「和製アナベル…?」ドールハウス bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
和製アナベル…?
亡き娘に似た、アンティークな少女人形に纏わるミステリー・ホラー。人形を題材としたホラー作品は、これまでも数多くあり、『ジャッキー』や『アナベル』等がヒットしてきた。そうしたハリウッドの作品は、人形は自体が意志を持ち動き出し、人々を襲い始める怖さを売りにしておる。しかし、本作を、その手の内容として期待して観ると、ちょっと肩透かしを感じるかもしれない。
本作も、確かにホラー作品ではあるが、血飛沫飛び散る、目を背けたくなるような惨殺シーンは殆ど無く、ハッと驚かすシーンはあったが、それほどの恐さは感じなかった。また、内容の柱に据えているのが、古い人形に纏わる呪い。その呪いに取憑かれ、過去の事故を引きずる家族のトラウマと恐怖をミックスてして描き、ラストに親子の確執に関わるどんでん返しも含めた、いかにも和製ホラーらしい作品とも言えるだろう。
穏やかな生活の中で、母親がほんの一瞬目を離した隙に潜んでいた悪夢によって、一人娘・芽衣が事故死した。その娘の母親・鈴木佳恵と夫・忠彦は、悲嘆に暮れて、荒んだ生活をしていた。そんなある日、佳恵は骨董市で娘にそっくりの人形に出会い、購入して家に連れて帰る。そして、その人形を芽衣の代わりに愛情を注ぐことで気持ちも晴れて、明るい日常が戻ってくる。
そんな中、佳恵は、新たな命を授かることになる。そして、新たな子供・真衣が生まれると、邪魔になった人形をないがしろにし始め、押し入れに片づけてしまう。しかし、芽衣が亡くなった5歳に真衣がなった時、真衣や佳恵の周りで不審な出来事が起こり始める。そして、人形の呪いが形となって現れてくると共に、人形に纏わる過去の謎が明らかになって行く物語。
主演の鈴木佳恵役の長澤まさみは、娘を亡くした失望、人形によって取り戻すく希望、そこから味わう恐怖、等ののいろいろな表情を見せ、相変わらずの安定した演技を見せていた。長澤まさみの存在感があるからこそ、この作品が成立すると言ってもよいだろう。
共感ありがとうございます!
この作品の出来は、まさに長澤まさみ様のおかげですよね。確定情報ではないのですが、2026年撮影、2027年春公開でコンフィデンスマンjpの第四弾製作のためにキャストのスケジュール調整が始まっているという話があります。
竹内結子と三浦春馬という大事なキャストを亡くしている上に、東出昌大と広末涼子という爆弾を抱えているので、大幅な話の筋の変更(例えばダー子が四代目ツチノコになってモナコやコックリを動かしているとか)もあるかも知れないので今から楽しみにしてます。
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