「家族連れでも楽しめる、どこか滑稽なホラー映画」ドールハウス Toruさんの映画レビュー(感想・評価)
家族連れでも楽しめる、どこか滑稽なホラー映画
矢口史靖監督作品。第45回ポルト国際映画祭でグランプリ(Best Film Award)受賞作品ということで鑑賞。
子どもを事故で亡くし、骨董市で手に入れた日本人形に愛情を注ぎ元気を取り戻す主人公。新たに娘が誕生することで、人形は放っておかれるが、その人形を娘が可愛がるあたりなら、人形に翻弄されるようになる家族を描くミステリーホラー映画。
人形が動くというお定まりの設定、過去からの因縁がそれに絡むという流れで物語は進み、人形供養という方向に展開していく。溺愛の連鎖に気付くかどうかは観るもの次第。
ゾワゾワ、ハッとさせられる場面が織り交ぜてあるが、適度にホラーで、不気味な滑稽さを表情を変えない人形を巧みに使って演出している点が興味深い。
主演の長澤まさみは、最近この手の配役がよくハマるなと感じる。義理の母親役を風吹ジュンが好演。
家族で見られる映画に仕上げている点で、商業映画としてはうまく作っているなと感じた。
軽めの娯楽としてはマル、映画ファンとして刺さるものなしという感じの映画。人形という存在自体が、ホラーであることを再確認。
劇場に飾ってあった人形に「さわらないでください⚠️噛みつきます(時々)by 矢口史靖」の注意書き😂
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