ドールハウスのレビュー・感想・評価
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面白いしかなりおすすめできるけど惜しい
ホラー映画としてはおそらくはかなり面白い部類に入ると思うし、ホラー好きな人にはめっちゃおすすめできる。ミステリー要素もある。
それを大前提にネタバレ無しで言うと、いくつかの点で私は惜しいと感じてしまった。
まず、登場人物が全員それぞれ少しずつ考え無しというか、端的に言えば「アホ」な印象がどうしても消えない。人間誰しも欠点があるから仕方がないという類の理由ではなく、どうしようもない部分で。母親として、父親として、警官として、神仏に関わるものとして、そもそも人間として、道徳的にも首をかしげたくなる箇所が多かった。だから、感情移入もしきれないし、半歩後ろから観ている感覚だった。
そして、ホラー演出がちょっとしつこいようにも感じた。たたみかけているとも言えるけれども、何度もやると効果は落ちると思うし、ギャグに成り下がってしまう。バランスは大事。あと、上映時間は10分以上は削れたのでは?
また、どうしても日本のホラー映画の代表作品「リング」と比べてしまう。色々と似た雰囲気があるので、リングが星4.5あたりだとすると0.5から0.7ポイントくらい落ちるイメージ。
惜しい印象は消えませんが、これだけ言いたくなるのは素晴らしい作品だったと思うからです。近年のホラーの中では稀にみる面白さなので是非とも劇場で観たほうが良いです。観ないことにはこの作品の面白さが全く理解できないと思いますし、絶対に損はしません。
見える子ちゃんとセットでみても良いかも。
日本人形、持ってなくて良かった
最後までしっかりと怖がらせてくれます。
問答無用の怪作人形ホラーこういうのが見たかった
矢口史靖さすがの一作。かつて関西テレビの「学校の怪談」シリーズで傑作・怪作を残しているだけに、予告編で遂に劇場長編でオリジナルホラーやるんだと知った瞬間から待ちに待っていたが予想を全然上回る作品になっていた。
昔からカメラを使ってのギミック、というか全体的にエンタメ趣向の芸大生の仕掛けるいたづら感満載の人だと思ってるのでホラーに振り切り、そして「人形」ともなればここまでやれてしまうのか、とジャパンホラーコンテンツとしても待望の「人形ホラー」ほぼ最恐の一作になった。
まずアバンだけでも相当怖い。絵的にはまったく怖くないのに包丁を閉まい、風呂のふたを確認して出かけるだけで怖さMAXに持っていけるのが凄い。このコンティニティの素晴らしさ。長澤まさみのレジで聞くひとつの情報だけで、もう相当やばそうなことが予想されたあとのタイトル前に放り込まれる大穴。これだけでも傑作短編。それからこの長編でこの穴をどこうやって回収していくかの感動(それでもそれで終わらないが、、)含めて長編としてお見事。
さもない当たり前の日本家屋を特別な美術や照明でなく人形と実の娘(役者)のスイッチだけであれだけやれること、視界から消え、入れ替わる恐怖、何度始末しようとしても失敗して箱ごとバラバラになつてエスカレーターから降りてくる人形の不気味さ、始末しようにもできないという単純作業の繰り返しが半分コメディにも見える面白さ。動かない人形をどんだん怖く見せていき、動き始めた時にはハンパないのスピード感を見せ(監視カメラ、フラッシュ)、そしてほぼ数字フレームにしか見せない人形の顔の造形とその怖さ。久々に劇場で集団の悲鳴を聴いた。いやー素晴らしい。
矢口史靖監督のホラーラインの増産をお願いしたい
まじで面白かったー!まじで怖かった!まじで良い映画! 物語が教えて...
コメディ!?
やはり そうきたか
騙された!怖かった!
怖いの嫌いなんです。特に脅かしてくる系。
ホラーなんて大人になってから片手で余るくらいしか観てません。一番最近で『来る』です。好きな役者さんが多くて、原作読んで何とかギリ行けそうなので観ましたが、あの辺りが限界というヘタレです。
今回、予告映像があまり怖そうでなかったので、役者さんズに惹かれて観てしまいました。ホラ、怖い奴って、予告で凄い怖いショット必ず一つは入れるじゃないですか?なかったですよね…。
めっちゃ怖かったんですけど!!!?
人形が顔変わるの、一番怖いんですけど!
