「がっかり。。」ドールハウス sokenbiteaさんの映画レビュー(感想・評価)
がっかり。。
「いろいろ残念なところがあるなあ、という感じでした」みたいになるのかなあ、レビュー書くとしたら、、
みたいなことを最初の5分くらいでぼんやり思ってたんですけど、ほんとにその通りになってしまいました(笑)。
予告が面白そうだったんで結構期待してたんですけどねえ。。
長澤まさみ、下手になった?
まあこの映画じゃしょうがないか。
この場面が現実にあったら確かにこういう風に喋るし、振る舞うよなあ、て思えるとこが、一個もないんですよね。
主人公夫婦はもちろん、子供や奥さん連中やら警官らや、どれもこれも、ちょっとずつ嘘くさい。
「ドラマの中のこういう登場人物」を演じてるようにしか見えない。
まあそれでいいという人はそれでいいのかもしれないが、、やっぱりリアルに見えないと、怖くないでしょ。
それじゃダメでしょこの映画は。
人形の顔がグワッて邪悪な感じに変わるのもなあ、、一瞬そう見えた!みたいな演出ならまだしも、ほんとに物理的にそうなっちゃうのはおかしくない?
その辺の加減を安易に壊しちゃうと、、覚めてきますよね。
そうなるとギャグに見えて来て・・・実際後半島に乗り込む前後あたりからは、ずっと笑いながら見ていました。
まあそういう「なんじゃこりゃ?」的な意味では楽しく見れたかも(笑)。
しかしそれではなんとも、、映画としては、浅いよなあ。。
作り手の人たちはアナベルとか見たことあるんだろうか?
あれもまあ怖い怖〜い人形の映画なわけですが、人形自体があからさまに物理的に変形するとか、目の前で動き回って襲って来るとか、ないでしょ?
だからこそ怖いんだというのを作り手がちゃんとわかっている。
まあアナベルは最初から顔がおかしいくらいに怖すぎるというのはありますが(笑)。
あとねえ、、やっぱり子供が死んでしまう話じゃないですか。
それ自体胸を抉るような事実が織り込まれている、そういう話なわけですよ。
その痛みが感じられたかなあ??
最初に人形ゲットしてきて、食卓に座らせるとき、顔が泥だらけのままでしたよね。
作り手はその方が不気味だと思ったのかしれないが、、自分の娘の代わりのように思って連れて帰ってきた人形なら、まず顔の泥拭いてやるでしょ。
ご飯の用意なんかする前に、とりあえずできるだけ綺麗にしてやって、それからでしょ、食卓に座らすのは。
妹が生まれてから急に扱いがぞんざいになるのも、いかにもわざとらしかったし。
その辺の感覚がもう、底が浅いというか・・・、人形だかぬいぐるみだかをほんとに大事にしてることがあった人なら、その気持ちをわかってる人なら、こうは撮らないと思った。
そういう感覚なしに、こういう話撮ったらだめなんじゃないですか?
