劇場公開日 2025年6月13日

ドールハウスのレビュー・感想・評価

全279件中、21~40件目を表示

4.0これは、ダメ

2025年11月22日
PCから投稿

怖い

斬新

新感覚のホラー映画
こんなの、ダメでしょ。怖すぎる。
監督・俳優陣は普段ホラーに関係ない、1流どころ。

ホラー映画は、アイドルから女優に転身する場所で
キャー!と言ってれば、演技なんか不要で

監督もリアリティがありそうな設定で
怖い音楽を流して、実は違っていたと思わせて、からの本当のドッキリ。

こんなホラーに慣れているので、この作品はダメでした。
怖かった…。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
takichi

5.0オカルトだけど

2025年11月22日
Androidアプリから投稿

今日レンタルDVDを借りて先ほど観終わりました!
ストーリーといい展開といい凄く作品でした!!
なんか続編がありそうな気がします。
もし次があれば劇場で観たいです。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
れん

4.0かなりの良作

2025年11月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

これは面白すぎる。まず、アバンタイトルから最高。よくある娘が帰ってこなくて心配していたら…とうう展開なのだが最悪の事態が起こったことを見せるのではなく、見せてないのにまわりの反応だったりで見せない演出が上手い。それは最後の方まで色々なシーンでそうで本当にうまい演出。こちら側に想像させる。展開としては読める部分もあるのだが、テンポよくすすんでくのでそれも含めてとても見ていて気持ちいい。だけど、後半のストーリーは想像と違ってワクワクするし、不安になる。ホラーとしてめちゃくちゃ興奮する。最後の最後までとても楽しめる映画でした。是非みなさん見てください😊

コメントする (0件)
共感した! 5件)
映画大好き神谷さん

4.0曲目当てでしたが

2025年10月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

意外と良かったです。
ずとまよが好きなので観に行ったのですが、楽しめました。

ただ、人形(人)が襲ってくる場面はちょっと冷めてしまいますね。
あくまで「人形」なので、それはなんとかそのままにして欲しかったです。
見てる時に(あくまで人形なのにめっちゃ関節とかの動きが人やん…)ってなっちゃいました。

演出とかラストの締め方は好印象でした。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ぽっぷこーんいずますと

3.5ホラー×ミステリー

2025年9月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

ドキドキ

ホラーとミステリーが融合したストーリー。
終わり方が少し謎だった。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
TOMOYA

4.0長澤さんの映画予告に誘われて

2025年9月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

ドキドキ

ホラー映画は苦手で避けてきましたが長澤さんの映画館予告で気になってたのでお試しで。劇中続くドキドキ感はさすが。恐怖耐性もないですが怖い所は来そう来そう!と心の準備したので何とか乗り越えました。総合的にはドキドキ緊張感で面白かったです。恐怖がそこまであとを引くこともなくオススメできます。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
涼たん

4.5怖かった…

2025年8月30日
スマートフォンから投稿

怖い

単純

日本が誇る、静かに怖い系の傑作
ラストもいい

コメントする (0件)
共感した! 3件)
izumi

2.5子供より顔が小さい長澤まさみに恐怖する

2025年8月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

怖い

いつもの事ながら利用期限が迫ったU-NEXTのポイント消費のためというケチくさい理由で劇場へ足を運びましたが、今回は更に暑さと眠気と、うかっり見始めてどハマりした「ゲーム・オブ・スローンズ」(11年~19年)の続きが観たいという欲求に負けて結局休日は外出しなかったため、平日の行ける時間に上映されていたのが本作だけだったというかなり低いモチベーションでの鑑賞です。

それにしても公開から結構日が経つのにまだ上映が続いていたことと、平日の21:30からの上映なのに、公開してすぐ観に行った「メガロポリス」(25年)よりもお客さんが入っているのには驚きました。しかも若いアンちゃん2人が連れだって観にきているではありませんか…それも2組も…。若い男が連れだって観にくるような映画かよ?と一人で観にきているおっさんが言えた事ではないだろうと思われるかもしれませんが、おっさんには長澤まさみを見るという大義名分があるのです。

