「“作り物なのにゾクっとしちゃう“遊園地のレトロお化け屋敷チックなホラー作品」ドールハウス ヘマさんの映画レビュー(感想・評価)
“作り物なのにゾクっとしちゃう“遊園地のレトロお化け屋敷チックなホラー作品
最初に言っておきましょう。
観ていてモヤっとしてしまう箇所があったとしたら、そこは気にせずに一気に観てしまうことをお勧めします!(特にサブスクになってから観る場合、細切れで鑑賞しがちな私)
さて。
この手のオカルト系ホラーは、現代のスマホ・ネット全盛時代の昨今、正直、その世界観をいかに実在感ありそうに見せるられるが鍵だよなーと思っています。特に「人形」「ドール」といった立体物を取り扱う場合、ちょっとでも観る側に「んなアホな」と思わせた瞬間、一気に興醒めして人形劇コントに見えてしまう。
で、本作はそのあたりが非常に上手で、ホラー要素の差し込み方に無理のない丁寧な脚本構成で、気持ちよく愉しめました。お見事。
ビー玉が転がって押し入れに入るシーンや、「ロボット掃除機を使ったら」といった台詞、「お化けだぞー」と紙袋を被る子供たちなど、その先に何が来るかがピンと来るものもあれば、この後、どうなるんだろう(でも不安は募る)といったものもあり、結構、ゾクゾクさせられるものがありました。まさに作り物とわかっているのに怖がらせてくれる遊園地お化け屋敷な体験ですね。
しかし人形って不思議ですよね。誰もが人形を可愛いと思えるし、逆に怖いとも思えてしまう。
愛着の対象でありながら、閾値を超えると、すんなり忌避の対象にすり替わってしまう。「愛憎は表裏一体」とはよく言ったもんですね。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。