そこはか~と漂う緩い雰囲気が、救いのようであり、緊張と緩和の緊張を際立たせているとも言えるし…。
え~、ラストこうしちゃうの?というのも、ホラーとしてはお約束なんだろうけど、ちょっと辛い…。もう一回どんでん返しがないかなと思ったけど、なかった(T_T)
多分、ホラー強度低い(私レベルの)人は覚悟必要
ライトにホラー楽しめる人にはお薦め
ホラー強者の方の中には物足りないと感じる方も多いだろうな
という感じでした。
お話自体は苦しいけど切なくて好きでした。
かなり“怖さ”を楽しめる
長澤まさみ作品なので、無条件で鑑賞。
【物語】
鈴木佳恵(長澤まさみ)は5歳の愛娘芽衣を自分が目を離したスキに起きた不慮の事故で亡くしてしまう。 その後佳恵は日常生活に支障をきたすほどの精神異常に陥り、精神科のリハビリに通う日々を過ごしていた。
そんなある日佳恵はたまたま近所で開かれていた骨董市を通りかかり、芽衣に良く似た古い人形を見つける。 思わず購入した佳恵は人形をまるでわが子のように慈しみ始める。医師である夫の忠彦(瀬戸康史)には佳恵の行動は異常に思えたが、人形を可愛がることはドールセラピーとして効果が医学的にも認められていると精神科医に言われ、佳恵に付き合う。その結果佳恵の精神状態は改善する。
そして夫婦の間に待望の次女真衣が生まれて幸せな日々が戻り、いつしか二人は人形のことを忘れてしまう。しかし、5歳になった真衣がその人形を見つけて遊ぶようになると、奇妙な出来事が続発する。佳恵と忠彦は次第に人形への恐れを強め、何度も人形を処分しようとするが、なぜか人形は手元に戻ってくるのだった。
【感想】
予告編から、「怖そう!」とは思っていたが、かなり怖い(笑)
冒頭長女が亡くなるまでは結構イライラする。
「ダメでしょ、子供から目を離しちゃ!」と。
しかしその親としての大失態が、その後の佳恵の悔いを生み、精神的ダメージとつながるわけだ。
そして、人形を異常に可愛がる。
まず、それが怖い!
心理学的に説明されても、やっぱり超不気味。
そして、人形の出所の設定がなかなか上手い。
後半は理屈、リアリティーからかけ離れ、いかにもフィクションになるのだけど、それでも怖いのは設定の巧みさに加えて「リアルな人形は不気味」という潜在意識のせいか。その心理を上手く突いている演出だということかと思う。
終盤、「これで“人形”が成仏できるはずなのになんでまだ怖い目にあわされるの?」という疑問が湧いたが、結末の“オチ”で納得。それも良く出来てて、鑑賞後まで怖さの余韻を味わうことになる。
ホラーとしてはなかなか良い出来だと思う。
製法、真骨彫。
前段と後段とで
長澤まさみさんのポスターが気になり、鑑賞しました。
長澤まさみさんもすっかりお母さん役が板に付いておられましたが、あとでご年齢を確認したところ、驚きました。正に光陰矢の如し。
演技については流石で、特に不慮の事故で娘さんの芽衣ちゃんを亡くし、精神的に参っている演技が凄かったです。
芽衣ちゃんの代わりとなる人形を乳母車に乗せて出掛けるのですが、その来店先での店員さんの表情も印象に残りました。
内容としては前段と後段に明確に別れており、前段は人形を巡る主人公ご夫婦と娘の真衣ちゃんの描写で、正にホラー映画の王道という感じで見応えがありました。
後段は人形の由来を辿る内容でしたが、主人公ご夫婦と呪禁師を中心にした描写でした。
ただ、後段において真衣ちゃんが登場せず、安否がすごく心配になり、絶えず頭の片隅に残ってしまいました。
ラストはスッキリとハッピーエンドにする選択肢もあったと思いますが、少しモヤッとする後味でした。
○級恐ラー
どうせビックリ箱でしょ? なんて・・・
どうせビックリさせるだけ。もはやフザケてるのか。やりたいことは良いんだけど低予算が透けて見えちゃうなぁ・・・
そんなあれこれでホラー離れしてしまってる人にこそ観て欲しい
メジャーが撮った正統派ド直球Jホラーの傑作!!
運命に導かれるように日本人形を買ってきた鈴木佳恵
彼女はその人形に依存するレベルで可愛がっているが、夫・忠彦との間に娘ができたことで徐々に人形のことは二の次になっていく
粗雑に扱われることへの不満を表すかのように、人形の周りで怪奇現象が起き始める・・・
古典とも言える「生きている日本人形」の要素が丁寧に段積みされていき、訪れるトラウマ級の中盤の"あの"シーン
怪奇現象解決のために動き出してから大オチまで隙間なくしっかり怖い
ラストの伏線もしっかり張られているし、主人公の心情を表す演出の細部にまで気が行き届いているのが感じられて、もう怖いやら感心するやら
終盤、展開に合わせて分かりやすく色調を変える演出がなされているのだが、それがラストにまで効いてくるのがまた素晴らしいね!
今後ホラー映画でオススメ聞かれたら入れたい一本です
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