という事で長澤まさみっぽくない長澤まさみのポスターが印象的な本作。映画の序盤では縦縞、横縞、とにかくシマシマを着る長澤まさみ。何故シマシマの服を着るとこんなにママさん感が出るのか?分からなすぎて先ず怖い。次に小さな子供を抱き上げる長澤まさみの顔の小ささ!子供は頭が大きいものですが、それにしても子供相手に顔を並べて小顔を際立たせてくるのがもう怖い!そしてホラー映画ってそんなもんだろと言わんばかりにここぞというところで異様に力を込めて台詞を吐く長澤まさみ。いくらホラー映画とはいえいささか加減を間違えているような力感に思わず吹いてしまうのです。思えば長澤まさみはかつて「都市伝説の女」(12年・13年)とかいう罰ゲームの様なドラマに出ていたことを脈絡もなく思い出し嫌な汗が滲みます。

それはともかく、ご近所さんの子供を預かっているのにおやつを買いに出る長澤まさみ。いやはじめから今日はお子さん預かる日って決まってたんだろうからあらかじめ買っておけよと思いつつも、出かける前に刃物は子供の手の届かない所へ隠し、ガスの元栓を閉め、お風呂の水がはられていない事を確認する長澤まさみ。小さい子の面倒をみるのって色々気を使わなくちゃならなくて大変だなぁ~と感心しつつも鍵を掛けずに出かける姿に違和感を抱きます。そして鍵は掛けなかったもののあれだけ用心していたのに留守中にとんでもない事が起きてしまい、洗濯機を新型にさっさと買い換えなかった事を後悔する長澤まさみ。未だにタテ型を愛用している自分はドラム式なら全部新型という認識なので長澤まさみの後悔の理由がよく分からないのですが、ともかく以降、洗濯機がトラウマとなり洗濯物は手洗いする長澤まさみ。洗濯板くらい使えよとつい思ってしまいましたが、洗濯板で洗いものする長澤まさみは見たくない気もするのでこれが正解かと納得してしまうシーンです。

そんなある時まるで運命に引き寄せられるように礼ちゃん人形と出会い、家へ連れ帰る長澤まさみ。夫役の瀬戸君が帰ってくると当たり前の様にダイニングに座っている礼ちゃん人形のシーンが一番ゾッとしたのですが、とにかく礼ちゃん人形が私の想像していたものよりもずっとデカい!そのデカさに思わず吹いてしまい、それ以降怖さより可笑しさが先行してしまいました。(このデカさにもちゃんと恐ろしい理由がある訳ですが…)いやそれにしてもですよ、精神的にまいっている長澤まさみはともかく、明らかに“いわく付き”の礼ちゃん人形(のケース)を見ても気味悪がるそぶりも見せずに笑っている瀬戸君も結構不気味です。(映画の結末を知ってから思い返すとこの夫婦には何か“適正”の様な物があった気がするのがこの映画の妙かも知れません。)
まぁとにかく、そうして一緒に外出したり、写真撮りまくったり、わざわざ礼ちゃん人形分の食事も用意したりと実の子供のように可愛がる長澤まさみなのですが、ある出来事を切欠に礼ちゃん人形への興味を急速に失っていき、昔より滑舌の良い気がする義母役の風吹ジュンも含めて礼ちゃん人形の扱いが途端に雑になるその落差が余りに極端。乱暴にゴミ袋に入れて捨てる。問答無用でボコボコに殴る。モップで押しやる等々、何もそこまで…というその扱い様に何とも言えない可笑しさを感じてしまうのです。そもそも人形(特に日本人形やフランス人形)って特にいわく付きじゃなくても何となく丁寧に扱わないと祟られそうで怖い気がするのですが、そういう情緒がちょっと欠けてる気がしてイマイチ映画に入っていけませんでしたね…。
さらにお焚き上げをやっている寺の坊様が「自分の手には余るので専門家を頼ってください…」と言うのに対してあまりに真っ当なツッコミを入れる瀬戸君。礼ちゃん人形に対してそこに愛はあるんか?と問いたくなるような扱いをし『バチでも宝クジでも当ててみろってんだ!』という名言を吐く今野浩喜や本人の言うようにこれからという時に離脱する田中哲司のトホホ感。不遜な態度で明らかにこの後酷い目に遭う気配ムンムンで本当に期待を裏切らなかった安田顕。「さがす」(22年)で変態ポルノコレクターを演じていた人が本作では人形コレクターとして登場し、礼ちゃん人形を見たい(何なら引き取りたい)とかいう話だったのにいざ対面すると「持って帰って……」と、何のために出てきたんだコイツは…という調子で中盤から終盤の入り口あたりにかけて猛烈に濃くなるコメディ臭。鑑賞後に本作の監督のフィルモグラフィを見てみると、なるほど私は見た事ないのですが名前を知っている作品がこんなに!しかもコミカルなイメージの作品群で納得です。
ただの偏見以外の何物でもありませんが、コメディで名をあげた自分が何まともに恐怖映画撮ってるんだ?という監督の照れ隠しのようなコメディ要素からは、カットがかかるたびに役者が笑顔になって談笑している和やかな撮影現場の風景が透けて見えてきそうなのです。そしてあまりに清潔感のある映像。映画を観ていてイヤだなぁ、ここには居たくないなぁと思わせるような生理的な嫌悪感を催す映像ではないんですよね。何かとてもツルツルピカピカしていて清潔感があります。長澤まさみも泥だらけになりますが不思議と見ていて「やだ、バッチィ~」と顔をしかめてしまうような映像ではないので、あまり見ていて居心地の悪さの様な物は感じませんでした。買ったばかりの牛乳がヨーグルト化していたのは地味だけど確かに一番イヤだなぁ~と思いましたが、そのセコイ嫌がらせをしてくるところも自分としては可笑しさに繋がってしまったんですよね。

