「最後にこねくり回したのはどうなんでしょうかね」ドールハウス 北のやまさんさんの映画レビュー(感想・評価)
最後にこねくり回したのはどうなんでしょうかね
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ホラーは動物もの、子ども向けと合わせて観ないことにしているのだが、矢口監督作品なのと評判が良いようなので観てみることにした。
話のテンポは良くてカット割りも上手かった。演者も実力者を揃えていて安心して観てられたのだが、中盤で刑事役にヤスケンが出たあたりから怪しくなってきて、人形供養の僧侶がアイフルの板前、最後の神主にSPECでインチキ予知能力者をやってた田中哲司が出てからはいつレモンを齧るのかばかり気になってしまった。
また人形の悲しい扱いを見るにつけ、こんなことされたら誰でもそうなるよねと感情移入していて、最後は安らかにと期待していたのに、脚本が急に力業、無理矢理ビジュアルで怖くさせよう感が露わになり、さらに実は母親から虐待されてたと取ってつけた展開で話が完全に破綻。人形にされた子どもに救いがないという結末となったのが納得できなかった。
フィクションとはいえ、こんな悲しい境遇の子どもの話はあってはいけないと感じるので星1つ。
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