ドールハウスのレビュー・感想・評価
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怖いというより面白い
※面白いはfunnyではなくinterestingの方の意味
平日夕方ほぼ満席。そして高校生だらけ。変な家のトラウマを思い出しやっぱ邦画ホラーは客層悪いよなってビビりつつ鑑賞したが、マナーは悪くなかった。
キャストも豪華で人間の恐ろしさも交えつつ見応えがあった。特にラストの洗濯機と墓が交錯する場面は面白かった。怖いだけではなくちゃんと面白い。でも人形の怖さを出すなら人形の顔の原型は留めてほしい。妖怪のようなゾンビのような顔になってて冷めた。人形は人形の顔だから怖いのに…。
私が脚本書くなら、人形を墓に閉じ込め家に帰る鈴木夫婦。娘マイと共に平穏な日常を取り戻す。だがマイが一人になると「私の人形はいい人形〜」と口ずさむ。それはかつて佳恵がアヤに聞かせていた歌だった。場面は切り替わり新潟の墓。そこには「出して!出して!」とマイの声で叫ぶアヤちゃん人形が…。のような分かりやすいラストにしますね。だからあのラストにしたのは考察しがいがあっていいと思う。
既視感山盛り、隠し味程度に怖さ
人形ケースが怪しすぎるし、絶対買わない。
じゃない方の長澤まさみ
外国では、よりウケると思う。
観るのは、配信になってからかな…と思っていたが、みるみるうちに、レビューの点数が上がってきたので、鑑賞してみることに。
予約時点でも半分くらい埋まっていた席が、若いカップルや中高生の友達同士、小学生らしい子連れ家族まで、比較的若者を中心に行ってみたら満員だったので、ちょっとびっくりした。日曜日の昼下がりに観に行くのに、ピッタリの映画ということなのかもしれない。
結論から言うと、予告編がいい意味で裏切りになっていて、プロモーションも含めて、とてもよくできた娯楽作品だったと思う。
<ここから内容に触れた感想になります>
全体としてよくできていたことを踏まえた上で、観終わって真っ先に思ったのは、「これ外国映画として観たら、ちょっと印象が違っただろうな」ということ。自分の知らない異文化・風習について描かれている部分と、YouTubeや掃除用ロボットなど現代的で万国共通の部分とのバランスなどに視点が向いて、きっと脚本や演出の良さをもっと感じられただろうと思う。
ただ自分は、長澤まさみと、亡くなった長女や人形との「関係」の描かれ方の方に目が行ってしまったので、「亡くなった長女のこと、人形で代用できるんだ」とか、「次女ができたら、人形のこと、あんなにぞんざいにできちゃうんだ」とか、関係の薄さが気になった。
それらは、娯楽作品としての展開のわかりやすさと引き換えに、仕方ないことなのかもしれない。
ただ、登場人物たちが、固有名詞を持った「その人」ではなく、立場的な役割を演じている人たちに見えてしまい、余韻は余り残らなかった。
ただ、田中哲司の斎服姿を見ると、specの「冷泉さん」を思い出し、「カーレンダーよりはーやーくー」が脳内再生され、ちょっとアガった。
頼りになりそうで、ちょっぴりポンコツな所もよかったので、表示は3.5だが、その分0.3加点して3.8。
ゾクゾクして怖かった
実は、映画館でホラー映画を観るのは初めての経験だったかもしれません。
自宅でテレビ画面越しに観るのとは全く違う迫力と恐怖感がありました。
暗闇に包まれた劇場の中で、大画面から迫ってくる恐怖演出に何度もゾクゾクとした感覚を味わい、冷や汗が出る思いを何回もしました。
音響効果も相まって、まさに全身で恐怖を感じる体験でした。
この映画の物語は、5歳の娘・芽衣を事故で亡くした鈴木佳恵(長澤まさみ)と看護師の夫・忠彦(瀬戸康史)の悲しみから始まります。
