劇場公開日 2025年6月13日

「矢口監督らしく丁寧で真面目な作り」ドールハウス 多田納人さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 矢口監督らしく丁寧で真面目な作り

2025年12月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

2025年公開の「ドールハウス」を見ました。

「ひみつの花園」「アドレナリンドライブ」「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」「ハッピーフライト」「ダンスウィズミー」などコメディタッチの作品が多い矢口史靖脚本・監督によるホラー映画です。

鈴木佳恵(長澤まさみ)は事故で5歳の娘・芽衣を亡くし、その悲しみと自責の念から立ち直れないでいた。
ある日、佳恵はフリーマーケットで少女人形に巡り逢ったことから少しずつ元気を取り戻していく。
夫の忠彦(瀬戸康史)も、どこへ行くにも人形を連れ歩く佳恵に困惑するが、佳恵が明るくなっていくのを見て共に人形を大事にするようになる。

そんな中夫婦に二人目の娘が生まれると、当然のように人形に興味を失いその存在を忘れていく。
だが5歳になった娘の真衣(池村碧彩)がクローゼットの奥から人形を見つけ出し、アヤと名前を付けて一緒に遊び始めると、鈴木家に次々と不可解な現象が起こり始める。

「あの矢口史靖がホラーか」と思い見始めましたが、やっぱり矢口監督らしく、リサーチのあとが垣間見える大変真面目で、ベタと言えばベタなのですがとても丁寧な作りでした。
ただ途中から登場する悪魔払いの祈祷師(田中哲司)にはもうちょっと頑張って欲しかったな。

出演は他に西田尚美、安田顕、風吹ジュン、品川徹、今野浩喜など

多田納人
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