ただ本作の恐怖演出はオーソドックスながらとても良かったように感じます。不意に視線を横切る何か。Aだと思っていたものがAではなかった時のゾクッと感からのそれではコチラのBは一体何なのか?実は察しているけれどそれを認める事の怖さ。けれど確認しなくては…というドキドキ感はとてもよくできていたと思うのです。そして本作の清潔感のある映像を私はネガティブな要素として挙げましたがそれは人によっては別にネガティブな要素ではないでしょうし、他にも上品な作品雰囲気、特にダレる事のないテンポの良さに、オチも個人的には好きですので、散々言った割にはそれ程ダメだとか駄作だとかは思っていない何とも納まりの悪い感覚になる映画なのです。

漫画家の故・楳図かずお先生がかつて「ホラーとコメディは表裏一体なんです」みたいなことを言っていましたが、私の場合はホンのちょっとした切欠でこの映画にコメディを見出してしまいましたが、まぁそもそも冷やかし同然の心持で観に来た事が本作をホラー映画として捉えきれなかった事の大半の原因だと思いますので、やはり映画見るのにも体調管理と積極的に楽しむ姿勢って大切だなと反省させられる今回の鑑賞体験なのでした。

コメントする 4件)
共感した! 14件)
モアイ

4.5これまで観た映画の中でぶっちぎり!

2025年8月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

驚く

夜ひとりで映画を見るのが趣味でこの映画を見ると決めた時も20:00くらいの映画でした。
人形のリアルさと恐怖感、まさに子供の頃に怖がっていたモノとそっくりです。現実にありそうでないそんな日常が映画では繰り広げられています。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
映画を愛する大学生

4.0怖すぎ

2025年8月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

驚く

ドキドキ

ホラーは苦手なんだけど
すごくおもしろかった
劇場で、ある場面か怖すぎてみんなちょっと笑ってたのが印象的でした

コメントする (0件)
共感した! 4件)
むーらん

5.0久しぶりに余韻が残るホラー映画を観た。

2025年8月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

ドールハウスというタイトルだけに、ホラーなのかな?
昔あったホラー映画の「劇場霊」と似たりよったりかな?
と思う程度で観に行きました。
結論から言って、すごく良かった!!
「リング」を初めて観たときぐらいの臨場感と余韻が残りました。
上映時間がすごく短く感じました。
出来れば、続編を作ってほしいなと思いました。

酷評している人も多少いるみたいですし、いろんな観方や捉え方が
あるから、それはそれと思いますが、コメントがヒネクレた書き方が
少なくなくて、まるで小学生レベル。
書いていて、恥ずかしくならないのかな?と思いました。
そんなにツッコミどころが多いんだったら、さっさと立席して出ていけば
いいのに・・というか、エセ映画評論家にでもなったつもり?
映画を楽しみに観に来ているんだから、余計な雑念は捨てて観るべきだと
個人的には思います。
よっぽどつまらないと思えたなら途中で出ていけばいいし、過去、何作品か
そういうのもありましたが、少なくとも私もそうしています。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ケント光

