方も実にうまかったので、長らく期待していた作品でした。
実際に鑑賞した後も、結局、この2カットが一番良かった。
人形と思って殴ったら娘?とか、普通の映画なら調べても何もないとなるところ、CTスキャンしたら骨があるとか、よく考えたら超おどろおどろしい人形製作の工程とか、単なるジャンプスケアではなく、また必要以上に汚なく観にくくなりすぎない、演出、話による怖いシーンがメインなのもよかったです。
前述の俳優陣では長澤まさみの傑出した上手さ、主役二人の良さに加え、田中哲司によるいかにもそれっぽい雰囲気が一切なく、仕事でやってるリアル感と一番大事なところで抜けてるところが面白い。
こちらも普通に仕事でやってる感じがいい安田顕らが脇をしっかり支えてます。
唯一、終盤にかけて島に行くあたりから「リング」に似た雰囲気になるのが残念でした。
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