愛する娘を失った母親の心の傷と、それを癒そうとする人形への愛情移入が描かれています。
佳恵が骨董市で芽衣に似た人形を見つけて購入し、我が子のように愛情を注ぐ姿は、母親の愛の深さと同時に、その愛が時として危険な方向に向かう可能性も示唆していました。
新たな娘・真衣が生まれ、5歳に成長した彼女が人形と遊び始めると、一家に奇妙な出来事が次々と起こります。
人形を手放そうとしても、捨てても供養に出してもなぜか戻ってきてしまうという展開は、まさにホラー映画の王道パターンでありながら、観客を確実に恐怖に陥れる効果的な演出でした。
長澤まさみの演技は特に印象的でした。愛する娘を失った母親の悲しみ、人形への愛情、そして次第に狂気に近づいていく様子を繊細に表現していました。瀬戸康史も夫として妻を支えながらも、状況の異常さに戸惑う男性を自然に演じていました。
田中哲司演じる呪禁師・神田や安田顕演じる私服警官・山本といった脇役陣も、それぞれが物語に深みを与える重要な役割を果たしていました。
風吹ジュンの忠彦の母・敏子役も、家族の複雑な関係性を表現する上で欠かせない存在でした。
観ていて強く感じたのは、そもそもの悲劇の始まりについてです。
鈴木佳恵が子供たちだけを残して買い物に行ったことが事故の原因となったのではないか思ってました。
親として、一瞬の判断ミスや油断が取り返しのつかない結果を招くという恐怖は、多くの観客にとって身近で恐ろしいテーマだと思います。
映画の結末については、確かに色々な意見があると思います。
すべてが明確に解決されるわけではなく、観客それぞれの解釈に委ねられる部分も多いです。
しかし、私はこういう終わり方もありだと感じました。
現実とは何か、愛とは何か、そして家族とは何かを問いかける余韻のある終わり方だったと思います。
ホラー映画としての恐怖演出も効果的でしたが、同時に家族愛や喪失の悲しみといった普遍的なテーマも深く描かれており、単なる恐怖映画を超えた作品だったと感じています。
映画館での初めてのホラー体験としても、非常に印象深い作品となりました。
恐怖の中にも愛や家族の絆といったテーマが織り込まれており、観終わった後も考えさせられる内容でした。
ホラー映画が苦手な方でも、家族というテーマに興味がある方にはおすすめできる作品だと思います。
久しぶりに満足できた邦画
「ホラー」だとか、「人形怖い」だとか言って最初から毛嫌いする方もいらっしゃるようですが、食わず嫌いせずに、ぜひ鑑賞していただきたいです。
そもそも、ドキュメンタリーとかノンフィクションは別として、フィクションである映画は現実社会をメタファー的に捉えた表現手段でありますし、ドキドキワクワクしながら問題意識を育んでいける格好の教材であると思います。
中には面白くない、やたら説教臭い作品もありますが、面白く見られて、なおかつ社会的視点が広がっていく助けになるのであれば、面白い方が良いに決まってます。
ここでいう面白さというのは、展開の面白さですね。
私は、映画館を出るとき満面の笑顔で満たされました。
それは「幸せ」ではあるのだけど、ある意味シニカルな結末に納得し感心した幸せでした。
学校や教科書では決して学べない、「現実」の残酷さをフィクションを通して伝えることができ映画って、やはり素晴らしいと思います。
あくまで、個人としての感想です。
怖がらずに観て欲しい。これは切なく悲しい・・
長澤まさみさんが極上さをプラス
想定外にきちんと「怖い」ホラー映画
予告のテイストや矢口史靖監督であることなど、なんとなくコメディチックな緩めのホラーかな、と思っていたのですが……。
意外や意外、ド直球でハイクオリティの本格派ホラーでした。
