「和ホラーは「そこまでは出来ない」のを感じた」ドールハウス せったさんの映画レビュー(感想・評価)
和ホラーは「そこまでは出来ない」のを感じた
主要キャラが10人いたら8人犠牲になる洋ホラーに比べて必要最低限しか死なないわね、和ホラーは。
この必要最低限というのも結局お話を進めるために子供が事故で…という流れなのでもはや死者ゼロですよね、これ。
警察のおじさんは死ぬかなと思ったですが、ていうか死ぬからヘイト貯めてるのかなと思ったのですが、心神喪失で済みましたね(しかも「しばらくは」って言っていたのでもはや完全生還ですね)。
ゴミ清掃業者さんは何も悪くないのに!と思ったか?息があるってよ!あそこから入れる保険があるわけないはずなんだないはずなんだ。
最後は流石に親たちが人形の代わりに娘を埋めちゃったのかしら!と思ったら、おる!車の中に!いつから車の中におるんじゃ君は!一週間飲まず食わず車中か?あれもしかして幽霊だったんか?どういうこっちゃ????
まあ、なんというか、あまり理不尽にバタバタ死ぬような脚本は日本人受けしないんでしょうね。
おばあちゃんも死なないで、死なないでと思ってたら死なんかった。
分かるよ、分かってる。
観客の皆が皆、大量の死に慣れ親しんでるわけでも、望んでるわけでもないことは…
いや私も別に慣れ親しんでも望んでもおらんけどな?
イヤーーーー死なないでェーー!⇒死なんのかい
とか
やれやれ死んだわアイツ⇒死なんのかい
とかはちょっと想定外というか。
ホラーはそれが許されたジャンルではないのかと小一時間。
幽霊による死がない世界でなぜ子供が事故死するのか…そっちの方が理不尽なのでは………
いったい何の話をしているんだ。
想定外に人が死ななかったというだけで、まあまあ充分ちゃんとホラーだったと思います!
ただまあ話の流れ上、最初に子供が死ぬのが…とてもストレスフル…他人の子供も預かった状態で遠くに買い物行っちゃいかん…いやとは言え…誰も悪くなくて…とは言え…ツッラ…
何か相対的に「子供が死んだわけじゃないけど友達あげたくてお人形あげました」という序章から入ったミーガンの評価が上がっています。
