「王道ホラー」ドールハウス ハマチニコフさんの映画レビュー(感想・評価)
王道ホラー
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日本らしい古臭さもあり、今風な新しさもある。
冒頭で娘が事故で亡くなるところはとても悲しく、子供のいる親なら心が痛むはず。
からの、あやちゃん。
意外に幸せな時が過ぎる。が、2人目が産まれてからが怖い。
捨てても戻ってくる。
キレて殴り倒すと、実は娘だったのでは?と現実なのか人形が見せている幻覚なのか、その境目がわからなくなる。
なんだかんだあって、新潟県に踏み込み旅館で儀式を始めた時のあやちゃんのあの顔。
儀式が嫌だったんじゃなくて、嫌いなお母さんのいた新潟県に来たことが嫌だったんだな。と映画を見終わったあとでしみじみ考えるとあやちゃんの人間らしさが感じられて少し可愛いなと思えてくる。
最後、娘はかわいそうだったが無事だった。呪われたままのは夫婦のみ。
恐ろしい終わり方ではあったがもっと呪いが広がっていてもよかったかな、と思った。
貞子のように世の中を憎んで不幸な呪いを広める訳ではなく、優しい親が欲しかっただけ。
なんと微笑ましいホラーか。
あやちゃんが愛おしい。
私も呪いにかかっているのか。
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