「怖さより、気持ち悪さが強いしっとりホラー」ドールハウス コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
怖さより、気持ち悪さが強いしっとりホラー
矢口史靖監督作品なので、つい……
①事故で亡くなった娘が守護霊化し人形にとりつき、『ロッキー』モンタージュばりに音楽で人形が強くなって怨霊から母親を守るヒロイン映画(『スウィングガールズ』風)
②人形がこっそり自我をもち、両親や子どもに尽くすが、人間側が勝手に怖がって事態が悪化するコメディ(『ロボジー』風)
どっちで笑わせてくれるんだろう?
と思って入場すると…
まさかの
③ がっつりしたJホラーに挑戦、人形が怨念・怨霊のたぐい?(新規チャレンジ)
であった。
半ばから、人形の正体を暴くためのミステリー要素が加わり、また人形の願いを叶えるための冒険譚へと変貌を遂げ、笑いではなくさわやか方面で、これもまた矢口監督の一面としてあるね、と油断させたところで…
ラストできっちりホラー。
怖さより、気持ち悪さが強いしっとりした作風です。
でも、怨霊より、古い洗濯機が怖かった。
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