「恋愛はキラキラだけじゃない」平場の月 こう。さんの映画レビュー(感想・評価)
恋愛はキラキラだけじゃない
原作は読んでません。堺雅人さんのファンなので観に行きました。だから「へいじょうのつき」なのか「ひらばのつき」なのか分からないで映画を観ていました。観賞後、調べてみたら「ひらばのつき」でした。
以前、土井裕泰監督の作品で「花束みたいな恋をした」という映画を観たことがあります。恋愛はキラキラ(ときめき)だけじゃない。お互いの両親のことや、仕事のこと、映画には出てきませんでしたが出産のこと、色々な要素が存在する。だから大変なんだ。なるほど。今作でも一緒で、歳をとろうが、お金のことや健康のこと老後のこと、キラキラだけじゃない。これが現実です。もちろん今作は原作があるので土井監督の意図ではないのかもしれませんが。
この恋愛のキラキラを僕は勝手に月に投影していました。恋愛では満月だったり、新月だったり、その時によって違います。実は映画でも結構強調されているので大事なシーンでは要チェックです。
映画の中で青砥が須藤を思わず抱きしめるシーンがありましたが、その気持ちが痛いほど分かりました。数ヶ月前から、時々二人で会う女性がいました。その時、自然と指先でも良いから触れたくてどうしようもない事がありました。例えば年齢だって今田美桜の方が若い、見た目だって今田美桜の方が可愛い。でもこんな気持ちになるのは彼女だけでした。元カノですらそこまでの気持ちになりませんでした。本気の恋でした。映画の最中にそのことを思い出し顔が熱くなりました。その人とは何もありませんでしたが、彼女が抱える複雑な事情で、今後二度と二人きりで会うことはないと思います。
今後50才になる頃にまた別の誰かと恋愛をすることがあるのでしょうか。そしてそれは辛い恋愛になってしまうのでしょうか…。
男、独身、40歳(なったばかり)の感想でした。
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