映画そのものはテンポよく進み、予告で語られてる内容は30分もかからずにほぼ消化。物語の導入部は本当に「嫌」な展開。キチンと怖がらせてくれるホラー的な展開にどんどんと踏み込んでいきます。終盤まで緊張感が緩まないまま、見事なオチがついて作品は終わっていくのですが……。
果たしてこの映画、本当に心霊現象が起こっていたのか、追い込まれた人たちが味わう集団幻覚なのか、どちらにも取れそうなところも含めて秀逸です。
恐怖人形
5歳の娘を亡くした夫婦が
深い悲しみ、喪失感を感じていた時
母親(長澤まさみ)が
骨董市で見つけた
娘によく似た人形を可愛がり
夫婦は、次第に元気になってゆくが・・・
原案・脚本を矢口史靖監督が
手がけられた
ノンストップ・ドールミステリー
その脚本に興味を持たれた
長澤まさみさんが
この役を熱望されたそうです。
子を亡くした母親の感情表現は
経験がないので、わかりませんが
罪悪感、絶望感は
言葉では言い表せないほどだと・・
長澤まさみさんのリアルな演技が
涙を誘います。
夫役の瀬戸康史さんも
妻をそっと支えながら
人形を大事に家族の記念を
写真に収めてゆく
とても、自然の演技ができる
俳優さんだと思いました。
次女が生まれ
放置された人形を
何度も手放そうとするが
戻ってきてしまう等
生き人形のように変わってゆく
(行動するシーンは見せない)
骨董市で売られていた
その人形の秘密とは何か?
後半からノンストップな展開で
怖さが連続します。
ラストは、「え~~!」という声が出るくらい
驚かされ 泣きました。
キャストも豪華ですよ。
和製アナベル…?
亡き娘に似た、アンティークな少女人形に纏わるミステリー・ホラー。人形を題材としたホラー作品は、これまでも数多くあり、『ジャッキー』や『アナベル』等がヒットしてきた。そうしたハリウッドの作品は、人形は自体が意志を持ち動き出し、人々を襲い始める怖さを売りにしておる。しかし、本作を、その手の内容として期待して観ると、ちょっと肩透かしを感じるかもしれない。
本作も、確かにホラー作品ではあるが、血飛沫飛び散る、目を背けたくなるような惨殺シーンは殆ど無く、ハッと驚かすシーンはあったが、それほどの恐さは感じなかった。また、内容の柱に据えているのが、古い人形に纏わる呪い。その呪いに取憑かれ、過去の事故を引きずる家族のトラウマと恐怖をミックスてして描き、ラストに親子の確執に関わるどんでん返しも含めた、いかにも和製ホラーらしい作品とも言えるだろう。
穏やかな生活の中で、母親がほんの一瞬目を離した隙に潜んでいた悪夢によって、一人娘・芽衣が事故死した。その娘の母親・鈴木佳恵と夫・忠彦は、悲嘆に暮れて、荒んだ生活をしていた。そんなある日、佳恵は骨董市で娘にそっくりの人形に出会い、購入して家に連れて帰る。そして、その人形を芽衣の代わりに愛情を注ぐことで気持ちも晴れて、明るい日常が戻ってくる。
そんな中、佳恵は、新たな命を授かることになる。そして、新たな子供・真衣が生まれると、邪魔になった人形をないがしろにし始め、押し入れに片づけてしまう。しかし、芽衣が亡くなった5歳に真衣がなった時、真衣や佳恵の周りで不審な出来事が起こり始める。そして、人形の呪いが形となって現れてくると共に、人形に纏わる過去の謎が明らかになって行く物語。
主演の鈴木佳恵役の長澤まさみは、娘を亡くした失望、人形によって取り戻すく希望、そこから味わう恐怖、等ののいろいろな表情を見せ、相変わらずの安定した演技を見せていた。長澤まさみの存在感があるからこそ、この作品が成立すると言ってもよいだろう。
国宝並みにお金と時間をかければ
アーヤとめい
ピークが早すぎた
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