「外国では、よりウケると思う。」ドールハウス sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)
外国では、よりウケると思う。
観るのは、配信になってからかな…と思っていたが、みるみるうちに、レビューの点数が上がってきたので、鑑賞してみることに。
予約時点でも半分くらい埋まっていた席が、若いカップルや中高生の友達同士、小学生らしい子連れ家族まで、比較的若者を中心に行ってみたら満員だったので、ちょっとびっくりした。日曜日の昼下がりに観に行くのに、ピッタリの映画ということなのかもしれない。
結論から言うと、予告編がいい意味で裏切りになっていて、プロモーションも含めて、とてもよくできた娯楽作品だったと思う。
<ここから内容に触れた感想になります>
全体としてよくできていたことを踏まえた上で、観終わって真っ先に思ったのは、「これ外国映画として観たら、ちょっと印象が違っただろうな」ということ。自分の知らない異文化・風習について描かれている部分と、YouTubeや掃除用ロボットなど現代的で万国共通の部分とのバランスなどに視点が向いて、きっと脚本や演出の良さをもっと感じられただろうと思う。
ただ自分は、長澤まさみと、亡くなった長女や人形との「関係」の描かれ方の方に目が行ってしまったので、「亡くなった長女のこと、人形で代用できるんだ」とか、「次女ができたら、人形のこと、あんなにぞんざいにできちゃうんだ」とか、関係の薄さが気になった。
それらは、娯楽作品としての展開のわかりやすさと引き換えに、仕方ないことなのかもしれない。
ただ、登場人物たちが、固有名詞を持った「その人」ではなく、立場的な役割を演じている人たちに見えてしまい、余韻は余り残らなかった。
ただ、田中哲司の斎服姿を見ると、specの「冷泉さん」を思い出し、「カーレンダーよりはーやーくー」が脳内再生され、ちょっとアガった。
頼りになりそうで、ちょっぴりポンコツな所もよかったので、表示は3.5だが、その分0.3加点して3.8。
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