5.0今夏、最恐のホラー映画

2025年8月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

ドキドキ

カワイイ

とても丁寧に作られたホラー映画でした。
ストーリーもホラー的な演出も素晴らしい
役者さんの迫真な演技も良かったです。
Jホラーの金字塔の「リング」をリスペクトしたり
某監督の作品に出てきそうな怪しげなり能力者まで登場
オカルト用語を散りばめ設定に説得感を与える
本当に良くできたホラー映画だと思いましたよ。
そこにホラー的な演出をしっかり加えてしっかり怖い
ホラーと名乗りながら怖い作品は少ない、
怖い作品は本当に貴重だと思います。
長澤まさみさんも良かったですが
呪禁師(霊能力者)・神田役の田中哲司も役に嵌ており
素晴らしかったです。

自分的には今夏で最高のホラー映画です。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
まほろば、

3.5ホントに怖いホラー😱だった

2025年8月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

普段からホラーは観ないので最後まで迷った挙句ついに観てしまった。ホントに怖いホラーは脅かしの連続で煽るのではなくストーリーそのものが怖い。そういう意味で本物のホラー作品だった。しかも最悪のバッドエンド⤵️しばらく立ち直れない🦆やっぱり私にホラーは向かないようでした。長澤まさみさんは素晴らしい演技でした。⭐️は怖いストーリーに1.5長澤まさみさんに2という感じ。
でもプレデター:バッドランドはエルちゃん主演なので観るけどね❤️

84

コメントする 1件)
共感した! 21件)
タイガー力石

4.0こわかったけど面白かった!

2025年8月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

ドキドキ

怖い作品は苦手なので怖いだけのものはみないのですが予告で気になったのと初日舞台挨拶のチケットがとれたので鑑賞。
あやちゃんの怖さにドキドキしつつも飽きさせないストーリー展開で面白かった。
終盤現実と妄想?の境目が分からなくなって混乱したけど。
1番怖かったのは長澤まさみさんと碧彩ちゃんの叫んでる顔。迫力満点でした。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
mitsuba635

4.0怖がらせるより、みせる映画だった。

2025年8月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

いわゆるオカルト映画。
今どきのホラーとしては刺激が少ないかもしれないが、劇映画の見せ方を熟知した映像的演出が上手いと感じた。
特に、家の間取りを利用した移動撮影やアングルなどのカメラワークと編集が見事だった。

長澤まさみは何を演じても上手い。
明るい母親、精神を病んだ母親、恐怖する女、決意する女。
夫の瀬戸康史は大きな病院の看護師で、人形の異変に気づいてCTスキャンにかけたりするのが面白い。…CTスキャンだと思った(MRIかも)のだが、画面に映し出されたのは断面ではなくレントゲンみたいな全身の透過画像だった…
住職役の今野浩喜はこれだけの役に?…と、思ったらオチがあった。
刑事役の安田顕も訳ありげに見えたが、意外な展開だった。

人形ホラーはアメリカでは数々作られていて、『アナベル 死霊館の人形』も『パペット・マスター』も『チャイルド・プレイ』も、後にシリーズ化されている人気テーマだ。近年では『M3GAN ミーガン』も同カテゴリーだといえる。これも続編が本国ほかで公開されたが、なぜか日本公開は中止が発表されている。
そんなテーマを今さら日本で作ってどうなのかと懐疑的だったのだが、それらとは一線を画していた。
幼い娘を死なせてしまった母親が自分を責めて鬱状態になる。その母親の娘への愛情がこのオカルト物語の戦いを誤った方向へ導くという切り口がユニークだった。

余談……………
“グーチョキパー”がフランス民謡だったとは知らなかった。(エンドロールにて)

コメントする 1件)
共感した! 18件)
kazz

3.5【78.3】ドールハウス 映画レビュー

2025年8月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

作品の完成度
矢口監督がキャリアの初期にホラー演出を手掛けていたという事実は、本作の批評において極めて重要だ。彼は単にジャンルを転向したのではなく、自らのルーツに回帰し、長年のコメディ制作で得たノウハウをホラーに転用したのだ。この融合こそが本作の最大の成功要因。コメディで徹底的に追求してきた「ごく普通の日常」の描写が、本作では恐怖の前提として機能している。愛する娘を亡くした家庭の悲しみ、骨董市で見つけた人形を慈しむ心理、再び授かった娘への愛情。これらの極めて人間的で、感情移入しやすい日常の描写が、人形という異物によって徐々に侵食されていく過程は、観客の心にじわじわと不穏な空気を植え付ける。この丁寧に積み重ねられたリアリティがあるからこそ、非現実的なホラー展開がより一層、現実味を帯びて感じられるのだ。
また、ホラー演出においても、安易なジャンプスケアに頼らず、人形の不気味さを増幅させるカメラワークや音響を駆使。特に、生活空間の中で人形が移動する描写は、彼の初期ホラー作品にも通じる、心理的な恐怖を喚起する演出だ。物語後半の急展開は、コメディ作品の軽快なテンポ感の名残とも捉えられるが、これを「日常の崩壊が加速する様」と解釈すれば、その意図は明確。観客に考察の余地を残す結末も、彼のホラー演出家としてのルーツを感じさせる。完成度においては、商業的なエンターテインメント性と作家性が高次元で両立した、傑作と言える。
本作は、公開前に開催された第45回ポルト国際映画祭で、グランプリにあたる「Best Film Award」を受賞。これは、本作の持つ独創性と、既存のホラー映画の枠に収まらない作品性が国際的に高く評価された証しだ。
監督・演出・編集
監督・演出は矢口史靖。本作の演出は、コメディで培われた"間"の妙が光る。日常の些細な出来事を丁寧に積み重ねることで、人形の存在感を際立たせている。人形が家に戻ってくる一連のシーンは、コミカルな要素を忍ばせつつ、徐々に緊迫感を高めていく。編集は宮島竜治が担当し、監督の意図を汲み取った緩急のある構成。特に、日常と非日常を往来するカットの切り替えは秀逸。
キャスティング・役者の演技
長澤まさみ:主演の鈴木佳恵を演じた長澤まさみは、本作の成功に不可欠な存在。愛娘を失った悲しみ、人形に過剰な愛情を注ぐ姿、そして徐々に狂気に蝕まれていく様を、細やかな表情と眼差しで表現。悲しみと狂気の境界を曖昧にするその演技は、観客を物語に深く引き込む。特に、人形を「アヤちゃん」と呼び溺愛するシーンでの、母性愛と執着が混ざり合った複雑な感情の表現は、彼女の役者としての深みを感じさせる。
瀬戸康史:佳恵の夫、鈴木忠彦を演じた瀬戸康史は、妻の異変に戸惑いながらも、何とか家族を立て直そうと奔走するごく普通の夫を好演。彼の演技は、現実世界との唯一の接点であり、観客が感情移入する上での重要な役割を担っていた。長澤まさみ演じる佳恵との対比によって、狂気の世界がより際立つ効果を生んでいる。
安田顕:私服警官の山本役を演じた安田顕は、物語の鍵を握るミステリアスな存在。一見してユニークな役柄だが、その表情の奥に隠された冷徹さや、物語を動かす重厚な存在感が光る。彼の登場によって、作品は単なる怪談からミステリーへと昇華する。
田中哲司:呪禁師の神田役を演じた田中哲司は、物語の真相に迫る重要なキャラクター。短い登場時間ながらも、強烈なインパクトを残す。その深みのある演技は、作品に奥行きを与え、観客の好奇心を刺激する。
脚本・ストーリー
原案・脚本も矢口監督。娘を失った母親が、その代替物としての人形に執着する物語は、ホラーとしての根源的な恐怖と、人間の心の闇を描くテーマ性が際立っていた。日常のリアリティとホラーの非日常性が絶妙なバランスで展開する。
映像・美術衣装
美術と衣装は、日常的な空間を徹底して追求。それゆえに、骨董市で発見された人形の存在がより一層不気味に映える。ライティングは、日常と恐怖の境界線を曖昧にするような陰影を巧みに利用していた。
音楽
音楽は、物語の持つ不穏な空気を増幅させる効果音とスコアが中心。特に、人形の存在を暗示するような独特なサウンドデザインが印象的。
主題歌は、ずっと真夜中でいいのに。の「形」。独特のリズムと力強い歌声が、物語の持つ悲劇性と不条理さを代弁するかのようであり、鑑賞後の余韻を深く残す。

作品
監督
矢口史靖
109.5×0.715 78.3
編集
主演 長澤まさみB8×3
助演 瀬戸康史 B8
脚本・ストーリー 矢口史靖 B+7.5×7
撮影・映像 高木風太 B8
美術・衣装
美術 金勝浩一 衣装 小木田浩次
早船光則 A9
音楽 音楽
小島裕規“Yaffle”
主題歌
ずっと真夜中でいいのに。 B8

コメントする (0件)
共感した! 5件)
honey

5.0怖い、ひたすら怖い😱💦💦❗️

2025年8月11日
iPhoneアプリから投稿

ホラー好きですが、正直観ていて本気で怖いと思うことがあまりなくなってきてたのですが、この作品は劇場で観ていて本当に怖かった。
なんて言うか、心理的な不安感や恐怖感を巧みに煽ってくる。

とにかく脚本が素晴らしい!
数々の伏線もきっちりと回収していく。2時間くらいの映画だけど、展開が早く(特に前半)3時間くらいに感じた。つまらないから長く感じると言う訳でなく、「あ、まだ次の展開があるんだ♪」みたいな、楽しみが継続していく長さというか。

主演のお二人をはじめ、話が進むにつれて面白い俳優さん達が出てくる展開も秀逸!この辺は観客としてとても楽しめました。

長澤まさみさん、とてもいいですねぇ!綺麗で可愛くて、演技がとても瑞々しい。
彼女の作品は『50回目のファーストキス』と『マスカレード・ホテル』くらいしか観てないのですが😅、本当にいい女優さんだなぁと思いました。
洗濯機除き込んだ時の、目を剥いての絶叫シーンは絶品!

しかしこのラスト…💧
人形になったあやちゃんと母親の本当の関係が分かるところ、同じ日本人形を扱った山岸涼子さんのホラー漫画の金字塔であり大傑作の『私の人形は良い人形』のラストの「ゴトリ!」の音を思い出します。

ハリウッドのホラーでもそうですが、続編が出来そうなこの展開はお決まりですね。あやちゃんはまた活躍するんでしょうか…(そうなれば、そのうちコメディぽくなってしまう未来が見えるような…)
ハリウッドて書いて思いましたが、この映画は、海外でも受けるんじゃないでしょうか?

久々に怖さを堪能出来た映画でした。
料金2000円はチケット購入時は「高っっ!」と若干むくれましたが、料金分はしっかりと楽しませていただきました。
ありがとうございます♪

コメントする (0件)
共感した! 5件)
まるたん

4.0めちゃくちゃ楽しめました。

2025年8月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

ホラー苦手で避けていたんですが、夏のホラーラッシュで耐性がついたので駆け込み鑑賞!
すっごい怖かったし面白かった。タイトルで損してると思います。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
ながせ

5.0大好きな作品でリピートしました

2025年8月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

公開月にレイトショーで鑑賞しました。
最初の5~10分で恐怖を煽る演出と音の効果で一気に引き込まれました。
あやちゃんがほんとに表情豊かで大好きです。
初回からまた観たくなっておかわりドールハウスして満足しました。
ホラー好きな人も苦手な人も見てほしいです。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
タピ岡タピお

4.0自転車おじさんには人間の女の子に見えたのは何故?

2025年8月5日
PCから投稿

怖い

最愛の娘を亡くした母が、骨董市で娘に似た人形を購入し…それからというもの奇妙なことが起こり始め…と言った物語。

遅ればせながら鑑賞。恐かったですね‼
改めてホラーは我が国のお家芸だと認識。

内容はというと、人形ホラーの王道ではあるが、海外ホラーなら長回しの末に瞳がギョロっと動いてジャンプスケアにしそうなところを敢えてなにもせずに…この演出は背筋が凍る。

子ども達だけが会話できるアヤと呼ばれる人形。場面場面で表情も微妙に異なっているように感じさせるのは不思議。この人形、役者(⁉)ですね。

全体を通し比較的テンポもよく、起承転結のバランスも良いように感じたが、最後の最後だけちょっと雑?しまった‼…ってアンタw

それでは結局どうすれば良かったのかな?あそこで彼がすり替えなんかしなかったらそこで終止符を打てていたのか?

んで、ママ友に出した牛乳が腐ってたのは何故?そんな深い意味はないのかな。

しっかり恐かったし、忘れた頃に出て来る絵の話とか伏線回収もバッチリだしでとても面白かった。

コメントする (0件)
共感した! 15件)
MAR
PR U-NEXTで本編を観る